ソニー<6758>高値更新後失速し方向感なく横ばいに推移中…年末に向け株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.12.09

高橋 佑輔 高橋 佑輔

11/9に第2四半期決算発表を終えたソニーグループ<6758>。今年は6月に年初来高値を更新するまでは順調に上昇しましたが、その後は下落し横ばいに状態で推移しています。

 

特に夏場以降は200日移動平均線は緩やかに上昇しているものの、25日・75日移動平均線が上下に交錯し方向感がつかめない状態が続いています。

 

このよう同社ですが、ここから年末に向けてどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

 

ソニーグループ<6758>の12月の傾向は?

同社の株価は、12月(12月初旬~12月末)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

ソニーグループ<6758>の12月の傾向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が14回、下落傾向が8回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて6回あります。そのうち5回は上昇に発生しています。対して、5%以内の変動は、変わらずも含めると上下合わせて9回見られます。

 

また、上記のデータを見る限り、上昇時と下落時では傾向が違うことが分かります。上昇時は10%以上の変動や5~10%の中程度の変動が14回中10回見られます。下落時は、10%前後の変動は2回のみで、その他は3~6%の変動にとどまっています。

 

これらを考慮すると、同社の株価は全体的に上昇傾向があるものの、上昇時と下落時では変動幅に違いがあると考えられます。

 

よって、今月はどちらに方向感が出ているかを踏まえながら、月末に向けた株価の動向を見ていくと良いでしょう。

 

では、同社の株価は、この12月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ソニーグループ<6758>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:13,975円
下値目安:11,995円

※11/27終値12,810円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約9.0%、下落幅は約6.3%と考えられます。よって、上値は「13,975円」、下値は「11,995円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、6/15につけた年初来高値14,100円には届きませんが、直近横這いで推移していたボックス圏内をやや上に出ることとなります。

 

そこから年始に反落する可能性はありますが、今月は順調に株価が推移していくと予測されるでしょう。

 

ただし、ボックス圏を完全に上抜けしきれない状態でもありますので、そこから上下することを考慮しながら次の展開を見ていくと良いでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、最下位にある200日移動平均線を下抜けし、8月以来の安値をつけます。

 

これまで、一時的に下抜けするときはあったものの、この200日移動平均線が下値の抵抗線として反発してきました。もし、これまでよりも大きく下抜けするようなことがあれば、そのまま反発しない可能性もあるでしょう。

 

また、そうなると年末に下落したまま年始を迎えることになり、年明けの滑り出しが思うようにいかないことも想定されます。

 

これまでの傾向を見る限り、最大でも10%程度と、ズルズルと下落することはありませんが、新しい傾向になる可能性も考慮しながら、リスク管理をしていくのが良いでしょう。

 

このように同社は、例年の傾向で見ると上昇傾向があり、今月も上昇を期待したいところです。しかしながら、直近はボックス圏を推移していることもあり、ここをどのように上抜けするかで状況は変わりそうです。

 

また、反対に下落した場合は、抵抗線となる200日移動平均線をどう下抜けするかで状況が変わると考えられます。

 

ボックス圏での推移は上下のどちらに進むか分からないことから、今月はなかなか動向をつかみにくい状態が続くかもしれません。

 

そういった意味では、上昇傾向だけに偏らず、下落リスクも想定しながら今月の動向を見ていくと良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2023/12/5時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.12.09

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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