日産自動車<7201>月初の高値更新から大きく下落するも再上昇し年初来高値を更新したまま高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.07.28

高橋 佑輔 高橋 佑輔

7/26に第1四半期決算発表を迎えた日産自動車<7201>。年始早々、年初来安値更新から始まりましたが、3/7には一時566.5円まで上昇しました。

 

しかし、その後は反落するなど、短期的な上下を繰り返しています。そして、7月上旬に高値を更新するも、再び下落し、再度高値を更新するなど、なかなか掴みどころのない展開が続いています。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

日産自動車<7201>の第1四半期決算前後の株価動向は?

同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

日産自動車<7201>の第1四半期決算前後の株価動向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向13回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて4回あります。中には、25%以上の上昇があります。また、4回中3回は下落時に発生しています。

 

対して、5%以内の変動は、上下合わせて12回見られます。約半数が小幅変動にとどまっていることから、この時期は比較的極端な動きをする傾向があるかもしれません。

 

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、やや下落傾向があるうえ、小幅変動にとどまる可能性が高いと考えられるでしょう。

 

ただし、5%をこえる動きが見られる場合は、上下ともにそのままの更に進む可能性が高いでしょう。

 

そういった意味では、小幅に変動しない場合は、変動の目処をつけにくく、値動きを追いかけるのが難しいかもしれません。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

日産自動車<7201>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:595.6円
下値目安:524.4円

※7/14終値556.2円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.0%、下落幅は約5.7%と考えられます。よって、上値は「595.6円」、下値は「524.4円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、直近に更新した年初来高値を下回ります。しかし、25日移動平均線が下降するような下落にはならず、引き続き高値圏での推移を維持するでしょう。

 

場合によって、この時期に大きく上昇する傾向もありますので、再度高値を狙う動きも想定されます。

 

この時期は、やや傾向を掴みにくいだけに上振れすることも考えられるので、その点を念頭に置きながら動向を見ていくと良いでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、直近の株価の下位にある75日移動平均線を下抜けします。

 

これに伴い、25日移動平均線も下降することになり、もし25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けする場合は、更に一段下落するでしょう。

 

なお、これまで短期的な上下を繰り返してきた動きをふまえると、再度ここから上昇することを期待したいところです。

 

しかし、今回下落する場合は、楽観視せず慎重に見ていくのが良いでしょう。

 

このように同社は、この時期にやや下落傾向があるものの、5%の変動を基準に、それ以上の変動が上下ともに見られる難しさがあります。

 

そのようなこともあり、直近の動向だけでは、まだ上下のどちらに進むか、そしてどれくらいの変動幅になるかの予測は、とても難しいでしょう。

 

上下のどちらかに進むことによって、ある程度のシナリオは見えてきますが、同社はこの時期に想定よりも大きく動くことが考えられます。

 

やはり、そのような点を考慮すると、直近に年初来高値を更新しているものの、引き続き慎重に動向を見ていくのが良いでしょう。

 

明確な方向感が出たら売買のタイミングを見極めても良いですが、もし小さな変動に留まっている場合は、様子見するなど慎重に売買のタイミングを見ていくのも選択肢の一つでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/7/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.07.28

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高橋 佑輔

この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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