2026年の経済イベントカレンダー|株式投資に使える主要スケジュールや季節性まとめ

2026年の経済イベントカレンダー|株式投資に使える主要スケジュールや季節性まとめ

2026年の株式市場はどのような展開になるでしょうか。
株価に影響を与えうるイベントを予め把握しておけば、投資の計画が立てやすくなります。

この記事では、新NISAでの一括投資のタイミングを探っている方や、話題になりそうなテーマ株をイベント前に仕込んでおきたい投資家に向けて、2026年のイベントスケジュールをまとめます。

FOMCや日銀金融政策決定会合といった経済イベントだけではなく、大規模な展示会や政治イベント、季節性(アノマリー)まで網羅していますので、是非参考にしていただければと思います。

目次

2026年の主要経済イベントカレンダー

1月|1月効果で堅調な相場展開に?

1日(木) 米国株市場休場(ニューイヤーズデイ)
5日(月) 大発会
6日(火) 世界最大級のテクノロジー展示会CES(米ラスベガス、~1/9)
9日(金) オプションSQ
     米12月雇用統計
     東京オートサロン(幕張メッセ、~1/11)
12日(月) 日本株市場休場(成人の日)
19日(月) 世界経済フォーラム(ダボス会議)開催(~1/23)
     米国株市場休場(キング牧師誕生日)
22日(木) 日銀金融政策決定会合(~1/23)
27日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~1/28)
     ※声明発表は日本時間29日(木)午前4時

1月中:通常国会召集

1月相場のポイント

米国株式市場は1月2日(金)からスタートとなります。
日本株市場の方が連休が長くなるため、連休中の急変動リスクには注意を払う必要があるでしょう。

とはいえ、「1月効果」といった言葉もあるように、1月は株価が上がりやすい傾向があります。
特に12月に節税対策のために投げ売られた銘柄に見直し買いが入りやすい点は覚えておきたいです。

また月末からは、日本企業に多い3月期決算企業の第3四半期決算が出てきます。
第3四半期決算が済めば、投資家の注目は徐々に次の期に移ります。
今期の決算が悪くても、来期にかけての回復期待が高ければ、見直し買いが入る期待ができるため、徐々に来期に焦点を当てて銘柄を選んでいくと上手くいきやすい時期です。

2月|国策に絡んだテーマ株に注目!

6日(金) 米1月雇用統計
11日(水) 日本株市場休場(建国記念の日)
13日(金) オプションSQ
16日(月) 米国株市場休場(プレジデント・デー)
23日(月) 日本株市場休場(天皇誕生日)

2月中旬:中国春節(旧正月)

2月相場のポイント

2月から3月にかけては、通常国会で各省庁の予算案、景気刺激策、税制改正が集中的に議論されます。
国会での発言を受けて、国策関連の銘柄が株式市場で人気化する傾向があるため、テーマ株を押さえておきましょう。

3月|配当・優待狙いの買いが支え

5日(木) 中国全国人民代表大会(全人代)開幕(例年7~10日間)
6日(金) 米2月雇用統計
8日(日) 米サマータイム開始
13日(金) メジャーSQ
16日(月) NVIDIA GTC 2026(エヌビディア最大のカンファレンス)
17日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~3/18) 
     ※声明発表は日本時間19日(木)午前3時
18日(水) 日銀金融政策決定会合(~3/19)
20日(金) 日本株市場休場(春分の日)
27日(金) 3月末の配当・優待権利付き最終日

3月上旬:春闘の賃上げ要求額集計結果発表
3月中旬:春闘の集中回答日
3月下旬:12月期決算企業の株主総会集中期

3月相場のポイント

「節分天井・彼岸底」というアノマリーがあるように、3月の日本株市場はさほど強くないと言われます。
しかし、下落した場面では個人投資家による配当・優待の権利を狙った買いが入りやすい点は安心材料です。

イベントとしては、春闘での賃上げがどの程度になるかに注目したいです。
高い賃金上昇率が実現しそうとなれば、日銀による早期の利上げ観測が高まり、銀行株などに買いが入りやすくなると考えられます。

4月|海外投資家が日本株を買いやすい!

