【暴落相場いくらで下げ止まる?】下落局面で底値を予測できる方法をプロが完全公開

株式情報 投資戦略 2023.10.23

山崎 毅 山崎 毅

株の勝ち組は暴落局面で「何」をしてから買っているのか?

これまでのコラムでは、株の下落局面や暴落相場こそ、株の買い方にとって大きなチャンスになるという話をしてきました。

 

①株で勝ってる人と負けてしまう人の差って何?実際の取引結果を公開してプロが解説!
⇒ https://jioinc.jp/invest/kabuwin/ 

 

②暴落相場で株価がV字回復する銘柄と低迷してしまう銘柄との差とは何か?
⇒ https://jioinc.jp/invest/vjikaifuku/

 

今回はそのシリーズの最終回です!

 

いよいよ、株の勝ち組が「底値買い」の目印にしている「指標」を公開してしまいましょう。

 

 

株の勝ち組と呼ばれるプロ達は、ただ単に下がった株を買うのでなく、その株がどこまで下がるかを分析して、きちんと目標ターゲットを決めて狙い打っています。

 

具体的には、株価が「〇〇円」まで下がってから買い始める、ような仕込み方です。

 

このような、プロが実際に使っている技術を使って、プロと同じタイミングで下がった株を買えれば、あなたはもうプロと同等のトレード技術を手に入れてしまったと言って過言ではありません。

 

このコラムを最後までお読みいただいた皆様には、ぜひそんなトップレベルの技術を身に着けて頂きたいです。

ズバリ!「PBR」を見れば底値が読める!

それでは、実際に株価の底値を狙い撃つテクニックについて紹介しましょう。

 

結論から申し上げますと、見るべきポイントは「PBR」という指標です。

 

PBRは日本語では「株価純資産倍率」と言います。

 

PBRは、PBR=1倍で簿価=時価総額となる指標です。そのため、例えばこの数字が1倍未満の銘柄は、簿価上の価値よりも時価総額が安いことを意味しますので、「割安株」などと言われます。反対にPBRが5倍など、簿価の価値の何倍も株価買われている銘柄は「割高株」と認識されます。

 

 

このようにPBRは、一般的にはその銘柄の割安/割高感を見極めるために使われる指標ですが、プロはこの指標を一味違う「使い方」をするのです。

 

そして、そうすることで「株価の底値」が読めてしまうのです。

PBR(株価純資産倍率)で見るべきは「時間軸」だった!

それでは株の勝ち組は、PBRをどのように使うのか?いよいよその本題に迫っていきましょう!

 

PBRで見るべき視点は、その銘柄(企業)のPBR推移を「時系列データ」で分析することです。端的に言えば、過去にPBRがいくつからいくつまで上下動していたのか?を調べていきます。

 

具体的には、この銘柄が過去の暴落局面や下落相場時に「PBRベースで〇倍まで売られた」という事実に注目します。そして、その銘柄がまた同じような暴落に見舞われた場合に、次はどの程度売られるのかを予め評価することで、底値を推測するのです。

 

 

例えば、リーマンショックやコロナショックの時に「PBR=0.5倍」まで売られた銘柄があったとしましょう。その銘柄が次に暴落相場に見舞われた場合、底値はその時のPBR=0.5倍になる株価と予測できます。

 

【銘柄Aの暴落時の株価とPBRの関係性】
銘柄Aの現在株価:株価5000円、PBR1.5倍
リーマンショック時:株価は2000円から半値落ちの1,000円、PBR0.5倍
次の暴落時底値予測⇒株価1666円、PBR0.5倍

 

実際の株価でイメージしてみましょう。

 

銘柄Aがあったとします。この銘柄の現在株価は5000円、PBRは1.5倍だとします。この銘柄は、リーマンショックの時に「株価半値、PBR0.5倍」まで売られました。次にまたリーマンショック級の下落相場に見舞われた場合、底値はいくらまで売られると推測できるでしょうか?

 

この時、リーマンショックの時は高値から半値になったから、今回も高値5000円から半値で2500円になるだろうと予測しては間違いになります。

 

企業は、毎期決算を経て、資産構成やサービス内容や剰余金など財務状況が少しづつ変化しています。そのため、表面的な株価の推移だけを見て底値や高値を推測するのでなく、「実質的な価値」の推移に注目して値動きを考えなければならないのです。

 

なので、プロは株価の価値が評価できる指標の「PBR」を使っているのです。

 

 

これができれば、下がった株を闇雲に買って、それ以上に値下がりしてしまい塩漬け株を抱えてしまうリスクを大幅に軽減できます。

 

つまり、無駄な取引を極力減らせる上に、投資の期待値が高いポイントだけで取引できるようになります。

 

だから、株式投資のプロは勝ち続けることができるのです。

 

ぜひ明日の相場から早速試してみてください!

株式情報 投資戦略 2023.10.23

山崎 毅 山崎 毅

山崎 毅

この記事を書いた人

山崎 毅

日本投資機構株式会社 投資戦略部 部長
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
日本投資機構株式会社 投資戦略部 部長
テクニカルアナリスト(CMTA®)

大学卒業後さわかみ投信株式会社に入社し、顧客管理・企業調査・アナリストなど幅広い日本株の資産運用業務に従事。独立後、FXトレードの利益で世界一周旅行を達成した「バックパッカートレーダーズ」を企画し、自らトレーダーとして世界を回った。帰国後は、海外証券会社やヘッジファンドへのコンサルティング業務を行いつつ、2013年に国内の投資助言・代理業に参入。書籍出版(世界一わかりやすいFXの教科書等)、セミナー登壇、メディア出演等、実績多数。また個人投資事業として、古陶磁鑑定美術館を2023年度にM&Aし、二代目館長に就任。古美術品への現物投資と日本文化の継承を目的に美術館経営に参入。それ以外にも果樹農家として農業事業に参入するなど、幅広い分野で活躍中。

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