知らないとマズい?株式投資初心者向け『サイコロジカルライン』とは
株式情報 投資戦略 2022.11.04
今回は「サイコロジカルライン」を解説します。
サイコロと呼ばれることがあります。これは【1~6の賽の目】をみて分析する手法・・・ではありません。
投資家心理を数値化した指標となります。
例えばですが、
ルーレットを行い10連続で「赤」に玉が落ちたとします。次の11回目は「赤」と「黒」どっちに落ちるとおもいますか?(※「00」はカウントしないものとします)
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たくさんの人が「黒」、「今度こそ黒!」と思うのではないでしょうか?
10連続で赤が出る確率は1024分の1です。
理論的に考えて11連続で赤が出る確率は2048分の1、次の一回で黒が出る確率は2分の1、それは『次こそは黒だ!!』と思ってしまいますよね。
しかし次の一回で赤が出る確率も2分の1という事を私たちは見失っているのです。
これが心理です。
投資の世界でも同じことを言えるケースが多々あるんです。
・買いが続けば「そろそろ売られるんじゃないか??」という心理。
・売りが続けば「そろそろ買われるんじゃないか?」という心理
この心理状態を簡単に数値化したものがサイコロジカルラインです。
基本的に12営業日の中で上昇した日数の割合で判断します。
計算式にすると
「12営業日内で上昇した日数)÷12×100%」
0~100%の間で推移し
売りサイン:75%以上まで数値が上がると買われすぎ ⇒ 売
買いサイン:25%以下まで数値が下がると売られすぎ ⇒ 買
という判断です。
12営業日という事もあり、短期売買での判断にやくにたちますが、元々測れない心理という感情をおおよそで数値化したものとなりますので、信頼性という点ではほかのオシレータ系指標と比べるとどうしても大雑把な印象にはなってしまいますが、大衆心理の的を得た数値でもあることも事実です。
ではチャート(日足)で見てみましょう。
サイコロジカルラインがこちら
なかなか25%以下にも75%以上にもいかないことがわかりますね。
他の指標と合わせて精査することである程度の売買判断材料になってきます。
売買判断を鋭くしていくためにも、テクニカル分析の指標内容を知っておくことで幾分もライバル投資家に差をつけることが出来るでしょう。
心理を読み取るテクニカル手法もあるという事を覚えていただければと思います。
投資家心理で相場は動いたりもしますからね!
株式情報 投資戦略 2022.11.04
この記事を書いた人
INVEST LEADERSを運営する顧問投資会社「日本投資機構株式会社」の代表取締役を含めたスタッフ及びサポートアナリストの記事を掲載しています。株式投資や金融に纏わる話題は勿論のこと、読者の暮らしや生活を豊かにするトピックスや情報を共有していきます。
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