3日(金) 米3月雇用統計
     米国株市場休場(グッドフライデー)
10日(金) オプションSQ
27日(月) 日銀金融政策決定会合(~4/28) 
28日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~4/29) 
     ※声明発表は日本時間30日(木)午前3時
29日(水) 日本株市場休場(昭和の日)

4月相場のポイント

4月は新年度相場で海外投資家が日本株を買い越しやすい傾向があります。
海外投資家が好む比較的時価総額の大きな銘柄に注目しておくと良いでしょう。

5月|連休明けの本決算をじっと注視

4日(月) 日本株市場休場(みどりの日)
5日(火) 日本株市場休場(こどもの日)
6日(水) 日本株市場休場(憲法記念日の振替休日)
8日(金) オプションSQ
     米4月雇用統計
25日(月)  米国株市場休場(戦没者追悼記念日)

5月中旬:パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の任期満了

5月相場のポイント

4月末から連休明けにかけては、日本企業に多い3月期決算企業の決算発表が本格化。
製造業を中心に、日本企業は慎重な期初計画を立てる傾向があるため、決算通過までは様子見ムードが強まりやすい傾向があります。
決算リスクも意識しながら、連休前後にポジション調整を進めたいです。

6月|配当再投資や株主総会に注目

5日(金) 米5月雇用統計
11日(木) FIFAワールドカップ(アメリカ・カナダ・メキシコ大会)が開催予定(~7/19)
12日(金) メジャーSQ
14日(日) G7サミット(先進7カ国首脳会議)開催(フランス・エヴィアン)(~6/16)
15日(月) 日銀金融政策決定会合(~6/16)
16日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~6/17) 
     ※声明発表は日本時間18日(木)午前3時
19日(金) 米国株市場休場(ジューンティーンス)

6月上旬:3月末権利付きの配当支払い集中期
6月下旬:3月期決算企業の株主総会集中期

6月相場のポイント

米FRB(連邦準備制度理事会)の議長が変わって最初の米FOMCが行われる見通しです。
新しいFRBが米国景気の先行きについて、どのような見解を示すかに注目が集まるでしょう。

また、6月は株主総会が集中するため、総会に向けて企業が良い材料を出してくる可能性があります。
株主還元姿勢を強めている企業などを中心に先回りして仕込んでおくと、報われやすいと思います。

7月|分配金捻出売りが警戒材料に

2日(木) 米6月雇用統計
3日(金) 米国株市場休場(独立記念日)
10日(金) オプションSQ
20日(月) 日本株市場休場(海の日)
28日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~7/29) 
     ※声明発表は日本時間30日(木)午前3時
30日(木) 日銀金融政策決定会合(~7/31)

7月上旬:ETF(上場投資信託)による分配金捻出売り

7月相場のポイント

7月は例年上旬に日経平均株価やTOPIXに連動する運用を行うETF(上場投資信託)が分配金を支払うための売りを出します
この日程に向けて、日本株市場では警戒感が強まる傾向があります。
ただし、先に売りを見越した弱気なポジションが構築されていれば、イベント通過で株式市場が持ち直す期待も高いです。

8月|ジャクソンホールで金融政策を確認!

7日(金) 米7月雇用統計
14日(金) オプションSQ
11日(火) 日本株市場休場(山の日)

8月下旬:ジャクソンホール会議

8月相場のポイント

市場参加者が減り、薄商いとなりやすい8月相場。
悪いニュースがあれば、仕掛け的な売りが波及し、値幅を伴った下落になりやすい点に注意が必要です。
一方で、「閑散に売り無し」という相場格言がある通り、悪材料がなければ株価がじり高になりやすい傾向もあります。

イベント面では、国際的な金融・経済シンポジウムであるジャクソンホール会議での米FRB(連邦準備制度理事会)議長の基調講演に注目が集まります。

9月|5連休で旅行株に注目?

