好決算の企業が多かったAI・半導体関連ですが、期待がすでに株価に織り込まれており、好業績だけでは上昇につながらない銘柄も目立ちました。2026年8月の日本株市場は、資金が特定のテーマ株から他へと静かに移り変わった一か月だったといえます。
そんな難しい相場でも、日本投資機構株式会社の遠藤アナリストは、狙いを定めた銘柄の推奨で淡々と利益を積み上げています。
彼の運用は、業績を土台にしながら、決算や新薬の承認といった日程の決まったイベントに照準を合わせる「イベントドリブン」を強みとするスタイルです。
「ベースは業績。そこに、日付が決まっているイベントを乗せていくんです」
そう話す遠藤アナリストは、8月の相場で何を考え、どのような銘柄を買いと判断したのでしょうか。
8月相場の振り返りから推奨銘柄の裏側、そして9月の日本株見通しや注目しているイベントまで、たっぷりと語っていただきました。
2026年8月相場を振り返る|動かなかった一カ月
2026年8月の日経平均株価は、月間で1,949円(3.03%)の上昇と、指数だけを見れば底堅い一カ月でした。
一方で、8月19日には前日比2,134円安(3.16%安)の6万5,326円まで急落する場面もあり、値動きの中身は決して穏やかではありませんでした。
まずは日経平均の値動きを振り返ります。

こうした8月相場について、遠藤アナリストは率直に「難しかった」と答えました。
理由は、とにかく相場が動かなかったことです。
「想定はしていましたが、決算が一巡した後やはり相場に動きがなくなってしまいました。日経平均自体は8月トータルで見ると上がっているし、売買代金だけ見れば夏枯れ感はない。でも中身は、特定の銘柄しか動いていない、もしくはずっと往復しているだけ。代金は多いのに値幅が出ない、横ばいの銘柄が多かったんです」
8月の売買代金は、月間を通じて1日平均8兆円台後半〜10兆円台で推移するなど、市場参加者が減って商いが細る夏枯れ相場のセオリーとはかけ離れた活況が続きました。2025年度の1日平均は6.7兆円だったのに対し、2026年は月平均9〜11兆円台まで水準が切り上がっており、8月も同様の傾向が続いた形です。
しかし、売買は活況でも、動いていたのはほぼ決まった顔ぶれでした。
アドバンテスト、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングスの3銘柄は、8月中も日経平均の上昇・下落寄与度ランキングの上位に繰り返し登場し、この2〜3銘柄だけで指数を300〜700円程度動かす日が何度もありました。
売買代金は膨らんでも、値動きの主役は一部の半導体・AI関連株に偏る。遠藤アナリストの言う「特定の銘柄しか動いていない状況」が、データの上にもはっきり表れた一カ月でした。
「夢が剥がれた」8月|好決算でも買われないAI・半導体株
遠藤アナリストが8月で最も印象的だったと語るのは、特定のニュースではなく、相場の性格が変わった点でした。
7月末から8月半ばのAI・半導体関連の決算は、数字だけ見れば強い内容が揃っていました。
それでも、好決算が株高に直結しない例が目立ちます。
「太陽誘電のようなコンデンサの会社がPER100倍近くまで買われていたのが、決算でリアルな数字が見えてくると、夢が剥がれたように動かなくなりました。期待先行とはよく言ったものです」
AIサーバー需要の恩恵を受けるコンデンサ企業である太陽誘電のPERは、7月1日時点で101.76倍(株価22,655円)まで買われていました。しかし、7月をピークにすでに下げ足を速めており、8月5日に増収増益・上方修正という好決算を発表した後も、下落基調に歯止めはかかりませんでした。
工場の自動化を支える産業用ロボットやCNC(数値制御装置)企業であるファナックも、同様の構図をたどった一社です。5月をピークに株価がすでに下落基調へ転じていたものの、7月31日に発表した決算は増収増益に加えて通期予想も上方修正という好内容でした。それでも翌営業日の株価は前日比▲14.31%という歴代級の急落となり、下落トレンドに拍車がかかりました。
いずれも業績が悪かったから売られたのではなく、決算前にすでに高い期待が株価に織り込まれていた点が、下落の背景にありました。
8月に本格化した決算シーズンは、7月のうちに始まっていたAI・半導体株の失速を、決算という事実で裏づける月でした。
AI・半導体という分かりやすいテーマが、期待先行のまま息切れし、市場は次の物色先を探し始めている。テーマそのものの地殻変動こそが、8月最大のトピックだったといえます。
「ベースは業績、そこにイベントが乗る」|遠藤アナリストのスタイル

