ビッグカメラ<3048>先月の年初来高値から下落基調に入り、直近はわずかに1,200円を割り下落中…決算発表で株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.01.13

高橋 佑輔 高橋 佑輔

1/11に第1四半期決算発表を迎えたビッグカメラ<3048>。昨年は900円台後半から緩やかに上昇し、結果的には約30%上昇を見せ1,200円台に到達しました。

 

そして、そこから下落するも1,200円台を維持していましたが、決算発表当時はわずかに1,200円を割り、1,100円台に突入しました。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ビッグカメラ<3048>の第1四半期決算前後の株価動向は?

では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(12月下旬~1月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

シナジスタ:ビッグカメラ<3048>の第1四半期決算前後の株価動向
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2006年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が5回、変わらずが2回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて3回あります。2007年のほぼ10%の下落も含めると4回あります。なお、上昇時の2回は、どちらも15%以上の変動です。

 

それに対して、5%以内の変動は、変わらずを含め9回見られます。

 

これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に全体として上昇傾向があり、小幅に変動する確率がやや高いものの、動くときは比較的大きく動く傾向があると読み取れるでしょう。

 

そういった意味では、まだ値動きには明確な傾向が出ていないと考えられます。よって、その年になってみないと、どう動くか分からないという掴みどころのない動きをすると考えられます。この点は、注意が必要でしょう。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ビッグカメラ<3048>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:1,337円
下値目安:1,198円
※12/5終値1,360円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.1%、下落幅は約4.0%と考えられます。よって、上値は「1,337円」、下値は「1,198円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、昨年末につけた年初来高値を更新します。そうなると、直近の下落基調が変わり、緩やかに上昇していくと考えられます。

 

ただし、直近の下落が示すように、これまでも高値を更新すると、その後利益確定の売りに押され下落する動きが見られます。

 

年初来高値を更新した場合、そういった動きもありながら、緩やかに上昇することが想定されますので、この一時的な動きを事前に想定しておくと良いでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、株価と25日移動平均線の下位にある75日移動平均線を下抜けします。

 

そうなると、さらに下位にある200日移動平均線が下値の目安となるでしょう。11月の下落時では、この200日移動平均線を抵抗線に展開が変わりましたので、同様の動きが予測されます。

 

しかし、もし200日移動平均線を下抜けするようなことがあると、抵抗線がなくなり、上記の下値目安よりも更に下落する可能性が出てくるでしょう。

 

その場合は、過去の下落時の中で大きく下落した際の10%前後の下落があると目安を変更しながら、推移を見るのが良いでしょう。

 

このように同社は、昨年末に年初来高値を更新したものの、そこから下落基調で推移していることもあり、ここからの展開が読みにくい状況です。

 

さらに、上記の分析の通り、上昇時と下落時で、予測される展開が全く変わってきます。

 

これらを考慮すると、直近は下落方向に方向感が出ているものの、まだこれで方向が定まったとは言い切れない状況です。

 

よって、年末から直近の動きに惑わされることなく、あくまでも上記の上値目安や下値目安を基準に、ここからどう動くかは分からないと中立的な視点で動向を見るのが良いでしょう。

 

それに伴い、これまでのデータ分析でも傾向がつかみにくいと出ていますので、ここでムリに売買することなく、様子見するのも選択肢の一つでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/1/11時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.01.13

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高橋 佑輔

この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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