日立製作所<6501>11月下旬に年初来高値更後やや下落するも、再び更新も射程圏の水準を推移中…年末に向け株価どうなる?
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2022.12.06
10/28に第2四半期決算発表を終え、ここから年末に迎える日立製作所<6501>。年初は7,000円付近から始まりましたが、その後3/8の年初来安値4,750円まで大きく下落しました。
しかし、そこからすぐに反発し、3月末には6,000円台を回復、さらに上昇を続け6月には7,000円台まで到達しました。そして、その後、上値の重たい展開が続きましたが、11月下旬に年初来高値を更新しています。
このような同社ですが、ここから年末に向けてどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
目次
日立製作所<6501>の12月の傾向は?
同社の株価は、12月(12月上旬~1月上旬)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて8回あります。そのうち5回は上昇時です。その中には、上昇時・下落時とも15%以上の変動も見られます。対して、5%以内の変動は9回あります。
これらを考慮すると、同社はこの時期に、上昇傾向があり、小幅変動するときと大きく変動するときが、分かれる傾向があると考えられるでしょう。
ただし、注意点があります。それは、上昇時と下落時でやや傾向が違う点です。上昇時は、小幅変動と大きく変動するときが分かれる傾向があります。
しかし、下落時は、小幅変動の確率は上昇時よりは小さく、中程度の下落か、大幅な下落になる傾向があると読み取れます。ここは方向感に合わせて、どちらの傾向に当てはまるか見極めることが必要でしょう。
では、同社の株価は、この12月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日立製作所<6501>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:7,868円
下値目安:6,757円
※11/28終値7,391円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.5%、下落幅は約8.6%と考えられます。よって、上値は「7,868円」、下値は「6,757円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、11月下旬につけた年初来高値をさらに更新し、ここ数年来の高値を付けます。
そこから更に上値を期待したいところですが、25日移動平均線からの乖離率が10%以上になることもあり、利益確定に押され、株価が下がる恐れがあるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線を下抜けし、さらに75日移動平均線も下抜けします。
そうなると、直近の上昇局面から変わり調整局面に入ると考えられるでしょう。そこからしばらく横ばいに推移する予測されるので、次の展開が起きるまで様子見することになるでしょう。
ただし、やや気がかりなのは下落時の傾向です。下落時は、上昇時と違って、小幅の変動にとどまる可能性が低く、中程度から大幅な変動になる可能性があります。
それを考慮すると、横ばいの推移の一服後に更に下落する恐れがあります。このときは、下落時の傾向が不利に働くことが考えられるので、更に下落するリスクがあることを想定しながら様子見するのが良いでしょう。
このように同社は、ここから更に上値を狙う展開も想定されますが、下落すると、その傾向から少々難しい展開になることも想定されます。
特に、直近は年初来高値から、やや下落し、この下落が一時的なもので、ここから再上昇があるか、それとも下落方向に動くかの分岐点にいます。
ここからの動き次第で、上昇時と下落時のどちらのシナリオになるか分かれるので、直近の下落がどちらに動くかに注目でしょう。
例年12月は日本株全体が上昇傾向にありますが、同社については、直近の下落の動向を見て、方向感が出てきてから、想定されるシナリオに合わせて売買のタイミングを見極めていくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/11/30時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2022.12.06
この記事を書いた人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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