三菱商事<8058>高値更新から反落するも高値圏を推移中…月末に向け株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.08.22

高橋 佑輔 高橋 佑輔

8/3に第1四半期決算発表を迎えたばかりの三菱商事<8058>。3月時点に4,500円付近を推移していましたが、そこから堅調に上昇し、6/22には年初来高値を更新しました。

 

そこから反落し7,000円を割るような下落があるものの、長期で見ると引き続き高値圏を維持し、再上昇も狙える水準を推移しています。

 

このよう同社ですが、ここから8月末に向けてどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

三菱商事<8058>8月の傾向は?

同社の株価は、8月(8月上旬~9月上旬)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

三菱商事<8058>8月の傾向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて8回あります。その中には、20%以上の上昇が2回、15%以上の下落や、約15%の下落も見られます。

 

対して、5%以内の変動は、上下合わせて7回見られます。それ以外は5~10%の中程度の変動です。

 

これらを考慮すると、同社はこの時期に、全体としてやや上昇傾向があるうえ、比較的株価の変動幅が大きい傾向があると読み取れるでしょう。

 

そうなると、小幅に動くとき以外は、比較的方向感をつかみやすい動きをするとも考えられます。

 

では、同社の株価は、この8月末にどれくらいの株価になることが予測されるのでしょうか?

 

三菱商事<8058>月末の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:7,933円
下値目安:6,719円

※8/1終値7,306円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.5%、下落幅は約8.0%と考えられます。よって、上値は「7,933円」、下値は「6,719円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、7月末から続いている7,100円を前後してのボックス圏から大きく上抜けします。そして、そのまま6/22の年初来高値7,455円も上抜けし、再度年初来高値を更新します。

 

高値更新後は反落することも想定されますが、例年の株価の傾向をふまえると、比較的変動幅が大きいので、そのまま高値圏を維持すると考えられます。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、株価の下位にある75日移動平均線を下抜けはしませんが、25日移動平均線と75日移動平均線の中間付近まで下落します。

 

そうなると、直近は横ばいの25日移動平均線が下降し始め、株価と25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けするとも考えられます。

 

やはり例年株価の変動が比較的大きいので、下落時も下落幅が大きくなり、このような展開が予測されます。

 

こうなると、これまでの上昇トレンドが終焉し、下落トレンドに転換する可能性が高まるでしょう。

 

このように同社は、この時期に値動きが大きい傾向がある分、上昇しても下落してもシナリオが大きく変わることが予測されます。

 

そして、この直近に急に下落していることから、ここからどのような展開になるかが、とても予測しにくいでしょう。

 

しかし、その反面、株価がどちらか一方向に動きやすい傾向があるので、月末ギリギリまで様子見し、方向感が出るまで売買のタイミングを待つのも選択肢の一つでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2023/8/17時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.08.22

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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