積水ハウス<1928>短期的に上下を繰り返すも、2月に続き今月も年初来高値更新し、順調に上昇中…決算発表で株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.03.13

高橋 佑輔 高橋 佑輔

3/9に本決算発表を迎えた積水ハウス<1928>。昨年11月末に高値を更新しましたが、その後年末にかけて下落していました。

 

年明け以降は再度上昇に転じ、直近2/28に年初来高値を更新し、再度3/9にも高値を更新しています。ただし、その過程で、短期的に上下を繰り返すこともあり、つかみにくい側面もあるかもしれません。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

積水ハウス<1928>の本決算前後の株価動向は?

同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(3月上旬~3月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

シナジスタ:積水ハウス<1928>の本決算前後の株価動向
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が16回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、明確に上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて9回あります。その中には、15%程度のものや、20%以上の上昇と下落1回ずつあります。

 

それに対して、5%以内の変動は上下合わせて10回あります。この点を考慮すると、小さく動くときは小さく動き、大きく動くときは大きく動く極端な動きをする傾向があると考えられます。

 

これらを考慮すると、同社の株価は、全体として上昇傾向があるものの、変動幅は極端な動きをする傾向があるので、予測が難しいでしょう。

 

ただし、目安としては5%を越える場合は、10%に届くか届かないかで、その後の変動幅が変化するでしょう。

 

反対に、5%以内の場合は、そのまま維持する可能性が高いので、変動幅が小さくなると考えておくと良いでしょう。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

積水ハウス<1928>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:2804.5円
下値目安:2,337円

※2/27終値2,579.5円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.7%、下落幅は約9.4%と考えられます。よって、上値は「2804.5円」、下値は「2,337円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、もう一段上に位置し、直近に更新した年初来高値を再度更新します。しかし、これまでの傾向として高値更新後は、すぐに反落することが多いことに注意が必要です。

 

今年に入り、順調に株価が上昇しているようにみえますが、それはあくまでも長期的視点で見た場合の話です。

 

短期的には、同社の株価は上下しやすいので、高値更新後は楽観的になることなく、慎重に動向を見ていきましょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、一気に下落し200日移動平均線を下抜けします。そうなると、年初来安値までは届かないものの、1月につけた安値付近まで下落します。

 

このような動きになったときは、200日移動平均線を抵抗線と反発することなく、そのまま200日移動平均線を下抜けすることを予測されます。

 

こうなると、そのまま低調に推移し、再上昇までは時間を要することになるでしょう。

 

このように同社は、この時期に株価が小幅と大幅の極端な動きをする傾向があることもあり、上下のどちらに推移するかで、シナリオが全く反対に分かれます。

 

上昇の場合は、年初来高値更新し、下落の場合は年初来安値まではいかないものの低調に推移することがシナリオとして考えられます。

 

ただし、極端な動きをするということは、それだけ方向感がつかみやすい可能性もあります。方向次第でシナリオが反対に変わりますので、方向感をじっくりと見極めてから売買に動くのが良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2023/3/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.03.13

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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