西松屋<7545>10月の年初来安値更新後、やや上昇するも依然として回復の兆しなく横ばいに推移中…決算発表で株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2022.12.15

高橋 佑輔 高橋 佑輔

12/16に第3四半期決算発表を迎える西松屋チェーン<7545>。8/17の年初来高値1,739円から10/3の年初来安値1,296円まで短期間のうちに大きく下落した同社株価ですが、いまだ200日移動平均線の下位に位置しています。

 

いったん下げ止まり、直近まで徐々に上昇してきたことで25日移動平均線は上向きつつありますが、依然として低迷が続いています。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

西松屋チェーン<7545>の第3四半期決算前後の株価動向は?

では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(12月上旬~1月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

シナジスタ:西松屋チェーン<7545>の第3四半期決算前後の株価動向
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡していると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて6回あります。その中には、下落時に20%以上のものもあります。それに対して、5%以内の変動は11回あります。

 

これらを考慮すると、同社はこの時期に、上昇と下落の確率は均衡していますが、上昇時よりも下落時のほうが大きく変動する確率が高いでしょう。

 

ただし、上昇時も下落時も、5%以内の小幅変動にとどまることもあれば、10%以上の変動になるような、比較的極端な動きをすることには注意が必要でしょう。

 

上昇と下落が均衡していることや、変動幅が極端な動きをしているので、傾向がつかみにくいと考えられます。そういった意味では、なかなか予測が難しい時期かもしれません。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

西松屋チェーン<7545>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:1,423円
下値目安:1,251円/strong>
※12/5終値1,360円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.6%、下落幅は約8.0%と考えられます。よって、上値は「1,423円」、下値は「1,251円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、小幅上昇にとどまり、現在の株価水準のまま横這いでの推移が続くことが考えられます。

 

依然として200日移動平均線の下に位置していることもあり、株価が200日移動平均線を上抜けするまでは、直近の軟調な推移から新たな展開になることは考えにくいでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、10月上旬につけた年初来安値を更新します。そうなると、現在よりも、もう一段低い位置で推移する可能性が高いでしょう。

 

また、直近にやや上向きかけた25日移動平均線が、再び下向きになり始め、短期的に下落トレンドに突入すると考えられます。

 

なお、ここから2月に優待権利確定がありますので、そこに向けて買いが入り、多少展開が変わることも予測されます。

 

しかし、権利確定後の売りが進み、再び低迷することも考えられますので、もし下値の目安に到達すると、再上昇は一時的なものになり、軟調に推移するでしょう。

 

このように同社は、この時期に上昇と下落が均衡しつつ、上昇率も小さいことから、上値が重たい展開が続くと考えられます。

 

上昇しても、このまま横ばいを維持すると考えられ、下落すると一段低い位置で軟調に推移することが予測されます。

 

これまでの傾向を見る限り、10%以上の変動もありますので、上手くタイミングを見極めれば、そこで利益を狙うことも可能かもしれませんが、直近の推移を見る限り、なかなか難しいでしょう。

 

そういった意味では、ここで無理に売買することなく、この横ばいの推移から方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2022/12/14時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2022.12.15

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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