ブロンコビリー<3091>高値更新も失速し、直近は横ばい状態で軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.10.24

高橋 佑輔 高橋 佑輔

10/17に第3四半期決算発表を迎えたブロンコビリー<3091>。今年4月より上昇を開始し、9/4には年初来高値3,155円をつけました。

 

その後は、やや勢いがなくなり再上昇を狙える位置にいますが、方向感なく横ばいに推移し軟調に推移しています。それにより25日移動平均線もやや右肩下がりになり、少々難しい展開を迎えています。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ブロンコビリー<3091>の第3四半期決算前後の株価動向は?

同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(10月上旬~11月初旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

ブロンコビリー<3091>の第3四半期決算前後の株価動向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2008年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が7回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡していると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて3回見られます。その中には、2018年に15%以上の下落も見られます。対して、5%以内の変動は、上下合わせて10回見られます。

 

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上下のどちらに動くか分からないですが、変動幅は小幅にとどまる可能性が高いでしょう。

 

やや傾向がつかにみにくい部分はありますが、小幅変動にとどまる傾向を見ると、この時期に短期売買で利益を狙うのは少々難しいかもしれません。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ブロンコビリー<3091>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:3,144円
下値目安:2,847円

※10/5終値2,986円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.2%、下落幅は約4.6%と考えられます。よって、上値は「3,144円」、下値は「2,847円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、9/4の年初来高値3,155円には届きませんが引き続き高値圏での推移になると考えられます。

 

高値更新後はすぐに反落する傾向がありますが、下落しても75日移動平均線が反発の抵抗線として機能しています。そこから再上昇を見せていますので、タイミングによっては押し目買いの機会になるかもしれません。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、下位に位置している75日移動平均線を下抜けします。

 

これまで短期的に下落した場合は、75日移動平均線が反発の抵抗線として機能していました。しかし、それを下抜けすると、これまでとは違った値動きになる可能性があります。

 

もし、低迷が長引き、直近で右肩下がりになりつつある25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けすると、これまでのトレンドが転換します。

 

そのような展開が想定されますので、万が一75日移動平均線を下抜けする動きがある場合は、反発か下抜けかの状況をこまめに確認しておくのが良いでしょう。

 

このように同社は、上昇と下落で全くシナリオが変わる分岐点にいます。上昇時は高値圏の推移を維持すると予測されるので上値が重たいわけではありません。

 

しかし、それに反して下落した場合は、トレンドが転換し、下落方向に進んでしまうことも考えられます。

 

今の時点では、どちらに方向感が出るかまだ分かりません。そういった意味でも、上昇と下落の両方があることを想定しつつ、あまり楽観的に動向を見ることなく、厳しめに見ていくのがよいでしょう。

 

これまで順調に上昇してきただけに、引き続き楽観的にいきたい気持ちもあるかもしれませんが、ここが大きな分岐点だということを意識し、慎重に見ていきましょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2023/10/18時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.10.24

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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