東京瓦斯<9531>6月上旬の高値更新から失速するも、再び直近に高値更新し高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.07.31
7/27に第1四半期決算発表を迎えた東京瓦斯<9531>。しばらく約2,400円から2,800円のボックス圏を推移していましたが、4月以降、このボックス圏を越えて上昇を開始しました。
そして、そのまま堅調に推移し6月上旬に高値を更新しました。その後、やや失速しましたが、再び直近に年初来高値を更新し、そのまま高値圏を推移中です。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
目次
東京瓦斯<9531>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が16回、下落傾向7回見られます。この数字を見る限り、明確に上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて4回あります。中には、15%以上の上昇があります。また、上下とも2回ずつの内訳です。
対して、5%以内の変動は上下合わせて12回見られます。5~10%の変動は7回あります。約半数が小幅変動にとどまっているので、この時期は比較的変動が小さいと考えられます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上昇傾向があるものの、比較的小さな変動にとどまる可能性が高いと考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京瓦斯<9531>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,237円
下値目安:2,896円
※7/14終値3,085円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.9%、下落幅は約6.1%と考えられます。よって、上値は「3,237円」、下値は「2,896円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、7/27につけた年初来高値よりもやや下の水準です。再度高値更新にはなりませんが、引き続き高値圏を推移することになるでしょう。
直近は25日移動平均線が横ばいですが、これが右肩上がりに推移してくると、しばらく堅調な推移が続くと考えられます。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を下抜けします。4月下旬から上昇してきましたが、これにより展開が変わると考えられます。
さらに、もし株価だけでなく25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けするようなことがあると、短期的な下落傾向に転換する可能性があるでしょう。
このように同社は、全体としては上昇傾向があるものの、万が一下落するとこれまでの展開が変わり、下落傾向に変化する可能性があります。
直近に年初来高値を更新し高値圏を推移しているので、このまま堅調に推移することを期待したいところですが、下方向に推移すると展開が全く変わるので注意が必要でしょう。
特に、まだ25日移動平均線が上向かない状態ですので、この方向が上向きになるまでは、過度に上昇を期待せず、下落リスクもあることを想定しながら動向を見ていくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/27時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2023.07.31
この記事を書いた人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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