三井住友フィナンシャルグループ<8316>11月からの大幅上昇の勢いを保ったまま直近も年初来高値を更新し、高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.01.30

高橋 佑輔 高橋 佑輔

1/30に第3四半期決算発表を迎えた三井住友フィナンシャルグループ<8316>。同社株価は、昨年は秋頃まで横這いに推移していましたが、11月から年末にかけて大きく上昇を開始しました。

 

その勢いのまま、今年1/16には年初来高値5,817円を付け、依然として高値圏を推移し、再び高値更新を期待できる水準を保っています。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

三井住友フィナンシャルグループ<8316>の第3四半期決算前後の株価動向は?

では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(1月下旬~2月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

シナジスタ:三井住友フィナンシャルグループ<8316>の第3四半期決算前後の株価動向
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2003年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて5回あります。その中には、15%前後の上昇と下落や、約20%の下落が見られます。

 

それに対して、5%以内の変動は、上下合わせて10回見られます。そのうち7回が上昇時に見られます。

 

これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に小幅に上昇傾向があると考えられるでしょう。ただし、上昇時も下落時も、大きく変動するときは変動するという極端な動きも見られます。

 

上下ともに、5%の水準をこえる場合は、10%付近まで変動することを想定し、10%の水準をこえると15%付近の変動を想定しておくと良いでしょう。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

三井住友フィナンシャルグループ<8316>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:5,789円
下値目安:5,026円

※1/20終値5,467円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.8%、下落幅は約8.0%と考えられます。よって、上値は「5,789円」、下値は「5,026円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、1/16に付けた年初来高値5,817円には及びませんが、引き続き上値を狙える展開が期待できるでしょう。

 

なお、現在の25日移動平均線からの上昇乖離率は5%程です。一時的な過熱感は収まりつつあります。

 

もし、10%近く乖離した際には確定売り等に押され、いったん反落する可能性がることには注意が必要でしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、現在の株価の下位にある25日道平均線と75日移動平均線の間に位置します。

 

25日移動平均線からの乖離はマイナス5%を越えることが想定されます。そうなると、一度は反発することも考えられますが、そのまま低迷することも考えられます。

 

もし、下落した場合は、反発するか低迷するかが、その後の展開の分岐点となるでしょう。

 

このように同社は、昨年後半から順調に株価が推移し、このまま更に上昇が期待できる状態を維持しています。

 

全体的に上昇傾向があるので、今年も上昇を期待したいところですが、下落するときは大きく下落する可能性もあるのが同社の特長です。

 

直近は高値更新後の調整局面であると考えられますので、過度に上昇することを期待せず、あくまでも下落リスクも想定しながら、ここからの動向を見ていくと良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/1/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.01.30

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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