『オルカン』のこと皆さんどれくらい理解されてますか?

投資戦略 マーケットニュース 2024.02.22

かえるさん かえるさん

新NISAの個別株投資の枠について

新NISAが僕が思った以上に盛り上がっています。

 

正直なところ僕は積み立て型投資があまり趣味に合わず、ほぼ新NISAに関してはスルーしてましたが、

 

成長投資枠なる個別株投資の枠があると知った時少しだけ調査したその程度です。

 

新NISA制度(金融庁HP)

 

えっ昔から個別株投資できたんだ(積み立てと選択制で年間120万円、最大600万円)知らんかったww

 

そんな程度の知識です💦

僕が積立投資に興味がない理由

僕が今積み立て投資に興味がない理由は簡単。

 

株に投資しているんだから動きが気になってしまう!

 

そんな訳ないです(笑)

 

簡単に言うと、結局積み立て投資と言えども株価が上昇しないとリターンは得られないからです。(分配金はありますが)

 

皆さんご存じの通り積み立て型投資で一番売り文句が・・

 

『ドルコスト平均法!』

 

ドルコスト平均法とは、改めて簡単に言ってしまうと、毎回投資する金額を変えずに投資を継続する方法です。

 

投資対象となる資産の価格は市場の価格変動に左右されますが、ドルコスト平均法を用いて長期投資を行うと、投資期間内における資産の平均購入価格を抑えることができ、価格変動リスクを緩和することができます。

 

ただ、ドルコスト平均法は、定期的に一定金額の投資商品を購入し続ける投資方法です。

 

そのため、投資対象の資産の価格が高いときには少ない口数しか買えませんが、値下がりして価格が低くなったときには多くの口数を買えます。

 

結果的に購入価格が平均化され、価格変動リスクを緩和できます。

 

毎月の投資金額を2万円として、ある銘柄の投資信託を購入することを考えてみると、

 

この投資信託の価格が投資を開始した月に1口50円だったとすると・・

 
購入口数 2万円÷50=400口

 

2カ月目に投資信託が値下がりして1口40円になったとすると、

 

購入口数 2万円÷40=500口

 

となるので、前の月より100口多く買えます。

 

次の月には1口60円に値上がりしたとすると、

 

購入口数 2万円÷60=333口

 

となり、開始月よりも67口少なくなります。

 

この3カ月の投資では6万円のお金を運用して、

 

400口+500口+333口=1,233口

 

の投資信託を購入できたことになります。

 

仮にここで積立投資をやめて、

 

1口の価格が60円のときに投資信託を売れれば、

 

60円×1,233=7万3,980円

 

となり、投資した金額の6万円に対して1万3,980円の利益を出すことができます。

 

しかし、投資は常に利益が出るとは限りません。

 

40円のときに売れば、
40円×1,233円=4万9,320円
つまり、1万680円の損失です。

 

この例でわかる通り長期投資はし易いし、ある程度の価格リスクは確かにこの方法で回避できるかもしれません。

 

しかし平均単価より安値で売却すれば当然マイナスになりますし、マーケットが右肩下がりに下落するような展開があれば一度に購入する投資と同じように損失が出ることに変わりありません。

 

要するにこれも投資ですから開始するタイミングが重要ということです。

 

10年前から開始していれば良いですが、今からもし開始する方がいたら…

 

別に新NISAがスタートするとか誰かが言ってたから!というのではなく、

 

考えるべきです。

 

それがSNSなどで”オルカン””SP500”とか、新NISA積み立て煽りされている投稿見て何となく調べもせずにオルカンを積み立てし始めた方もいらっしゃるのでは?

 

別に『オルカン』と呼ばれている、

 

eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)

 

が悪い商品と言っている訳ではないです。

 

積み立て投資と言えどもご自身の大切なお金を毎月積み立てている訳ですから、今のマーケット環境やタイミングを考えて商品を選んだほうが良いのではないか?というのが僕の考えです。

 

僕は新NISAも旧NISAもやったことはないですが、唯一やったことがある積み立て投資はクレディ・スイス時代の確定拠出型年金。(厚生年金だとかもありますがどうせ払った分戻ってこないので負けゲームです)

 

開始したのがちょうどリーマンショック前で終わったのが2019年9月ですから10年以上継続しました。その間リーマンショックがあったもののアベノミクスで日本株が上昇し続けるという良いタイミングでした。

 

当時僕はマーケットに対してポジティブで、かつせっかく投資をするならインデックスではなく外資系AMの小型株アクティブファンド、それもグロース投資を選び成長に投資したかった。

 

外資系AMを選んだのは単純にアクティブ運用がうまい印象があったからです。

 

それに、グロース系中小型株ファンドを選んだのは超長期投資であればやはり経済の成長よりもイノベーションへの投資の方がハマると思っていたからです。

 

そんな僕が選んだのが・・・

 

JPM日本中小型株ファンド

 

損保ジャパンDC証券がクレディスイスの確定拠出型年金受託証券だったのですが、

 

当時5-6種類くらいしかなかった品ぞろえが、今では数えきれないほどの商品数!

 

逆に、これだけ選択肢があると訳が分からないから少ないほうが良いです。

オルカンとは?

さてここからは!改めてオルカンです。

 

オルカンとは、オールカントリーの略称だと思いますが、

 

少々稚拙な呼び方だとは思いませんか?

 

僕らプロ時代この手の商品は、ACWI(All Country World Index)と呼んでいました。

 

そもそもこの”オルカン”は、

 

MSCI ACWI指数に連動を目指すインデックスファンドです。

 

それでは、MSCI ACWIとは?

 

投資戦略 マーケットニュース 2024.02.22

かえるさん かえるさん

かえるさん

この記事を書いた人

かえるさん

元クレディ・スイス証券株式本部長マネジングディレクター
日系証券個人営業から証券人生をスタート。その後ロンドンと東京を拠点に20年以上に渡って外資系証券会社の主にトレーディングデスク及び各マネジメント職を歴任。2019年退職。得意分野はフローの裏側分析及び市場構造分析。現在はXやnoteなどで個人投資家向け株式投資の知識提供中心に悠々自適生活を送る。趣味は食とクルマ。

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