みずほFG<8411>高値更新から横ばい状態も直近の下落で75日移動平均線を下抜けして推移中…決算発表で株価どうなる?
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.11.14
11/13に第2四半期決算発表を迎えたみずほFG<8411>。緩やかながらも堅調に株価を伸ばし9月末に年初来高値を更新しました。
そこから調整が入り横ばいに推移していましたが、この数日間でこれまで抵抗線になっていた75日移動平均線を下抜けし、これまでとは少々違った動きが見られます。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
目次
みずほFG<8411>の第2四半期決算前後の株価動向は?は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(11月上旬~12月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2003年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて6回あります。上下とも3回ずつですので、上下のどちらも大きく下落する可能性があると考えられます。
対して、5%以内の変動は、ほぼ5%も含めると上下合わせて9回あります。全20回のうち、大幅変動と小幅変動で15回を占めるので、中程度の変動は少ないと考えられます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、やや下落傾向があり変動幅は大きく変動することもあれば小幅に変動することもあるように、やや極端な動きをするでしょう。
大きく動くときは方向感がでると思いますが、小幅にとどまる場合は、なかなか読みにくい展開が続くかもしれません。
ただし、やや下落傾向があるものの、均衡に近い状態です。もし小幅に変動する場合は、上下のどちらにいくか見極めるのが難しいかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
みずほFG<8411>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,853円
下値目安:2,465円
※11/2終値2,631円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.4%、下落幅は約6.3%と考えられます。よって、上値は「2,853円」、下値は「2,465円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、9/22の年初来高値2,724円を上抜けし、高値を更新します。直近の下落が気になるところではありますが、流れとしては大きな反発で高値を更新します。
そうなると、一時的な調整は想定されますが、直近よりは一段高い水準での推移が期待できるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、すでに直近も75日移動平均線を下抜けしていますが、このまま下抜けを維持することになります。
しかし、直近3ヶ月間は、この75日移動平均線が抵抗線となり反発している様子が見られます。ただし、今回はすでに75日移動平均線を下抜けしているので、ここからの反発があるかがポイントになるでしょう。
万が一、ここから反発なく下落が続く場合は、200日移動平均線を下抜けするか、それとも反発するかがポイントになってきます。
直近で急落のように下落していることから、なかなか読みにくい展開ですが、もし下落した場合は、反発しないことも想定しておくのが良いでしょう。
なお、その際は過去の最大下落幅が13%前後ですので、そのあたりまで下落する可能性があると思って動向を見ていきましょう。
このように同社は、数日前であれば再び高値を更新し、そのまま一段高い高値圏を推移するシナリオが順当に描けました。
しかし、この数日間の下落で一気に75日移動平均線を割ってしまったことから、少々展開が読みにくい状況です。
そして、この先の展開は、この数日間の下落から、反発し再上昇に向かうか、それともここでとどまってしまうかが分岐点になりそうです。
このように難しい状況ですので、上記の分析のように不確定要素も折込つつ、高値更新に進む場合と、反対に低迷する場合と、小幅に動き横ばいになるなど、複数のシナリオを想定して動向を見ていくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/11/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.11.14
この記事を書いた人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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