10/11に本決算発表を迎えたサイゼリヤ＜7581＞。年初から堅調に上昇してきた同社は、7月上旬に窓を開けて上昇して以降、これまでよりも一段高い位置での推移が続いています。

直近は年初来高値更新から調整局面入っていますが、再び年初来高値更新を射程圏に高値圏の推移を継続しています。

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか？

サイゼリヤ＜7581＞の本決算前後の株価動向は？

同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間（10月初旬～10月下旬）で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか？そのデータ分析の結果がこちらです。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は均衡していると読み取れるでしょう。

変動幅を見ると、10％以上の変動は上下合わせて9回見られます。上昇時には、約25％のものや15％以上の変動も見られます。下落時は、最大でも15％程度にとどまっています。

対して、5％以内の変動は、上下合わせて5回見られます。その他は中程度の変動ですので、小幅に変動する可能性は低く、比較的値動きが上下に大きいことが予測されるでしょう。

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上下のどちらに動くか分からないうえ、比較的値動きが大きくなると考えられるでしょう。

なお、5％をこえる動きが見られた場合は、上下に関係なくそのまま変動すると予測されます。もし5％をこえた場合は、次の目安を10％、さらにこえた場合は15％と、目安を変動させていくと良いでしょう。

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか？

サイゼリヤ＜7581＞の目標株価は？

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【目標株価】
上値目安：5,325円
下値目安：4,405円
※10/2終値4,820円を基準に計算

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約10.4％、下落幅は約8.6％と考えられます。よって、上値は「5,325円」、下値は「4,405円」が目標株価と考えられるでしょう。

上値の目安に到達した場合は、9/26につけた年初来高値4,975円を上抜けし、再度年初来高値を更新します。こうなると、引き続き直近も推移している高値圏の推移を継続するでしょう。

なお、これまでの高値更新後の調整は、それほど大きな下落にはならずにとどまっています。直近2ヶ月は、25日移動平均線付近が反発の目安になっているように見えます。

もし、その25日移動平均線を大きく下抜けするようなことがあれば、トレンドの急転も考えられますが、多少の下抜けであれば、再度反発することが想定されるでしょう。

反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位にある75日移動平均線付近まで下落します。

ただし、これまで順調に上昇してきた流れを考慮すると、この8％の下落は大きいようにも見えますが、場合によっては逆張り戦略のタイミングの下落になるとも考えられます。

もちろん、その前提は再び適正株価に戻ることですので、楽観的に売買してはいけません。しかし、適正株価を捉えることができれば、そのようなチャンスとして短期売買で利益を狙うことも可能かもしれません。

このように同社は、これまで順調に株価が上昇し、更に上昇して年初来高値更新も射程圏に推移しています。

この時期は、比較的大きく変動する可能性があるうえ、上下のどちらに推移するか分かりませんが、直近の推移を見る限り、今年は上昇する確率が高そうにも見受けられます。

反対に、下落することがあれば、逆張り戦略のタイミングとして、利益を狙うチャンスにもなりそうです。

そういった意味では、あなたの得意な方法や戦略に合わせて、ここからの売買のタイミングを見極めるのが良いでしょう。

なお、ここから更に右肩上がりに上昇するには、もう少々勢いが必要かもしれません。そういったことをふまえると、ここから上下のどちらに進んでも、短期売買で利益を狙うのが良いでしょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/10/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。