遠藤アナリストは、どんな軸で銘柄を選んでいるのでしょうか。
選定スタイルを一言でと尋ねると、その答えは拍子抜けするほどシンプルでした。
「ベースは業績です」
決算で良い数字を出した銘柄をリスト化し、毎日眺めながら、高値から調整したところ、あるいは上値を追い始めたところを拾っていきます。ここまでは、誰もが行うような非常にベーシックな選定方法です。
その上に加わる選定基準が、他のアナリストにはない強みである「イベントドリブン」という考え方です。
「決定しているイベントに向かってアプローチするやり方です。分かりやすいのがバイオ株。特定の時期にこういう発表がある、試験結果がこの辺で出そう、と、あらかじめ日程が決まっているもののタイミングを狙う。カレンダーを見ながらやっているのは、たぶん僕くらいじゃないですかね」
遠藤アナリストが言うカレンダーとは、各社が発表する適時開示情報、学会での治験データ発表の予定、そして規制当局への申請・許可取得といった承認に向けた一つひとつの手続きの節目などを指します。こうした情報を日々拾い集め、独自で管理しているといいます。日付が決まっているからこそ、そこに照準を合わせて仕込めます。
「業績×イベントドリブン」の二本立てが、遠藤アナリストの型です。
とりわけ遠藤アナリストが得意とするバイオ株では、あえて治験の最終関門といわれる第3相試験を通過した確実性の高い銘柄だけに絞ります。
第3相試験とは、多数の患者を対象に効果と安全性を最終確認する最後の試験段階です。承認というゴールに向けて、長期でじっくり保有します。
「僕は医者ではないので、薬がどこにどう効くのか等について細かくは知りません。でも、第3相を通った銘柄に絞って分析し、的確なタイミングでアプローチすればバイオ株は難しくない。もともと決まった日程に対してのアプローチですから、確度が高い推奨になります」
薬効の細部ではなく、日程というファクトで確度を担保する。だからこそ、バイオ株特有の複雑な値動きにも動じません。
「カタリスト(株価を動かす直接的なきっかけ)が承認そのものなので、決算発表はあまり気にしません。決算を2回またいでも持ち続けることもあります」
長期で持ち続ける銘柄だからこそ、お客様との向き合い方にも独自のこだわりがあります。
「弊社の推奨は基本的に短期のスイングトレードがメインですが、他の銘柄に比べて長期で持っていただく銘柄に関しては、なぜ長期保有するのかという理由をしっかりご理解いただいた上で継続保有していただいています」
短期のスイングトレードを基本としながらも、確度の高い銘柄には時間をかけて向き合い、決算や承認といった確定した未来を見据えて狙いの精度を高めていく。
これが、遠藤アナリストの選定の特徴です。
2026年8月に遠藤アナリストが選定した銘柄の推奨理由は?

8月の推奨に一貫していたのが、AI・半導体銘柄を避けるという明確な方針でした。
荒れる主役から距離を置き、相場の影響を受けづらい銘柄で勝ちを積み上げます。基本は決算などのカタリストを意識しつつ、日付が決まっているイベントに照準を合わせるのが遠藤流です。
大きく動いた4銘柄を、本人の言葉とともに振り返ります。
【6522】アスタリスク|テーマ株を「好決算と非ハイテク」で狙い撃ち

アスタリスク(6522)は、スマホ装着型のバーコード・RFIDリーダー「AsReader」を手がける企業です。
7月15日発表の第3四半期決算は減収ながら赤字幅を縮小しており、主力のAsReader事業は四半期売上高が過去最高を更新しました。RFID関連(電波を使って、離れた場所からモノや人を識別・管理する技術)や顔認証など新サービスの展開も相次ぐなか、テーマ再燃による見直し買いが期待できる銘柄と見て、推奨されました。
「ベースはやっぱり決算の数字です。第3四半期は主力のAsReader事業の売上高が過去最高を更新していて、見栄えは良い。そして何より、ハイテク銘柄じゃない。足元の相場の影響を受けづらいだろうと思い推奨しました」
推奨後、順調に推移していましたが、さらに上昇を後押しする大きな材料が出ます。
8月12日、米国子会社が米連邦政府の調達・事業者登録システムへの登録を完了したと発表したのです。これが物色を呼び、株価は急上昇しました。
「続伸も期待できましたが、足元の相場環境が不安定で、短期的な過熱感も否めない。だから売却推奨をしました。……ただ、売却後もするすると上がってしまって。悔しいですね、早売りでした」
この銘柄は7月27日に推奨し、8月20日に売却して約21%の利益を確定しました。
株価は8月20日の売却後もさらに上昇を続け、8月27日には2,567円の高値をつけています。売却水準からすると、なお二桁パーセントの上乗せがあった計算です。
もっとも、8月27日以降は反落に転じ、9月2日には1,360円まで急落しました。結果的には、高値づかみを避けて早めに利益を確定させた判断が、下落場面での傷を防ぐことにもつながっています。
【4631】DIC|決算を持ち越し満点の内容で利確

