【アナリスト注目銘柄公開】決算資料から上昇のヒントを発見!

株式情報 相場展望 日本株 2023.08.28

遠藤 悠市 遠藤 悠市

7月から8月上旬にかけて日本国内では企業決算が相次ぎ、これまでに約3600件の決算が発表されています。

 

これに伴い、決算短信や説明会資料・質疑応答内容の資料など膨大な量の情報が公開されています。

 

決算発表は企業業績を確認できるため、株式投資においては非常に重要なイベントになりますが、実は!その時に公開される資料の中から、次の株価上昇を見抜くための、様々なヒントを得ることができるんです!

 

今回は私が各社の決算資料を精査して発見した、今後大きなリターンが期待できそうな注目銘柄を紹介していきます!

 

ちなみにここでは、銘柄名をご紹介するだけではなく、各銘柄の直近の決算発表の、どの資料からどのようなヒントを得たのか?

また、今後想定される株価推移のシナリオまでお話ししていきます。

 

※なお、動画内で紹介した銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はあくまで自己責任となりますので、予めご了承ください。

 

決算資料から見つけた注目銘柄

 

【4475】HENNGE

 

https://hennge.com/jp/

 

 

同社はクラウドID管理サービス『HENNGE One』を展開しています。

23年9月期第3四半期累計決算では、連結経常利益は前年同期比17.1%増の5億4700万円となり、通期計画の5億6100万円に対する進捗率は97.5%に達しています。

 

8月10日に公表された決算説明会資料には「当四半期の決算発表⽇現在、通期業績予想に対し、各段階利益が上振れする可能性が出ている」との記載があります。

 

このことから、次回決算発表時に計画上振れ着地の可能性が考えられるため、11月の決算発表に向けて株価が上昇する可能性があると考えられます。

 

【3962】チェンジホールディングス

 

https://www.change-jp.com/

 

同社は地方自治体・企業のDXを支援しています。

24年3月期第1四半期決算では、連結最終利益は前年同期比17倍の8.5億円に急拡大して着地となっています。

 

8月16日に公表された決算説明会における質疑応答内容には、「第1四半期においては、社内計画に対して民間向け、公共向けともに上振れており、合計で4.4億円程度の超過。第2四半期以降でこの上振れ分を費用として消費するわけではなく保険のような形でとっておき、事業計画達成の確度がある程度固まった段階で計画予想の修正等を検討したい。」との記載があります。

 

このことから、業績上方修正の可能性が考えられ、修正期待を背景とした買いが株価上昇につながるという事が考えられます。

 

【5027】AnyMind group

 

https://anymindgroup.com/ja/

 

同社はマーケティングやEC、広告収益化の支援ツールを展開しています。

23年12月期第2四半期累計決算では、連結最終利益は前年同期比67.3%増の8700万円に拡大し、通期計画の8400万円に対する進捗率が103.6%とすでに上回っています。

 

8月10日に公表された決算説明会資料には「営業利益以下の利益項目については、通期での上振れの可能性があるが、業績の季節性により収益が年後半に集中する点を考慮し、現時点では通期業績予想は据え置く」との記載があります。

 

直近発表された決算は2023年1月から6月末までの第2四半期累計であり、資料の内容通りならば、今後発表される第3四半期・第4四半期決算では収益が大きくなる可能性があります。

 

また、それによる上方修正も期待されることから、中長期での株価上昇が期待されます。

 

【6614】シキノハイテック

 

https://www.shikino.co.jp/

 

自動車用半導体向け耐久テスト、ビューカメラなどを扱う企業です。

24年3月期第1四半期決算では、経常利益は前年同期比3.1倍の1.6億円に拡大し、通期計画の5.6億円に対する進捗率は30%に達しています。

 

8月10日に公表された決算説明会資料には「第1四半期は半導体市場環境の影響を保守的に予想していたが、大きな影響は受けなかったため予想を上回る進捗。売上・利益は第4四半期に集中する傾向があるが、進捗率に関しても順調。」との記載があります。

 

また、決算短信には「第二工場の改修を完了し、5月より稼働を開始。キャパシティアップに取り組んでいる」としています。

 

工場改修によるキャパシティアップで生産能力が高まったと考えられます。通期では、保守的な予想の見直しが期待され、下期に向けて株価の見直しが想定されるでしょう。

 

まとめ

今回は4つの銘柄をご紹介しましたが、この他にも決算を通じて様々な銘柄に上昇のヒントが出まくっています!!

 

決算資料を読み解くことで、先行きの期待ができる銘柄が見つかれば株価が下落した場合はチャンスとして捉えることができると思います。

 

決算と聞くと難しそうなイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、「決算説明会資料」は文字だけではなく図も入っていて、企業の情報が分かりやすくなっているため、気になった企業の資料は、ぜひ目を通してみてくださいね。

 

 

株式情報 相場展望 日本株 2023.08.28

遠藤 悠市 遠藤 悠市

遠藤 悠市

この記事を書いた人

遠藤 悠市

日本投資機構株式会社 アナリスト日本投資機構株式会社 アナリスト
大学時代に投資家である祖母の影響で日本株のトレーディングを始める。大学時代、アベノミクスの恩恵も受けて、株式投資を投資金30万円で始め4年間で990万円まで資金を増やすことに成功する。卒業後、証券会社、投資顧問会社を経て2019年2月より日本投資機構株式会社の分析者に就任。モメンタム分析を最も得意としており、IPO(新規上場株)やセクター分析にも長けたアナリスト

遠藤アナリストの投資助言を受けたい方は≪こちらをクリック≫

アクセスランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間