ワークマン<7564>下落から再上昇ないまま軟調に推移中…月末に向け株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.08.23

高橋 佑輔 高橋 佑輔

8/7に第1四半期決算発表を迎えたばかりのワークマン<7564>。昨年同時期は、8/10の高値6,840円をつけた後急落し、10/3には4,465円まで下落しました。

 

今年は上下を繰り返しながら3/1に5,900円の高値をつけましたが、それ以上の高値を付けることなく、直近まで軟調な推移が続いています。

 

このよう同社ですが、ここから8月末に向けてどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ワークマン<7564>8月の傾向は?

同社の株価は、8月(8月上旬~9月上旬)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

ワークマン<7564>8月の傾向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が14回見られます。この数字を見る限り、下落傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて8回あります。その中には、20%以上の上昇が2回、15%以上の下落が1回など、大きな変動が見られます。

 

対して、5%以内の変動は、上下合わせて9回見られます。それ以外は5~10%の中程度の変動です。

 

これらを考慮すると、同社はこの時期に、全体として下落傾向があるうえ、変動幅はややつかみにくい傾向があると考えられます。

 

ただし、上昇時と下落では傾向が違うことには注意が必要かもしれません。上昇時は比較的10%手前、もしくは10%以上変動する確率が高いでしょう。

 

一方下落時は、10%以上の大きな変動になったのは直近3年間で、それ以前は中程度の下落が多い傾向が見られます。

 

よって、同社の株価は、もし下落した場合は、中程度の変動になる確率が高く、7%程度の変動になった場合は、10%以上の変動を想定しておくのが良いでしょう。

 

反対に上昇した場合は、小幅な変動と大幅な変動の差が大きいので、そのときの勢いをもとに変動幅を想定すると良いでしょう。

 

では、同社の株価は、この8月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ワークマン<7564>月末の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:5,840円
下値目安:4,950円

※8/1終値5,280円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約10.5%、下落幅は約6.3%と考えられます。よって、上値は「5,840円」、下値は「4,950円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、3/1につけた年初来高値5,900円には届きませんが、現状よりも大きく上昇します。これにより、5月以降の軟調な推移を抜け、ここから上向きに推移する可能性があるでしょう。

 

ただし、同社はこれまで、順調に株価が上昇することなく、短期的な上下を繰り返す動きが見られます。

 

それをふまえると、ここから上昇一辺倒になるのではなく、反落することを想定しながら動向を見ていくのが良いでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、8月に推移している5,000円付近に留まることとなり、引き続きこのボックス圏を上下することになるでしょう。

 

そうなると、各移動平均線が密集し始め、これまでの短期的な上下とは異なり、値動きが小さく方向感の乏しい横ばいの推移が続くと考えられるでしょう。

 

このように同社は、この時期に下落傾向があることや、短期的な上下を繰り返す傾向から、上昇しても上値が重たい展開が予測されます。

 

上昇しても反落が想定され、下落しても引き続き軟調な推移が続くと考えられます。ただし、下落時は、傾向から見て下方向に動く確率はやや低く、このままボックス圏が続くと想定されるでしょう。

 

ただし、直近3年はこれまでと違った10%以上の下落を見せていますので、もし6~7%の下落が見られる場合は、10%以上の下落を想定しておくと良いでしょう。

 

いずれにしても、以上をふまえると、積極的に仕掛けるタイミングではなく、ここからどのような方向感が出るか、それとも引き続き横ばいに推移するかの方向感が出るまで様子見するのが良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2023/8/21時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.08.23

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高橋 佑輔

この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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