印刷インキや顔料、電子材料などを手がける総合化学メーカーの【4631】DIC。
同社は、8月10日の決算を持ち越す前提で8月5日に推奨し、決算当日である8月10日、決算発表を受けた場中に売却推奨を出しています。日付が決まっているイベントに賭ける、イベントドリブンの真骨頂です。
「DICは決算で取ったらすぐ売る、と最初から決めていた銘柄です。証券会社のレポートを読めばヒントが書いてあって、正直、誰でも取れたかもしれない。決算が出てからではなく、好決算を見据えてしっかりと決算前に仕込みました」
迎えた8月10日の第2四半期決算は、まさに満点の内容でした。連結経常利益は前年同期比2.6倍の523億円に急拡大し、従来予想の255億円を大きく上回って着地しました。あわせて通期の経常利益を52%上方修正し、配当も10円増額と、業績・還元の両面でポジティブサプライズとなります。目標株価にも到達し、狙い通りの決着でした。
ただし、好決算の中身までは冷静に見ていました。
「見た目は素晴らしいものでした。でも、中身を見ると好調の一因が中東情勢を見越した顧客の在庫積み増し要請だったんです。前倒しで買われた分、後々の反動で剥落しますよね。一過性の要因が入っている時点で、とりあえずは売り、という判断で場中に売却推奨を出しています」
数字の裏にある持続性まで見極めて降りる。
段取り通りに取り切る規律が、鮮やかに機能した一例です。
【581A】GO|内需シフトの追い風に乗った4日間

タクシーアプリ「GO」を主力に、決済・広告・自動運転関連を展開する【581A】GO。
6月に上場したばかりのIPO銘柄です。8月20日に推奨し、わずか4日後の8月24日に売却して約10%の利益を確定しました。
「推奨のベースはやっぱり決算です。7月に出た本決算は、売上・利益ともに大きく伸びて見栄えが良い。そして、ハイテクじゃない。株価は上場来高値圏にいたので、更新して勢いづく可能性があると考えました」
7月14日に発表された26年5月期決算は、売上高が前期比31.8%増の414億4,600万円、営業利益は同158.1%増の70億4,100万円、経常利益は同145.2%増の64億5,700万円と、大幅な増収増益で着地しました。アプリ配車事業が前期比43.9%増、タクシー関連サービス事業も同39.1%増と大きく伸び、実車数1.15億回、ARPR(利用者一人当たり収益)169円と、利用回数・単価の両方が伸びている点も評価できる内容です。27年5月期は売上高485億円(前期比+17.0%)、営業利益130億円(同+84.6%)、経常利益131億円(同+102.9%)という強気の計画も示されています。
折しも相場は、失速したハイテクから内需系へと資金が流れ込む展開です。
遠藤アナリストは、AI・半導体銘柄を避けたうえで、次のテーマとなりうる自動運転関連、そして値動きの軽いIPO銘柄という組み合わせに着目し、短期での利益確定を狙いました。
想定どおり株価は上場来高値圏で素直な右肩上がりを続け、第一目標値の3,850円に到達したところで、規律通りに売却しました。
「AI・半導体銘柄を避ける」という8月の方針に則り、新しいテーマとIPO特有の値動きの軽さを武器に、しっかりと利益を取り切りました。
【5991】ニッパツ|筋は良いが相場に逆らわなかった

