しまむら<8227>8月に高値更新も下落し軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 2023.10.24

高橋 佑輔 高橋 佑輔

10/2に第2四半期決算発表を迎えたしまむら<8227>。年初から何度か押し戻されたものの、徐々に株価を上げ、8/24には年初来高値を更新しました。

 

しかし、高値更新後は下落し、25日移動平均線は緩やかに下降、75日移動平均線は右肩上がりが止まり横ばい状態になり、上値が重たい展開が続いています。

 

そのような中、 今月上旬に決算発表を迎えた同社ですが、10月後半に向けどのように株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

しまむら<8227>の第2四半期決算前後の株価動向は?

例年決算を挟んだ1ヶ月間(9月下旬~10月中旬)では、株価にどのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

しまむら<8227>の第2四半期決算前後の株価動向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が14回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は上昇時のみで4回見られます。ほぼ10%の上昇も含めると6回見られます。そのうち、4回は15%以上の上昇です。

 

対して、5%以内の変動は、上下合わせて8回見られます。ほぼ5%も含めると9回見られます。その他は中程度の変動になっていることをふまえると、同社の株価の変動幅は、まんべんなく発生していると読み取れます。

 

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上昇傾向があるものの、変動幅はどの変動幅の可能性が高いというものがないので、なかなか掴みどころのない動きをするでしょう。

 

なお、上昇時は15%以上変動するのに対し、下落時は最大でも8%程度にとどまっていることから、下落時の変動幅は上昇時よりは小さいことが分かります。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

しまむら<8227>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:15,985円
下値目安:13,875円

※9/20終値14,670円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.9%、下落幅は約5.4%と考えられます。よって、上値は「15,985円」、下値は「13,875円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、8月下旬に付けた年初来高値を更新します。ただし、直近の時点で、到達まで1,200円程度あることから、到達は難しいでしょう。

 

むしろ、直近も続いている25日移動平均線と、75日移動平均線の間での値動きとなるでしょう。しばらくは様子見姿勢が強まり、ここから横ばいでの推移が続くと考えられます。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位にある75日移動平均線を下抜けします。

 

この75日移動平均線が反発の下値抵抗線としても考えられますが、明確な下抜けになることで機能せず、そのまま下落するリスクもあります。

 

直近は何とか75日移動平均線を上抜けした状態を維持していますが、大きく下抜けした場合は、下落リスクがあることを想定しておくと良いでしょう。

 

このように同社は、直近の推移を見る限り上値に届くことは難しく、25日・75にち移動平均線の間を横ばいに推移する可能性が高いでしょう。

 

そうなると、ここから上昇を期待するよりも、万が一75日移動平均線を下抜けしたときのリスクを考慮し、守りを固めるのが良いでしょう。

 

大きく上昇する年もありますが、今年はそのよな動きになる可能性は低いと考えられます。上値が重たいことが想定されますので、その点を考慮してここからの推移を見ていくのが良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2023/10/18時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 2023.10.24

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高橋 佑輔

この記事を書いた人

高橋 佑輔

株式会社SAC Technologies ストラテジストでありトレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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