【注目のバリュー株】 割安株が拾い時!?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.10.31

江口 裕臣 江口 裕臣

バリュー株とグロース株との違い

 

バリュー株は、市場価値よりも企業の本質的な価値が高いと判断される銘柄を指します。

一般的にPERやPBRといった指標通じて判断されることが多く、これらの指標が総体的に低い企業がバリュー株に分類されます。

 

グロース株は、今後の成長が期待される企業を指します。

将来の成長性を重視して選ばれるのがグロース株に分類されるのに対して、バリュー株は企業の内在価値をもとに実力に対して割安かどうかで判断されます。

 

簡単にまとめると、成長性に投資をするか、割安性に投資をするのかどうかの違いとなります。

 

バリュー株が注目されている理由

 

 

2024年も終わりが近づく中、ここからの日本株市場はバリュー株が重要なカギになると見ています。

特に金融業界や自動車業界は注目度が高く、長い歴史と安定した経営を行っている企業が多く、日本国内での影響力も大きいセクターです。

 

昨今の金融政策の変化に伴い、マイナス金利の解除や金利上昇が予想される中、金融関連の銘柄が上昇する可能性が高くなると見ています。

また自動車業界においては、電気自動車や自動運転技術の進化が進んでおり、伝統的な自動車メーカーが派遣を握るために再評価される可能性が高くなります。

 

バリュー株投資は、株価が企業の本来の価値よりも低く評価されている銘柄を狙う投資手法です。

PER基準で見れば、10倍以下。

PBR基準で見れば、1倍以下の銘柄を探すのがセオリーと言われており、金融や自動車セクターは特に、安定した経営基盤と魅力的なPBRを有する企業が多く、バリュー株投資には打ってつけです。

 

またバリュー株投資は安定した配当収入と低リスクの投資を実現する手段とも言われており、金利の上昇は企業収益を圧迫しますが、収益性の高いバリュー株の評価を押し上げる特性があります。

また政治的な不安を日米で抱えている日本株は調整局面入りをしていますが、こういった調整局面でも効力を発揮するのがバリュー株投資です。

 

まとめ

 

 

直近の日本株は高値圏で方向感を欠く展開が継続しており、中東情勢の悪化でエネルギー価格も不安定な値動きをしています。

原油価格の不安定さが世界の景況感を左右しており、現状アメリカ経済はやや強い数字が散見されるものの、雇用の鈍化懸念は依然として払しょくできておらず、欧州はドイツを中心に明確な景気後退の兆候が見られ始めています。

 

また衆院選、米大統領選、円相場の行方や地政学リスクなど不安材料には事欠かない相場環境です。

そうした中、バリュー株投資が相場をけん引する流れは足元で醸成されつつあり、不安材料がひしめく相場環境にこそ、企業の内在価値を重視する投資方法が有効的でしょう。

 

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.10.31

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江口 裕臣

この記事を書いた人

江口 裕臣

日本投資機構株式会社 アナリスト
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
日本投資機構株式会社 アナリスト
テクニカルアナリスト(CMTA®)

著名な元機関投資家や経験豊富なアナリスト・ファンドマネージャーより培った知識と経験を基に、数多くの市場動向の予測や個別銘柄の動向をピンポイントで分析。銘柄の推奨実績において社内の月間最高勝率記録を持つテクニカルアナリスト。

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