一方、うまくいかなかった銘柄についても率直に語ってくれました。
自動車用ばね・シートに加え、データセンター向け高容量HDD用サスペンションを手がける【5991】ニッパツです。妙味は、はっきり見えていました。
「もともとは自動車部品の会社ですが、HDD用サスペンションはデータセンターに使われるもので、他の部品と比べて利益率が高いんです」
HDD(ハードディスクドライブ)は、生成AIの普及に伴い、データセンター向けの大容量ストレージで需要が拡大している記憶装置です。ニッパツが手がけるサスペンションは、HDD内部でディスクを読み書きするヘッドを支える精密部品で、こうした事業をDDS(Disk Drive Suspension)事業と呼びます。同社は自動車用ばね・シートを主力としながら、DDS事業を通じてAI・データセンター需要の恩恵も取り込める立ち位置にあります。
「実際、直近の決算では営業利益・経常利益が減益だったのに、DDS事業だけは需要が伸びていて、売上高は前期比13.7%増えていました。営業利益率で見ても、DDS事業は20%くらいあって、会社全体(5%台)の3倍以上。自動車部品で、こういう高収益の部品なんて、なかなかないですよ。それでいて、バリュエーションもそんなに高くなかったんです」
推奨は7月。
AIや半導体相場の2発目が来るなら、見直しがあるはずという読みでした。
ところが、想定は外れます。
「その見直しが、来なかったんです。そのまま沈んでいってしまった。会社がHDD事業に全振りするわけではなく、自動車部品も半分ある。だから劇的に売上が跳ねるわけでもない。見通しは良いんですけどね」
ハイテク関連の軟調が続くなか、同社もその影響を受けて株価は伸びませんでした。DDS事業への需要認識に変わりはなかったものの、決算を持ち越さない方針を貫き、8月4日に損切りを選びます。
「筋の良い銘柄だと思っていました。それでも、相場に逆らって持ち続けることはしない」
企業の中身に悪材料があったわけではありません。
それでも、想定した上がる理由であるAI・半導体相場の再燃が現れなかった以上、潔く降ります。買った理由が崩れたら売る、という明確なリスク管理こそが、資産を守ります。
2026年9月の相場見通し|FOMC・日銀会合・連休が重なる手掛けにくさ
ここからは、9月相場の見立てを聞きました。
9月は、15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、17〜18日には日銀の金融政策決定会合と、中銀イベントが連続する月です。足元では日銀・FRBともに利上げ観測がくすぶっており、神経質な展開が予想されます。
金融政策決定会合が明けた19日からは、23日まで5連休のシルバーウィークが訪れます。中銀イベントで相場が動いたと思ったら、直後に連休で市場参加者が薄くなる、手がけにくい月と言えそうです。
こうした9月相場を、遠藤アナリストはどう見ているのでしょうか。
ポイントは9月15・16日のFOMC

9月相場で遠藤アナリストが最も注目するのは、9月15〜16日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)です。
政策金利の発表は日本時間の9月17日未明で、経済見通し(SEP)とドットプロットも公表される重要会合です。
「焦点は、利上げするかしないか。ただ、利上げそのものは、実はしてもいいんです。先に相場に織り込まれていれば、インパクトは出ませんから。一番怖いのは、織り込めていない状態で利上げされることです」
織り込み具合を見極めるために毎日のように見ているのが、利上げ・利下げの確率を数字で示すフェドウォッチ(CME FedWatch)だといいます。
フェドウォッチの見方や投資への活かし方は、別の記事で詳しく解説しています。
[関連]フェドウォッチ(CME FedWatch)とは?利上げ確率の見方・投資への活用を解説
「現時点では、利上げ確率が5割強くらい。ということは、4割は織り込めていない。織り込み不足の状態で利上げをされるのが一番きついです。誰でも見られるサイトなので、毎日確認して、どれだけ織り込まれているかは必ず把握しておくべきです」
実際、9月に入ってからも利上げ確率は乱高下を続けています。
CME FedWatchが示す9月FOMCの利上げ確率は、8月27日時点では約35%でしたが、28日のジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の発言(「インフレ目標達成への確信が持てるまで、まだやるべき仕事が残っている」)を受けて約58%まで急伸。
9月3日には63.2%まで上昇した一方、9月4日にはウォラーFRB理事の「インフレ鈍化が続けば据え置きを支持する」との発言で48.4%まで急低下。
しかしその後も9月5日には60.4%まで再上昇するなど、わずか数日で10〜15ポイント動く神経質な展開が続いています。
「まだ織り込み切れていない」という遠藤アナリストの言葉どおり、市場の見方はいまだ定まっていません。
米長期金利の指標となる10年債利回りも、直近9月8日時点で4.78%まで上昇しています。背景には、ジャクソンホール会議での発言や雇用統計をきっかけに繰り返し高まった利上げ観測に加え、中東情勢の悪化に伴う原油高やインフレ懸念も重なっており、これらが並行して長期金利を押し上げている格好です。
日経平均の方向性も、突き詰めればFOMC次第です。ポイントは、金利がどれだけ織り込まれているかに尽きると語ります。
「織り込めていない状態でFOMCを迎えるなら、一度リスク資産から引き上げたほうがベター。逆に十分織り込めているなら、どれだけ下がってもそこは押し目になりますし、利上げして下がったところは普通に買いです。だから、金利市場に注目です」
金利への感度が高まる場面では、戦い方も変わると言います。
「金利に敏感になるということは、ハイテク・グロース系が買いづらくなるということ。FOMCが過ぎ去るまでは、本当に個別で良いものだけを狙って、リスクを取りすぎないイメージです」
イベント通過までは守りを固め、方向感が定まってから攻める。
波乱含みの9月を前にした、慎重かつ合理的な構えです。
※金利・利上げ予想確率は数時間〜数日単位で変動します。上記は2026年9月上旬時点で確認できた報道に基づく数値です。
AI・半導体が崩れた今は別の観点を持つチャンス
いまの注目セクターを問うと、答えは意外にも、「セクターでは区切らない」というものでした。
「33業種のようなセクターで区切ると、今は負ける確率が高い相場展開になっています。それより、日々お金が入っていくテーマ株を個別で拾っていくほうが取れるはずです。今まで相場を牽引してきたハイテクが沈んでいる分、資金がどこへ向かうか。それを追い続けるだけです」
AI・半導体相場が終われば、次は自動運転、ドローンと、市場は常に次のテーマを探しています。
固定のセクターに張るのではなく、資金の移動先そのものを追う。
これが遠藤アナリストの9月のスタンスです。
では、個人投資家は何をすればよいのでしょうか。
今、何を買えばいいか分からないという人へのアドバイスは、非常に実践的でした。
「難しく考えなくていいんです。入り口は、株探などの無料サイトのテーマランキングで十分です。1位かどうかは重要じゃない。新しく出てきたかどうかが重要です。
毎日見ていると、今までなかったテーマが急にランキングに現れるのがわかります。1日1回、5分で終わりますから、ぜひ習慣にしてみてください」
トレンドが読みにくい今の相場を、遠藤アナリストはむしろ前向きにとらえています。
「5月・6月のAI・半導体銘柄の上げだけを見ていた人は、今どうしていいか分からないかもしれません。かつて上がった株ばかり見ていると、また上がるだろうと思ってしまう。
でも、市場はすでに別のフェーズへと動いていて、そんな中でも上がっている株は必ずあります。今は、別の視点を持つチャンスなんです」
AI・半導体という分かりやすい主役が崩れた今こそ、観点を切り替える好機になります。
相場全体が動かなくても、新しいテーマの芽を探すという地道な習慣が、難しい相場を生き抜くヒントになりそうです。
迷ったときこそ、次の一手を探す

