生成AIの進化がもたらすサイバーセキュリティ市場の拡大と注目銘柄
株式情報 投資戦略 相場展望 2025.02.05

現在、DeepSeekの登場により生成AIが改めて注目を集めています。
しかし、その一方で、サイバーセキュリティのリスクも急激に高まっていることをご存じでしょうか?
2022年にChatGPTが登場して以来、生成AIは私たちの生活に急速に浸透しました。
企業においても、AIを活用した業務効率化が一般的となり、取り扱う情報量がAI登場前と比較して飛躍的に増加しています。
しかし、情報量の増大とともにサイバー攻撃のリスクも増加し、サイバーセキュリティの重要性がかつてないほど高まっています。
目次
生成AIがもたらすサイバーセキュリティの課題
特に、生成AIの発展はサイバーセキュリティ業界に新たな課題をもたらしています。
生成AIの発展によりランサムウェアやコンピュータウイルスの作成が容易になり、専門知識がなくても作成が可能になっているのです。
実際に、非公式版のChatGPTを利用してマルウェアを作成した事例も報告されており、AIの普及に伴いサイバー攻撃の手法はますます洗練され、攻撃の頻度も増加すると考えられます。
このような背景から、サイバーセキュリティ市場の成長が期待され、関連企業への投資機会が広がっています。
注目のサイバーセキュリティ関連銘柄
4704 トレンドマイクロ
東証プライム上場の世界的なサイバーセキュリティ企業。法人向け統合プラットフォームの開発に注力し、「AI×セキュリティ戦略」を掲げています。
AIを活用したセキュリティソリューションの提供を強化し、AIを悪用したサイバー攻撃への対策にも積極的に取り組んでいる点が注目されます。
6501 日立製作所
総合電機・重電のリーディングカンパニー。サイバーセキュリティ分野では、クラウドやAI技術を活用し、インフラ防御やスマートグリッド、輸送システムのセキュリティ強化に取り組んでいます。多様な産業領域で培った技術力を活かし、安全性の向上に貢献しています。
4417 グローバルセキュリティクラウド
東証グロース上場の情報セキュリティ専門企業。セキュリティソリューションの提供だけでなく、企業向けのセキュリティ教育事業も展開しています。
サイバー攻撃の脅威が拡大する中、セキュリティ人材の需要が高まることで、同社の成長が期待されます。
3968 セグエグループ
東証プライム上場のセキュリティ・ITインフラ専門企業。成長戦略としてセキュリティ技術者の教育や自社開発の推進を掲げています。
現在は人員強化やM&Aにより営業利益が伸び悩んでいるものの、サイバーセキュリティ市場の拡大に伴い、中長期的な成長が見込まれる企業です。
まとめ
生成AIの進化によりサイバー攻撃が高度化するにつれ、サイバーセキュリティ市場の拡大は必然の流れとなるでしょう。
投資を検討する際は、各企業の技術力や成長戦略を分析し、市場動向や政府の政策にも注目しながら、長期的な視点で判断することが重要です。
サイバーセキュリティ関連銘柄をポートフォリオに組み込むことで、今後の成長市場に対応する戦略を構築できるかもしれません。
「生成AI」「サイバーセキュリティ」の進化とともに、今後も市場の動向を注視していきましょう。
株式情報 投資戦略 相場展望 2025.02.05

この記事を書いた人
日本投資機構株式会社 データアナリスト
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
日本ディープラーニング協会認定ジェネラリスト(G検定)
日本投資機構株式会社 データアナリスト
テクニカルアナリスト(CMTA®)
ジェネラリスト(G検定)
総合鉄鋼メーカーに勤務していた経験を活かした、鉄鋼・自動車市場の分析及び情報収集を得意とし、データの集計・分析に基づいた統計等をもとに銘柄の選定を行う希少なデータアナリスト。AIに関する資格も有しておりデータサイエンティストとしても活動の幅を拡げている。
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