ツルハ<3391>乱高下し再上昇から11,500円付近を横ばいに推移中…株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.03.25

高橋 佑輔 高橋 佑輔

3/21に第3四半期決算発表を迎えたツルハホールディングス<3391>。2023年3月に8,340円の安値をつけましたが、横這いを続けつつ徐々に上昇し、11月には急騰し13,485円まで上昇しました。

 

しかし、その後は24年1月末に急落し、その後乱高下を繰り返しています。現在は11,500円付近に位置していますが、大きく変動した直後ということもあり方向感がつかみにくい状況が続いています。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

 

ツルハホールディングス<3391>の第3四半期決算前後の株価動向は?

同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(3月上旬~4月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

ツルハホールディングス<3391>の第3四半期決算前後の株価動向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2006年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は6回見られます。その中には、上昇時に30%以上や下落時に20%の変動が見られます。その他も15%以上の変動が見られることから、動くときは比較的大きく動く傾向があると考えられるでしょう。

 

対して、5%以内の変動は上下合わせて10回あります。上下ともに5回ずつ見られることから、小幅に動くときは上下のどちらにも動く可能性があるでしょう。

 

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として上昇傾向があるものの、小幅に動くときは小幅にとどまり、大幅に動くときは最低でも15%を超えることを考えておくと良いかもしれません。

 

そして、15%を超えた場合は、20%に近づくことを想定して、その水準を超える勢いがある場合は30%もあると、段階的に目安を変更していくと良いでしょう。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ツルハホールディングス<3391>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:12,715円
下値目安:10,613円

※3/11終値11,480円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約10.7%、下落幅は約7.5%と考えられます。よって、上値は「12,715円」、下値は「10,613円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、現在の株価より10%ほど上昇します。2/26にも11,500円付近から12,520円と大きく上昇しましたがすぐに反落しています。それをふまえると、今回も高値の目安をつけた後、すぐに失速する可能性が考えられるでしょう。

 

一方で、今度の上昇により、75日移動平均線と25日移動平均線の位置関係が変わる可能性もあります。25日線が75日線を上抜けした場合などは、高値圏を維持する期間が多少長くなることも考えられるでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、下位にある200日移動平均線を下抜けします。直近の値動きの激しさから、すぐに上昇に転じることも考えられますが、さらに大きく続落する可能性もあるでしょう。

 

上手く動きを見極められれば逆張りのタイミングを掴むこともできるかもしれません。もし、狙う場合には予め基準値を設定しておくと良いでしょう。

 

このように同社は、この時期に上昇傾向があるものの今年に限ってはその傾向に当てはまるか難しい様子が見られます。データ分析からも出ている通り、動くときは大きく動く特徴があり、それをどう捉えるかが難しいところかもしれません。

 

ただし、あくまでもそれは上昇時ではなく下落時に適応されることで、上昇時はあくまでも上値が重たいことを想定しておくのが良いでしょう。

 

いずれにしても、値動きが大きくなる一方で、小幅に動くこともあり、それが直近の株価にもそのまま反映されている印象です。もし、ここで次の展開を見越して短期売買を仕掛ける場合は、タイミングを外さないように慎重に見極めていくと良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2024/3/21時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.03.25

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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