急落・暴落相場の時は、どんな銘柄を買えばいい?

株式情報 投資戦略 相場展望 2022.11.08

日本投資機構 編集部 日本投資機構 編集部

暴落相場は、株のバーゲンセールが到来!株式市場は、時に急落や暴落と呼ばれる「ショック」が発生します。

 

このショックが発生すると、これまで株価が上昇していた銘柄や、業績が良い銘柄や、財務健全度が高いキャッシュリッチな銘柄など、いわゆる「優良銘柄」と呼ばれる銘柄の株価でさえ、投げ売りや、リスク回避の売りや、空売り等で下がりやすくなります。

 

この時、もしそのまま株価が下がり続けてしまうならば、その株を下がっている途中で買うのは自殺行為と言えますが、下がっている株価がどこかで切り返す可能性が高い場合は、その下げは「絶好の安値買いのチャンス」と言えるでしょう。

 

すなわち、暴落相場は、優良銘柄を割安な価格で仕込めるチャンスであると当時に、ダメ株を掴んで塩漬けになってしまうリスクもある、メリットとデメリットの両方が存在する状況なのです。

 

割安銘柄を掴めれば大金を稼げる可能性が高いが、塩漬け銘柄を掴めば大損・・・。そんな暴落相場の中で勝ち組投資家になるためは、一体「どんな銘柄」を仕込めばいいのでしょうか?また、どんな銘柄が暴落相場で「バーゲンセール」になりやすいのでしょうか?

 

今回の記事では、そんな「暴落・急落相場時に狙い目の銘柄の選び方」を解説いたします。

 

 

暴落相場で狙い目の株とそうでない株の違いは、どこで見分ける?

 

暴落(ショック)相場中に優良銘柄を仕込む場合は、

①株価は割安か?という視点と、

②その嵐を切り抜けられる体力があるかどうか?という2つの視点で

 

銘柄分析をすると効果的です。

 

暴落相場中のリスクとは、前述したように「買った銘柄の株価が下がり続けてしまう」ことです。そして、それによって「塩漬け・大損」をしてしまう危険性のことです。

 

そのため、

 

 

①株価が十分割安な価格まで下がっている銘柄(≒もうこれ以上下がる余地が小さい)

②財務健全度が高くキャッシュリッチ体質で生き残る資金が充分ある(≒危機を乗り越える力がある)銘柄

 

の2つを満たす銘柄を選ぶことで、リスクの高い銘柄を避けられるのです。

と言うことで以下に、実際に暴落相場時に使っている分析手法や判断方法を紹介しますね。

 

 

 

割安な銘柄を選ぶための基準とは?

 

(1)財務健全度基準:

 

 

銘柄の「割安/割高か」は、【会社の資産に対して株価がどの位の価格なのか】を分析すると判断可能です。

 

すなわち、株価純資産倍率(PBR)等の指標を見れば、会社が保有している資産(簿価の価格)に対して、足元の株価がどの程度買われているかが評価できますので、それを利用して株価の割安/割高が判断できます。

 

弊社では上図のように、PBRの値によって銘柄の割安度を「3パターン」に分類し、それぞれの株価が適正価格かそれ以上(割高になる)までの過程を狙って、短期~中長期の期間を判定して買いを仕込んでいます。

 

これが、銘柄の資産価値(貸借対照表の簿価価値)に注目した割安判断方法です。

 

 

(2)配当利回り基準:

 

 

次は、銘柄の「配当利回り」に注目した判断方法を紹介します。

 

配当利回りとは、「購入した株価(保有価格)に対して、1年間でどの程度の配当が受け取れるか」を表した指標です。この指標は、〇〇%で表示され、数字が大きくなればなるほど配当によるリターンが高いことを意味しています。

 

例えば、この数字が3%だった場合、その時の株価で株を買えば、1年間で投資資金の3%分の配当が貰えるという意味になります。特に、この配当利回りは配当が継続される限りは受け取れますので、「中長期的視点」で株を持つ場合には、割安/割高の判断に重要な要素になります。

 

すなわち、この分析手法を使う場合の判別ポイントは、企業の業績や財務状況が変わると、配当が減ってしまったり、無配(配当無し)になってしまったりしますので、できるだけ業績が安定していて、財務健全度の高いキャッシュリッチな企業を選ぶこと(配当の支払いを長期で継続できていること)が大切です。

 

 

【 まとめ 】暴落相場時に狙うべき銘柄とは?

 

このように暴落相場時においては、どの銘柄も売られやすい(≒安い)分、その中身をしっかりと評価して、買いを仕込むべき優良銘柄を判別しています(下図参考)。

 

 

すなわち暴落相場時は、

 

財務状態が健全にも関わらず割安になっている銘柄や、

②成長性や将来性への期待感から今の株価が割安だと評価できる銘柄

 

を仕込むことが、特に効果的になります。

 

そして、そんな有望銘柄を割安なタイミングで株を仕込めたからこそ、将来的に大きなリターンが狙えるようになるのです。

 

これからは、勝ち組になるために、暴落や急落が発生した時こそ、「ピンチよりもチャンス」を掴める投資家になりましょう。それこそが、株で勝つための近道です。

株式情報 投資戦略 相場展望 2022.11.08

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INVEST LEADERSを運営する顧問投資会社「日本投資機構株式会社」の代表取締役を含めたスタッフ及びサポートアナリストの記事を掲載しています。株式投資や金融に纏わる話題は勿論のこと、読者の暮らしや生活を豊かにするトピックスや情報を共有していきます。

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