しまむら<8227>7月の年初来高値更新から軟調に推移し方向感が乏しいまま12,000円台を推移中…年末に向け株価どうなる?

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2022.12.07

高橋 佑輔 高橋 佑輔

12月下旬に第3四半期決算発表を予定しているしまむら<8227>。9,000円台後半から始まった2022年ですが、小刻みに上下動しながらも、7/22には年初来高値13,330円を付けました。

 

しかし、その後は軟調に推移し、方向感が乏しい状態のまま、直近は12,000円台を推移しています。また、25日・75日移動平均線も横ばいに推移し、難しい展開が続いています。

 

このような同社ですが、ここから年末に向けてどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

しまむら<8227>の12月の傾向は?

同社の株価は、12月(12月上旬~1月上旬)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

 

シナジスタ:しまむら<8227>の12月の傾向
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、下落傾向があると読み取れるでしょう。

 

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて5回あります。そのうち4回は下落時です。その中には、15%以上や20%以上の下落も見られます。

 

それに対して、5%以内の変動は11回あります。5~10%の変動は6回見られます。

 

これらを考慮すると、同社はこの時期に、下落傾向があるあるものの、変動幅については判断が難しいでしょう。

 

5%を基準にすると、以内に収まる確率と、超える確率が半々です。全体としては5%以内の小幅変動の確率が高いと読み取れますが、半分の確率でそれ以上になることを考慮すると、変動幅はそのときになってみないと分からないと考えられるでしょう。

 

では、同社の株価は、この12月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

しまむら<8227>の目標株価は?

 

データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

 

【目標株価】
上値目安:13,120円
下値目安:11,410円

※11/21終値12,330円を基準に計算

 

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.4%、下落幅は約7.5%と考えられます。よって、上値は「13,120円」、下値は「11,410円」が目標株価と考えられるでしょう。

 

上値の目安に到達した場合は、7月につけた年初来高値13,330円には届きませんが、8月以来の高値に届きます。

 

そうなると、現在低迷し横ばいに推移している25日・75日移動平均線が上向きになり、そのまま25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けすることも考えられます。

 

もし、そのような展開になったときは、更にもう一段高い水準まで株価が到達する勢いが出てくるでしょう。

 

反対に、下値の目安に到達した場合は、約半年振りの安値をつけることになります。年初来安値までは開きがあるので、そこまでの下落は想定しにくいでしょう。

 

ただし、この水準に到達すると、現在下位にある200日移動平均線を株価が下抜けします。これまで、この200日移動平均線を抵抗線として反発してきていますが、下抜けすることがあれば、これまでとは異なる動きを想定したほうが良いでしょう。

 

このように同社は、上昇と下落のどちらの方向に進んでも、展開が大きく分かれる分岐点にいると考えられます。

 

この12月は日本株全体は上昇傾向にあるものの、同社は下落傾向があります。また、変動幅も小幅変動になる確率は高いものの、半々の確率なので、読みにくい展開でもあります。

 

こういった部分も考慮すると、まだ方向感が定まらない状態ですので、どちらの方向に進むか方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。

 

慌てることなく、ここで待つもの有効な戦略ですので、方向感が定まってから、方向に合わせて売買のタイミングを見極めていくのが良いでしょう。

 

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
 

※本記事は2022/11/28時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

株式情報 投資戦略 相場展望 日本株 2022.12.07

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高橋 佑輔

この記事を書いた人

高橋 佑輔

トレード歴12年以上の現役トレーダー。トレーダーとして2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

 

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