4日(金) 米8月雇用統計
7日(月) 米国株市場休場(レイバー・デー)
11日(金) メジャーSQ
15日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~9/16) 
     ※声明発表は日本時間17日(木)午前3時
17日(木) 日銀金融政策決定会合(~9/18)
     東京ゲームショウ2026(幕張メッセ、~9/28)
21日(月) 日本株市場休場(敬老の日)
22日(火) 日本株市場休場
23日(水) 日本株市場休場(秋分の日)
28日(月) 9月末の配当・優待権利付き最終日

※シルバーウィークは11年ぶりの5連休

9月相場のポイント

9月は1年のなかでも株式市場のパフォーマンスがあまり良くない時期とされます。
特に、2026年はシルバーウィークが5連休となりますので、日本株市場が連休に入る間の米国株の急変動には注意を払いたいです。

一方で、5連休で需要が高まるとの期待から、旅行株などが物色されるかもしれません。

10月|米中間選挙に向けて乱高下?

2日(金) 米9月雇用統計
9日(金) オプションSQ
12日(月) 日本株市場休場(スポーツの日)
27日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~10/28) 
     ※声明発表は日本時間29日(木)午前3時
29日(木) 日銀金融政策決定会合(~10/30)

10月上旬:中国国慶節、ノーベル賞受賞者発表

10月相場のポイント

10月に入ると、いよいよ米中間選挙に市場の注目が集まります

トランプ米大統領の支持率が低下していた場合、議会がねじれて政策運営が滞るとの懸念から株式市場が軟調になると考えられます。
予め市場が低調に推移する可能性を視野に入れておきたいです。

11月|乱高下しても焦らず企業決算に注目

1日(日) 米サマータイム終了
3日(火) 日本株市場休場(文化の日)
     米中間選挙投開票日
6日(金) 米10月雇用統計
13日(金) オプションSQ
23日(月) 日本株市場休場(勤労感謝の日)
26日(木) 米国株市場休場(感謝祭)
27日(金) ブラックフライデー

11月相場のポイント

中間選挙次第でボラティリティが高くなりやすい時期ですが、10月末から企業決算が本格化することで個別物色は活況になる期待も
上方修正に期待して、第1四半期(4-6月)の収益が通期計画に対して好進捗な企業の買いを狙っていくのも手です。

12月|IPOラッシュを控えた処分売りに注意

4日(金) 米11月雇用統計
8日(火) 米FOMC(連邦公開市場委員会)(~12/9) 
     ※声明発表は日本時間10日(木)午前4時
11日(金) メジャーSQ
17日(木) 日銀金融政策決定会合(~12/18)
25日(金) 米国株市場休場(クリスマス)
30日(水) 大納会

12月上旬:9月末権利付きの配当支払い集中期
12月中:IPOラッシュ

12月相場のポイント

12月は、「年末ラリー」「掉尾の一振」といったアノマリーがあるように、株価が上昇しやすい傾向があるとされます。

しかし、個人投資家が含み損になっていた銘柄をロスカットすることで、年内に確定した利益にかかる税金を節税するための売りが出やすい面も。
また、IPOラッシュを前に、IPOに応募するための資金を確保する目的での売りも出やすい傾向があります。
2026年に入ってから人気化したものの上昇が一服してしまい、多くの人が含み損を抱えていそうな銘柄は、こうした売りの対象になりやすいとして注意が必要です。

12月序盤は需給の良さそうな大型株を中心に買いを入れ、中後半に投げが出た場面があれば、個人投資家に人気のある小型株の買いを狙うといった戦略が考えられます。

スケジュールを頭に入れた上でニュースをチェック

株式投資で相場の流れに乗るには、すでに分かっているイベントや季節性を頭に入れつつも、相場環境に応じて柔軟に戦略を変える必要があります。
ここまでのイベントや傾向を把握した上で、さらに日銀による利上げや米FRBによる利下げがどの程度のペースで進むかや、日米の政治動向をウォッチしていくと良いでしょう。

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執筆者情報

nari

石塚 由奈

日本投資機構株式会社 投資戦略部 主任代理/日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)/日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)

国内株式、海外株式、外国為替の領域で経験豊富なアナリスト・ファンドマネージャーのもと、金融市場の基礎・特徴、マクロ経済の捉え方、個別株式の分析、チャート分析、流動性分析などを学びながら、日本投資機構株式会社では唯一の女性アナリストとして登録。自身が専任するLINE公式など各コンテンツに累計7000名以上が参加。Twitterのフォロワー数も3万人を超える人気アナリスト。

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