【現物投資を始めよう!】アート投資のメリットとデメリット

アート投資 現物投資 特集 2023.09.16

山崎 毅 山崎 毅

【節税で国も後押し】アート投資のメリットとデメリットとは?

インフレ社会へと突入した我が国日本では、資産を現金で保有しているだけでは、物価の上昇によって価値が目減りしてしまうため、アート投資などの現物を保有する実物資産への投資がますます重要になっています。

 

アート投資と言えば、まだまだ日本では認知度が高くなく、投資対象としては主流とは言えませんが、ビットコインや昭和のバブル初期の不動産投資のように、世の中の流行に先行して投資を行うからこそ、巨額の利益を上げられるのです。

 

そんな中、長年日本の投資市場や経済環境を分析してきた私は、まさにそんな次世代のダイアモンドの原石を掴むことができるのが、「アート作品」への投資だと考えています。

 

そこで今回の記事では、アートに投資をした際のメリットやデメリットについて、まとめて解説をさせていただきます。

 

アート投資や芸術品への資産配分に興味をお持ちの方だけでなく、老後の断捨離や財産管理に関心がある方にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

 

アート投資のメリットとは?

実は今、日本でアート投資を行うメリットは非常に多く、国も節税効果などの後押し政策に積極的なのをご存じですか?

 

国税庁が2015年の税制改正で、アート作品や美術品を「減価償却資産」として扱えるように改定したのです。一定の条件はありますが、この改定によってアート作品に投資した資金を経費として計上できるようになったのです(※具体的には、購入価格100万円未満の美術品は経費として減価償却できる。100万円以上の作品は資産となり原則経費償却できない)。

 

つまり、100万円未満の美術品を購入することで、節税効果が期待できるのです。これは富裕層や利益の出ている企業にとって、直接的な節税に寄与できる方法なので大きなメリットになります。

 

 

さらに、この税制改正は美術品の市場環境においても、大きくプラスに寄与しています。

 

つまり、富裕層による節税目的での買い需要が発生することで、市場の取引が活発化し、結果的に価格が安定化~上昇傾向になると想定できるのです。

 

そのため投資家目線としては、比較的落ち着いた価格で作品を購入できる現在こそ、アート投資を始める良いタイミングではないかと考えているのです。

アート投資のデメリットとは?

一方で、現物投資であるアート投資には、株や債券などの証券投資とは違ったデメリットやリスクも存在するため、そこは注意が必要です。

 

以下が、その主なデメリットです。

 

①作品の善し悪しの見極め問題

まずアート投資と一言で言っても、芸術品には様々なジャンルや種類があり、更にそれらが時代別や流行別、国別や様式別など細かく細分化されているため、ぶっちゃけ「どれを買えばいいのかさっぱり分からない」という問題に初心者の方はぶち当たります。

 

 

せっかくのアート投資ですので、保有中は自宅で飾って鑑賞したり、応援するアーティストの作品を収集したりと、愉しみながら行いたい気持ちもありますが、とは言え投資ですので、それらが売れなかったり、値下がりしてしまったりすると、本末転倒となってしまいます。

 

また、古美術などの分野では、真贋問題も大きな課題となります。高いお金を出して購入した作品が、ニセモノや贋作だった場合、その瞬間に価値がゼロになってしまうことも大いにあり得るのです。

 

なので、アート投資を行う際は、「どこで、誰から、何を、いくらで買うのか?」を、よく検討して購入することが大事だということを、覚えておいてください。

 

②流動性の問題

アート作品は、証券取引などと違ってオンライン市場で常に取引ができる性質の投資対象ではありません。なので、「売りたい時に売りたい価格で売れない」といった問題が発生する可能性が考えられます。

 

余剰資金でない生活資金などでアート投資を行ってしまうと、急な資金需要によって投資を中断せざるを得なかったり、想定しない低価格で作品を手放さなければならなくなったりしてしまいますので、ゆとりのある資金範囲で行い、これらの問題を回避する必要があります。

 

またそれに伴い、証券投資に比べるとアート投資の投資期間は、長めになる傾向があります。

 

これは作品を売却した時の税率にも関係しますが、アート投資は、5年以上保有した方が税制面で有利になるので、原則、長期投資が基本となります。

 

そのため、短期で利益を確定したい資金には、向かない投資対象と言えます。

 

③保管リスクの問題

 

最後に、作品の保管リスクの問題です。当たり前ですが、アート作品や芸術品は現物資産です。もし作品を無くしてしまったり、傷を付けてしまったりすると、価値に大きく響いてしまいます。

 

なので、アート投資をする際には、その作品の保管についても考慮して購入の判断をする必要があるといえます。

アート投資はチャンスの方がまだまだ大きい!

とはいえ!今の日本では、総合的に見ればアート投資の可能性やチャンスはまだまだ大きく、今こそアート投資を始めるべきタイミングだと考えています。

 

なぜなら、実際に私もアートへの投資を実践したり、アート業界の第一線で活躍しているプロフェッショナル達から直接情報収集を行っているのですが、その大きな可能性を最近とくにひしひしと感じているからです!

 

ぜひこの記事をお読みになっているあなたにも、実際にアート投資の可能性を肌で感じていただきたいと思っています。

 

そこで、次回は「アート作品は何をどこで買うべきか?」について、記事に書きたいと思います。

 

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アート投資 現物投資 特集 2023.09.16

山崎 毅 山崎 毅

山崎 毅

この記事を書いた人

山崎 毅

日本投資機構株式会社 投資戦略部 部長
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
日本投資機構株式会社 投資戦略部 部長
テクニカルアナリスト(CMTA®)

大学卒業後さわかみ投信株式会社に入社し、顧客管理・企業調査・アナリストなど幅広い日本株の資産運用業務に従事。独立後、FXトレードの利益で世界一周旅行を達成した「バックパッカートレーダーズ」を企画し、自らトレーダーとして世界を回った。帰国後は、海外証券会社やヘッジファンドへのコンサルティング業務を行いつつ、2013年に国内の投資助言・代理業に参入。書籍出版(世界一わかりやすいFXの教科書等)、セミナー登壇、メディア出演等、実績多数。また個人投資事業として、古陶磁鑑定美術館を2023年度にM&Aし、二代目館長に就任。古美術品への現物投資と日本文化の継承を目的に美術館経営に参入。それ以外にも果樹農家として農業事業に参入するなど、幅広い分野で活躍中。

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