日本電気<6701>直近も高値更新など高値圏を好調に推移中…ここから株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.02.07

高橋 佑輔 高橋 佑輔

1/30に第3四半期決算発表を迎えた日本電気<6701>。昨年は2022年から続く横這いでの値動きが続きましたが、5月以降から上昇し現在まで上昇トレンドを形成しています。

 

そして、直近では年初来高値を更新し、再び高値更新も射程圏にした水準を保ったまま高値圏を好調に推移しています。

 

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

 

日本電気<6701>の第3四半期決算前後の株価動向は?

同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(1月下旬~2月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

日本電気<6701>の第3四半期決算前後の株価動向|シナジスタ
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

 

2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が12回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡していると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて6回あります。そのうち5回は下落時に発生しています。また、その下落時には15%以上、25%以上など大きな下落が3回見られます。

 

対して、5%以内の変動は変わらずを含めると上下合わせて8回あります。その他は中程度の変動であることをふまえると5~10%の変動が比較的多いと読み取れるでしょう。

 

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として上下のどちらに動くか分からず、変動幅も中程度の動きになるので、やや値動きが捉えにくいかもしれません。

 

また、上昇時よりも下落時のほうが大きく変動する可能性があるので、10%以上の下落が見られる場合は、15%、20%、25%と変動幅が大きくなることを想定しておくと良いでしょう。

 

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

日本電気<6701>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:9,720円
下値目安:8,110円

※1/19終値9,129円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.4%、下落幅は約11.1%と考えられます。よって、上値は「9,720円」、下値は「8,110円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、直近につけた高値を再度更新し、引き続き直近に発生している上昇トレンドが続くでしょう。

 

あの、これまで高値更新後の反落は見られませんが、直近は少しずつ過熱感が高まってきているので、急な下落の可能性も考えておくと良いでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、現在の株価より10%以上下落し、75日移動平均線を下抜けします。

 

これによりトレンドが急転することは考えにくいですが、そのまま下落が続くか、反発するかは慎重に見ていくのが良いでしょう。

 

このように同社は直近に更新した高値を再度更新する水準に位置し、更に上昇することも予測されます。しかし、この時期の上昇幅は最大でも13%程度に留まっていることもあり、想像よりは上値が重たいかもしれません。

 

そのような動きが想定されますので、過度に上昇を期待せず、反落の恐れを考えながら動向を見ていくと良いでしょう。

 

また、下落した場合は、大きな下落になる可能性もあることから、反発の可能性が高いとは言い切れない状況です。

 

急なトレンド転換は考えにくいものの、こちらも想像よりは下落する可能性があるので、慎重に動向を見ていく必要があるでしょう。

 

いずれの場合も想像と違った動きがあるかもしれません。上下のどちらに動きいても慎重な姿勢を崩さずに、次の動きを見ていきましょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事は2024/1/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2024.02.07

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この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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