【短期急騰】ゲーム株でマネーゲームを制する!
株式情報 投資戦略 日本株 2022.11.07
今回は巣ごもり需要でも脚光を浴びた、ゲームセクターの銘柄について記事を書いていこうと思います。
ゲーム株は一般的にマネーゲーム化しやすいと言われていますが、底値で拾えると短期間で驚くほどの値上がりで大幅な利益を狙う事ができるのが魅力です。ゲーム株にしか投資をしない!なんていう方も中にはいらっしゃいますね。
ただ、同時に
値動きが荒すぎて乗りこなせない、、
ゲーム株で大きな損をしてしまった、、
というお声もよく聞きますが、ゲームセクターの銘柄は地合いの悪化など情勢に左右されにくい分、少し変わった値動きをします。
このゲーム株の値動きの癖を予め把握しておくと、拾っていいタイミングや売らないといけないタイミングなど見えてくると思いますので、是非最後までご覧いただければと思います。
目次
ゲーム株は人気と需給で値動きが決まる
株は人気投票と言われていますので期待感で買われたり需給で買われたりするのはどの銘柄にも共通して言えることなのですが、ゲーム株は特にその傾向が強く現れます。
企業の業績などファンダメンタルズ的な要素ではないところで急激に買われたり売られたりするところがマネーゲーム化しやすいと言われる一つの要因ですね。
このセクターの銘柄で売買を行う時には値動きが活発になる3つのポイントを押さえておくといいでしょう。
まず一つ目は新作の発表です。
ゲーム株ですから当然新しいゲームの製作発表には期待が集まりやすいです。
内容が自社のオリジナルであるか、他社との共同開発かでも市場反応は変わってきますが、時価総額の低い企業が大型IPを取り扱った場合は特に期待感による値上がりが大きいです。
たとえば【3672】オルトプラス
こちらの銘柄は非常にわかりやすいので例にします。
同社は2019年9月24日の日中にアイデアファクトリーが手掛けるゲームアプリ、「ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-」に参加していることを正式に発表しました。
アイデアファクトリーのIPには熱烈なファン層も多く、オルトプラスがこの大型IPに携わるという話題は多くの投資家の期待を集めました。
赤字の続いていた企業でしたが、このアプリリリースによる黒字転換も期待され、9月24日から10月8日までの短期間で株価は4倍まで急騰しています。
どの企業が新作を出すかということを事前に知ることは当然出来ないので前もって仕込んでおくというのは難しいですが、出た材料が強い時には正直イナゴしちゃっても新作発表は利幅狙えると思います。
個人的にはこの初動を狙うよりも以下で説明するリリース迄の思惑期間の方が利益を狙う上ではおススメです。
その後の推移としてはチャートをご覧いただければわかる通り、利益確定売りに押される局面はありますが、新作の期待感が下支えになりますので押し目をしっかり狙って拾うと何度でも利幅が狙えることが多いです。
リリースまでのこの期間は続報など何も材料がなくてもいきなり値上がりしたりするので、ゲーム株で損をしたという方はここでの中身のない値上がりに飛び付いてしまっているケースが多いですね、ここでの飛び付きは厳禁で落ち着いて押し目を狙って行きましょう。
そうするとリリース日の決定など続報が出た時はだいたい値上がってくれるケースが多いので回転売買が成功しやすいです。
よく発表される続報としては開発の進捗状況、リリース日の決定、事前登録開始、事前登録者数の推移、メディアへの掲載など、どれも値上がりが期待できますので随時IRを要チェックです。
配信延期や開発難航が出たら悪材料なので、その場合はポジションを取らずに底打ちを待ちましょう。
ただ、配信延期に関しては目先売られても結果的に大相場となるケースも見受けられます。先延ばしになった分、より一層の期待が集中するのでしょうね!
続いて二つ目のポイントとして気を付けていきたいのがリリース当日です。
事前に仕込んで当日を楽しみにまっている方も多いのではないでしょうか?
