【脱炭素社会】に向けて必要な炭素繊維ってなに?
株式情報 マーケットニュース 相場展望 国内情勢 2023.12.18
脱炭素社会に向けて色々なものが注目を集めている昨今。
今回はその中でも個人的に注目度の高い素材である、炭素繊維について書いていこうと思います。
目次
炭素繊維って何?
炭素繊維は主成分に炭素(カーボン)を含む高強度。高弾性の繊維状素材です。
同じ重量のステンレス鋼と比較すると約40倍の強度を持っており、軽量化や強度向上に一役買っています。
ゴルフクラブのヘッドや競技用自転車フレームなどにも使われており、近年では比較的身近な素材となりました。
スポーツ用品店などで「カーボン素材を使用!」などの売り文句が書かれているところを見たことがあるのでないのでしょうか?
このようにレジャー用品から広がっていった炭素繊維は、上述したような優れた性能から航空宇宙などの厳しい条件下でも長年使用されています。
どのような市場で活躍する?
上述のように様々な分野で活躍している炭素繊維。
今後のさらなる需要の拡大が期待されるのはモビリティ市場です。
既にレーシングカーなどに使用されておりますが、今後はさらに市場に浸透していくと思われます。
クルマは勿論、航空機なども燃費向上のための軽量化は常に課題のひとつとして上がっています。
その課題を解決する手段として注目されているのが炭素繊維なんです。
炭素繊維の大手企業である東レは今年の10月に従来製品より10%以上強度の高いものを開発しました。
航空機をメインターゲットに3年以内の量産化を目指すとしています。
炭素繊維はその強固さから高圧ガスタンク用の素材としても使われています。
水素自動車や水素ステーションなどの普及と共に更に需要は増えて行くと思われます。
さらに、再生可能エネルギー分野でも活躍しており、風車のブレードや太陽光パネルのサポート構造として使われています。
今後の見通しは?
上述したように、水素エネルギーや再生可能エネルギーなどでの需要が見込まれるため、今後の市場拡大には期待ができるでしょう。
また、現在はEVシフトという目先の対応に追われている自動車市場でも、普及が進んで行った場合は燃費率向上などの目的の為に注目が向きやすいと見ています。
現在は他の材料と比較して価格が高いという欠点もありますが、さまざまな分野での需要が増加することで、供給量が増えて価格が下落していくでしょう。
そうなったら、さらに広い分野へ普及していく可能性もあるでしょう。
大きく普及していくにはまだ時間がかかると見ていますが、今のうちに関連銘柄を仕込んでおくことで、将来の資産形成の一助になると見ています。
株式情報 マーケットニュース 相場展望 国内情勢 2023.12.18
この記事を書いた人
日本投資機構株式会社 データアナリスト
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
日本ディープラーニング協会認定ジェネラリスト(G検定)
日本投資機構株式会社 データアナリスト
テクニカルアナリスト(CMTA®)
ジェネラリスト(G検定)
総合鉄鋼メーカーに勤務していた経験を活かした、鉄鋼・自動車市場の分析及び情報収集を得意とし、データの集計・分析に基づいた統計等をもとに銘柄の選定を行う希少なデータアナリスト。AIに関する資格も有しておりデータサイエンティストとしても活動の幅を拡げている。
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