自分でテーマを見つけるのが難しいと感じる人には、専門家に相談するという選択肢もあります。
「自分で探すのが難しいようでしたら、ぜひ弊社にご相談していただければと思っています。いま、何を買えばいいか分からない方、AI・半導体銘柄で困っている方など、大歓迎です。ぜひ、一度ご相談ください」
持っている株が下がっているから、どうしよう。そう思ったまま動けずにいる時間こそ、実は一番の機会損失かもしれません。自分の目でテーマを探すもよし、専門家に頼るもよし。
大切なのは市場のトレンドが切り替わったタイミングで、次の一手を探し動きだすことです。
遠藤アナリスト自身も、AI・半導体という大きなテーマが崩れたいま、マクロイベントを見据えながら、自らの情報分析で様々な日付に照準を合わせ、確度の高い銘柄を淡々と狙い続けています。
次はどんなイベントに照準を合わせ、どう動いていくのか。
9月の動きにも大注目です。
※本記事は、2026年9月時点における遠藤アナリスト個人の見解・分析を、インタビュー内容に基づいてまとめたものです。個別銘柄の値動きや実績は取材時点のものであり、将来の成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

今なら急騰期待の“有力3銘柄”を
無料で配信いたします
買いと売りのタイミングから銘柄選びまで全て弊社にお任せください。
投資に精通したアナリストの手腕を惜しげもなくお伝えします。
弊社がご提供する銘柄の良さをまずはご実感ください。
▼プロが選んだ3銘柄を無料でご提案▼
執筆者情報
AFP・NISA取引アドバイザー
日本投資機構株式会社のカスタマーサクセスとして、日々お客様の資産運用に寄り添う。服飾系大学卒業後、15年間アパレル業に従事。コロナ禍を機に資産形成の重要性を再認識して金融業界へ転身。さらに大学へ3年次編入し、ファイナンシャルプランナーコースを修了。培った金融知識をもとに、金融リテラシーの大切さと資産運用の重要性を発信している。

![Invest Leaders[インベストリーダーズ]](https://jioinc.jp/investleaders/wp-content/uploads/2025/07/logo_01.png)