大きな期待感を背負った新作ですから、無事にリリースされた当日はさぞ株価も急騰してお祭り騒ぎになるでしょう♪
と、思っている投資家の方が大半だと思いますが、じつはゲーム株はその限りではありません。
ここで期待を大きく裏切られてしまった、という経験をされた方も多いと思います。
リリースゴールというネットスラングがありますが、結論から申し上げますと配信当日は材料出尽くしによる売り圧力が優勢になる場合が多いです。
連続約定気配が付くほどの売り圧力になる場合もあります。
先程の【3672】オルトプラスを例にしてみますが、
2020年3月26日、大きな期待を背負って「ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-」がリリースされました。
しかし、株価は982円で寄った後、1,042円の高値を付けたのちに反落。大陰線を描き835円の終値をつけています。
続いて【3668】コロプラ。
黒猫のウィズ、白猫プロジェクトなど既に人気を博しているアプリを手掛ける同社ですが、2019年9月12日に位置情報を使った新作アプリ「ドラゴンクエストウォーク」をリリースしました。
こちらもかなり高い期待感を背負って同社の株価を上昇させてきましたが、ご覧のようにリリース当日は長い上髭を形成し、翌営業日は大陰線となりました。
一種のアノマリーのようなものではありますが、ゲーム株の過去のチャートを見ていると決して気のせいやアノマリーではないと思わざるを得ないので、リリースで株価は下がるものという心持の元、下で拾えるように身構えておいた方が良いでしょう。
では、ゲーム株はリリースが済んでしまったら終わりのような伝え方をしているのに、なぜ下で拾えるように身構えたほうがいいのか?
これが三つ目の値動きポイントです
リリースが済むと翌日からセルラン(セールスランキング)相場に入って行きます、銘柄が化ける可能性が非常に高い期間です。
業績相場など色んな言い方はあると思いますが、わかりやすいのでわたしはセルラン相場と呼んでいますよ。
これまで期待先行で見られていた企業が、実績によって評価されてくる区間で、具体的にはリリース後のセールスランキング、ダウンロード数などが見られます。
期待と実績が伴うと掛け算式に株価も上昇傾向が強まるので、ゲーム株の大相場と言えばここだとわたしは思っています。
リリース翌日のアプリセールスランキングがトップ10に入るようなら上出来です、株価も反応して前日のリリースゴールから大幅高に反転する期待が高いです。たとえセルランが伸び悩んでもダウンロード数が順調であれば好印象ですね。
では、再びコロプラを例に見ていきましょう。
先程の大陰線をつけた翌営業日からご覧の上昇です。
たしかにリリース当日の9月12日や翌日は出尽くし売りが出たのですが、配信初日で100万ダウンロード突破、セールスランキングも初日で2位に躍り出ており、この週の土日でさらにダウンロード数とランキングを伸ばしました。見事セルラン1位を獲得したことで再評価され、比例するように株価もリリース前と比べて1ヶ月で3倍近くなっています。
リリースゴールは値上がり前の最後の仕込み時とも言えるチャンスな訳ですね!
しかし、実績が伴っても期待に応えられなかったケースもあります。
それこそが再び例にしますが【3672】オルトプラスです。
アプリのリリース後にセールスランキングは初登場で6位に躍り出ました。
一般的に考えれば評価されても良いぐらいの功績ではあるのですが、新作発表の時点で株価が4倍まで上昇するほどの期待感だったので、市場は初登場で堂々の1位を期待していました。
その為、失望感からご覧のようなストップ安を含む大幅な続落となっています。
その後もランキングは伸び悩み、まるで地を這う弾丸のようなチャート形成となってしまいました。
株価の上昇に期待感はとても大事なのですが、過剰な期待はその分高い結果を企業に求めますので、投資家的には期待に届かないと売りたくなってしまうんですね。
このような期待感はどこで測ればいいのか?
現代は情報を集めやすい時代ですので、フェイスブックやTwitterなどのSNSを使い、新作ゲームの事前登録者はどれぐらいいるか?新作に期待をして呟いている人々がどのくらいいるのか?など常に気にしてお取り組みをして行くと良いです。
ここで重要なのは株アカウントの買い煽りを見るのではなく、投資家ではない一般のゲームユーザーの方々がどう思っているのか?を読み取っていくと良いですね。
需給が良ければ必然的に売れますから、セールスランキングも伸びていきますよ。
最後になりますので、大事な点をまとめたいと思います。
1.ゲーム株は市場評価に常に目を配り、新作が発表されたら、リリースまでの思惑期間は目先の値上がりに飛び付かず落ち着いて押し目を狙い、細かい続報による値上がりを狙う。
2.リリース当日は出尽くし売りで下りてくるのを一旦待ち、セールスランキングに期待して拾う。
あとはこれらの癖を把握しながらゲーム株の推移を見ていくと、なんとなくでも感覚がつかめて拾い時と売り時のタイミングが見えてくると思いますよ。
ゲーム株はボラティリティが高い場合が多いので、目先の値動きに気持ちが左右されてしまう事も多いですが、しっかり市場調査をして、需給を信じてどっしりと構えてお取り組みをして行きましょう。
株式情報 投資戦略 日本株 2022.11.07
この記事を書いた人
INVEST LEADERSを運営する顧問投資会社「日本投資機構株式会社」の代表取締役を含めたスタッフ及びサポートアナリストの記事を掲載しています。株式投資や金融に纏わる話題は勿論のこと、読者の暮らしや生活を豊かにするトピックスや情報を共有していきます。
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