ダイドー<2590>今月中旬に続き直近も高値更新し、好調に推移中…決算発表で株価どうなる?
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.08.30
8/28に第2四半期決算発表を迎えたダイドーグループホールディングス<2590>。年初は4,700円付近から始まりましたが、そこから緩やかな上下を繰り返し徐々に上昇してきました。
そして、7月末頃から短期的な上昇トレンドに入り、今月中旬に続き8/29にも年初来高値を更新し6,000円を目前とする水準まで上昇しています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
目次
ダイドーグループホールディングス<2590>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(8月中旬~9月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2001年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が15回見られます。この数字を見る限り、明確に下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて5回見られます。そのうち3回は下落時に発生し、約20%の下落もあります。
対して、5%以内の変動は、ほぼ5%も含めると、上下合わせて14回見られます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、明確に下落傾向がありますが、小幅に変動する可能性が高いと考えられます。
ただし、過去に約20%の下落もあったことから、もし下落時に5%以上の変動が見られる場合は、そのまま勢い良く方向感が出ないか警戒する必要があるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ダイドーグループホールディングス<2590>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,720円
下値目安:5,080円
※8/18終値5,360円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.6%、下落幅は約5.2%と考えられます。よって、上値は「5,720円」、下値は「5,080円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近につけた年初来高値5,940円よりは下の水準にとどまります。高値更新前から高値圏にいますので、加熱感による反落は比較的小さいと考えられます。
仮に、この上値目安の水準に落ち着いても、引き続き高値圏を推移しますので、再度上値を狙う展開が予測されるでしょう。
ただし、同社のこの時期の傾向を踏まえると、過度な期待をせず、そのまま高値圏での推移が継続する程度に考えておくと良いかもしれません。
反対に、下値の目安に到達した場合は、直近の水準から一段下がり、75日移動平均線を下抜けします。こうなると、7月末から発生した上昇トレンドが終わる可能性が出てくるでしょう。
今年5~6月のような水準に戻りますので、そのまま5,000円から5,200円の間で様子見が続き、横ばいに推移していくでしょう。
このように同社は、直近に年初来高値を更新しているものの、この時期に明確な下落傾向があることもあり、上値が重たい展開が予測されます。
ただし、上昇しても下落しても、そのまま横ばい状態に推移することが予測されます。
なお、株価が上記の目標株価よりも大きく変動がある場合は、そのまま一気にその方向に進む可能性が出てきます。
同社の株価は変動が小さい傾向もありますが、勢いがつくとそのまま進む傾向もあります。
目標株価の目安から多少極端な動きをする可能性もありますので、その点をふまえて、ここからの動向を見ていくと良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/8/8/28時点の株式市場の状況をもとに執筆しました(年初来高値のみ8/29の状況も含まれます)。移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.08.30
この記事を書いた人
株式会社SAC Technologies ストラテジストでありトレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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