なぜ、あの有名な兄弟は月に1,000万円ものお小遣いを貰えていたのか?

ポンっと、1000万円以上が彼らの手に…今から10年前の2012年、このニュースは、猛暑の夏に突入する直前に飛び込んできました。

 

ある著名な政治家の兄弟が毎月母親からお小遣いを貰っていたという報道です。その額がなんと、「月1000万円」「月1500万円」…6年間で「10億円」ということで世間が驚きました。

 

そのニュースは、かつて自身の政党が行った政策「子ども手当」を引用され皮肉たっぷりに報道されていました。

 

1000万円の出どころは?

もちろん、世間はその兄弟を批判。一部メディアでは毎月1500万円を母親が渡していたので、年間1億8000万円、2人合計で3億6000万円を、その兄弟は受け取っていたとも言われています。年収1000万円が夢という人がたくさんいるのに、その1000万円を超えるお金が、彼らには母親からポンッと手渡されていたのです。

 

とはいえ、批判はありつつも「もし、それが自分だったら…」と思ったり、「羨ましい」と思ってしまった人もいるかもしれません。働かないで、こんな大金を毎月受け取れるのですから。

 

では、その働かないで「毎月1000万円」以上を受取る兄弟、その正体とは…ですが、感の良いあなたであれば、もうお気づきでしょう。そうです。あの政治家一族「鳩山兄弟」です。

 

ですが、気になるのは鳩山兄弟というよりも、彼らに1000万円以上の大金を毎月渡していた「母親」の存在です。彼らの母親はいったい何者なのでしょうか?

 

賢明なあなたであれば、ご存じかもしれません。そう、あのブリヂストンの創業者石橋正二郎氏の長女です。いわゆる名門のお嬢様です。ただ、お嬢様だからと言って、毎月何も考えずに大金を渡せるわけではありません。

 

では、どうして鳩山兄弟の母親は毎月そんな大金を子供に渡せていたのか?鳩山兄弟の母親を語るうえで、絶対に外せないのが…

 

鳩山兄弟の母親=ブリヂストンの株主

 

 

「ブリヂストンの株主」であることです。おそらく、一般的な投資家の中には「株は売買しないとお金にならない」と考えている人も多くいるでしょう。

 

もしくは、配当金なんて微々たるものだから、ちょっとした足しにしかならないと考えている人もたくさんいらっしゃると思います。

 

だから、きっとこの話を聞いても「株主というだけでは、お金にならないでしょ?」と思うかもしれません。ですが、彼女は単なる株主ではありませんでした。保有していた株数は、なんと…

 

「1200万株」

 

とも言われています。その株式の価値は「170億円」にも相当すると言われていました。

 

ただし、もちろんこれだけではお金になりません。では、彼ら鳩山兄弟の母親は、この170億円にも相当するとも言われる株式を担保に、息子たちのために「借り入れ」をしたのでしょうか…?

 

それとも、この株式を高値のときに売って、利益を得たのでしょうか…?まさか、お嬢様である彼女が、息子たちのために身を粉にして働いたのでしょうか?

 

彼女の収入源は…

 

…残念ながら、すべて違います。彼女は、その3つのどの方法も使っていません。借り入れをしたら返済のリスクがあります。株式を売ると、保有株数が減るので、いつかは株式がなくなるリスクがあります。ましてや、身を粉にして働いて、この金額を稼ぐには、肉体的にも精神的にもリスクが伴います。

 

実は、彼女の収入源の中心は…働かずに得られる収入「配当金」だったのです。ある情報によれば不労収入の配当金の額は「年間3億円」と言われていました。全く働くことなく「株主」というだけで、これだけの収入を得ていました。つまり、これが彼女の収入源であり、鳩山兄弟に流れたお小遣いの真実だったのです。

 

そして、今はその株式が鳩山兄弟(邦夫氏は2016年死去)に贈与・相続され、彼らも同じように配当金で不労収入を得ているはずです。例えば、鳩山由紀夫氏は、「子ども手当」の報道があった2009年時点で

 

◯配当金:5800万円

◯銀行利息:1300万円

 

の不労収入を得ています。

 

このように、彼ら一族は「配当金」を大きな収入源にして、政治活動をしていたのかもしれないとも推察されます。つまり、「配当金」は、これくらい大きなパワーがあるということなんです。そして、何よりも魅力的な「不労収入」のパワーがあることを実感できると思います。

 

配当金の偉大な力

 

もちろん、ここまでの株数を持つのは、巨額な資金が必要なので、なかなか難しいかもしれません。

 

ですが、配当は株数を増やせば増やすほど、増えていきます。例えば、配当金が入ったら、それで買い増しをする。こんなことを続けていくと、例え株価が大きく上昇しなくても、配当で利益を獲得することも狙えます。

 

日本株の中にも、配当貴族と言われる配当金が良い銘柄もあります。そういった株式を狙って、株の長期保有もしくは永久保有すれば、ここまで大きな話にならなくとも、一つの新たな収入源になり得るんです。

 

株式を短期的に売買して利益を狙うのも一つの方法ですが、配当金を狙い長期保有するのも一つの戦略です。ぜひ、このような視点も入れて、あなたのポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょうか。

日本投資機構 編集部

この記事を書いた人

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INVEST LEADERSを運営する顧問投資会社「日本投資機構株式会社」の代表取締役を含めたスタッフ及びサポートアナリストの記事を掲載しています。株式投資や金融に纏わる話題は勿論のこと、読者の暮らしや生活を豊かにするトピックスや情報を共有していきます。

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