ダイドー<2590>直近に急上昇も上抜けできず方向感なく推移中…株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.03.03

高橋 佑輔 高橋 佑輔

3/1に本決算発表を迎えたダイドーグループ<2590>。昨年前半は小幅ながらも上昇し、8月以降から一段高く動き11月末には年初来高値を更新しました。

 

以降は調整しが入り、2,900円前後のボックス圏内で短期的な上下動を繰り返してきましたが、2024年以降はその変動幅が小さくなりつつあります。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

 

ダイドーグループホールディングス<2590>の本決算前後の株価動向は?

同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(2月下旬~3月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 


※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2002年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて4回見られます。上下ともに2回ずつ見られ、上昇時は最大で約15%、下落時は最大で約20%の変動が見られます。

 

対して、5%以内の変動は上下合わせて10回あります。上下とも5回ずつ見られます。その他は中程度の変動です。そのうち6回は上昇時、下落時は2回見られます。

 

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体としてやや上昇傾向があるものの、変動幅は小幅から中程度にとどまる可能性が高いでしょう。

 

ただし、上昇時と下落時では傾向が異なる点には留意したほうが良いでしょう。上昇時は、小幅変動と中程度の変動が同数で、変動幅が予測しにくいと考えられます。

 

反対に下落時は、下落時の半数が小幅変動であることから、方向感がでない限りは、あまり大きな変動はないと考えられるでしょう。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ダイドーグループホールディングス<2590>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:3,221円
下値目安:2,822円

※2/19終値3,030円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.3%、下落幅は約6.8%と考えられます。よって、上値は「3,221円」、下値は「2,822円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、現在推移しているボックス圏から大きく上昇し、昨年11月下旬につけた年初来高値を更新します。

 

しかし、これまでも直近の高値更新すると反落する動きが見られることには注意が必要でしょう。もし高値を更新しても、上昇一辺倒の流れの可能性は低いと考え、反落のリスクを想定しておくのが良いでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、ほぼ重なりあっている25日・75日移動平均線を下抜けします。そして、一気に200日移動平均線のやや上まで下落します。

 

平均的に見ると、大きく下落する確率は低いですが、万が一過去の中程度や10%以上の下落と同様の動きになると、200日移動平均線の下抜けも想定されます。

 

特に下落時は、小幅に動きときと方向感が出て中程度から大幅に変動するときが明確に分かれています。もし5%以上の変動を見せる場合は方向感が下落方向に出て、そのまま下落する可能性が高まるでしょう。

 

もし下落した場合は、まずは5%を超えるかを確認し、次に上記の下値目安を超えるかなど、段階的に目安を変動していくと良いでしょう。

 

そして、10%に近づくような方向感が出た場合は、15%や20%付近までの下落も想定しながら動向を見ていくと良いでしょう。

 

このように同社は、この時期にやや上昇傾向があるものの、今回下落した場合は、200日移動平均線に近づくこともあり、下落に動く可能性があります。

 

また、下落時は方向感が出やすい傾向も見られますので、5%を超える動きがあった場合は、さらなる下落リスクを想定しながら、動向を見ていくのが良いでしょう。

 

なお、上昇した場合は高値更新が想定されますが、それでも上値が軽いわけではないので、このときも反落のリスクに注意が必要です。

 

上昇しても下落しても、全体的に上値が重たいことを意識しながら、通常よりは厳しめにここからの動向を見ていくのが良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2024/2/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.03.03

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高橋 佑輔

この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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