世界が注目する食品関連銘柄をピックアップ

実は日本のラーメンチェーン店は海外にも広く普及していることをごぞんじですか?

既に『一風堂』『一蘭』などの有名店が、北米やアジアを中心に展開しており、世界中の日本食ブームのなかでも注目の食品となっています。

さらに現在、円安とインバウンド観光客の増加がラーメン業界に追い風になっています。

そんなインバウンド需要の増加を強く受けているラーメン業界、その中でも今後の海外展開に力を入れていく方針を発表している。

目次

【3561】力の源ホールディングス

博多ラーメン『一風堂』が主軸の企業で、海外展開も積極的に行っています。

全国展開しているため、食べたことがある人も多いのではないでしょうか。

商業施設内にも多く、インバウンド人気も高いです。

実は同社は現在、国内より海外の店舗運営事業の方が利益を出しています。

24年3月期第3四半期決算では国内店舗運営事業のセグメント損益が10億8,300万円だったのに対し、海外店舗運営事業のセグメント損益は12億6,200万円と約15%も上回っています。

これは為替が円安に推移したことも大きいですが

価格改定やDX推進の効果により営業利益率が向上したことなども影響しています。

店舗数も、国内が145店、海外が142店であり、既に国内と海外でトントンです

今後は海外出店を加速していく方針を示しており、毎年20~30店舗の純増を目標としています。

2028年3月期までの計画では国内店舗が年成長率が9.2%なのに対し、海外店舗は年成長率21%を見込んでおり、今後も海外での展開を主軸にしていくと思われます。

【5891】魁力屋 

23年12月15日にスタンダード市場に新規上場した銘柄で、3大都市圏を中心に展開しているラーメンチェーンです。

郊外に多く展開しており、ファミリー向けのラーメン屋になります。

公開価格は1,400円でしたが、初値1,822円でスタートし、上昇と下降を繰り返しながらも

現状は順調に株価を上昇させています。

現在は国内店舗のみですが、同社社長は「東南アジアなどへの海外展開も24年12月期から準備を始めて行く」という発言もしており、今後の海外展開に期待が出来る状況です。

【9279】ギフトホールディングス

横浜家系ラーメン『町田商店』を展開している企業で、食材などを提供するプロデュース事業も行っています。

町田商店の家系は癖が少なく、食べやすいと弊社内で評判です。

飲食店の海外展開を目的に、2015年にはシンガポール、2016年にはアメリカに海外法人を設立しています。

2016年の7月に町田商店シンガポール店、同年12月にE.A.K. RAMENロサンゼルス店

をオープンしました。

…ところでE.A.K.は「イーエーケー」⇒「家系」ということだと思うのですが、思い切ったネーミングです。

「家系」という単語を海外でも普及させたいということを感じます。

その後も順調に海外展開を続け現在は海外の直営店は3店舗、プロデュース14店舗、フランチャイズ5店舗となっております。

26年10月期までに海外出店数を57店舗にまで増やす中期経営計画を発表しており、同銘柄も海外展開に期待が出来る状況となっています。

海外展開に力を入れているラーメン銘柄でした。

今後も、日本食の代表として国内外からの需要が見込まれます。

注目のセクターとして動向を追いかけてみてはいかがでしょうか。

執筆者情報

nari

峯岸恭一

日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)/日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)

総合鉄鋼メーカーに勤務していた経験を活かした、鉄鋼・自動車市場の分析及び情報収集を得意とし、データの集計・分析に基づいた統計学により銘柄の選定を行う希少なデータアナリスト。AIに関する資格も有しておりデータサイエンティストとしても活躍の場を拡げている。

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