高市銘柄【2026】一覧|重点17分野・370兆円投資の本命株を解説

大畠 典仁

日本投資機構株式会社 アナリスト

高市銘柄【2026】一覧|重点17分野・370兆円投資の本命株を解説

2026年7月21日、高市政権は「日本成長戦略」を閣議決定しました。AI・半導体、造船、防衛、宇宙など17の戦略分野で、2040年度までに累計370兆円超の官民投資を見込む長期ロードマップです。

足元の2026年度一般会計は122兆3,092億円。このうちAI・半導体支援は1兆2,390億円、防衛関係費は8兆9,843億円です。政策の期待だけでなく、予算・官民投資・企業受注へと進む段階に入ったことが「高市銘柄」の注目点です。

ただし、122兆円は社会保障費や国債費などを含む一般会計全体であり、17分野へそのまま投じられる金額ではありません。本記事では、政策との接点、実際の受注・投資、業績への寄与を基準に、高市関連銘柄の本命株とテーマ連想株を分けて解説します。

目次

高市銘柄とは?重点17分野と高市トレードの仕組み

高市銘柄とは?重点17分野と高市トレードの仕組み

高市銘柄とは、高市早苗首相が推進する政策との関連から注目される企業群の通称です。「高市関連銘柄」「高市早苗関連株」とも呼ばれますが、政府が公式に選定した株式リストではありません。「高市17銘柄」が存在するのではなく、政府が定めた17の戦略分野に関連する上場企業が市場で高市銘柄と呼ばれています

政策期待で動く「高市トレード」とは

「高市トレード」は、総裁選や政策発表をきっかけに、防衛・経済安全保障・原子力・宇宙・サイバーセキュリティなどへ資金が向かう値動きを指します。2021年の自民党総裁選で意識され、2025年の首相就任後は、政策期待だけでなく予算や政府調達を確認する局面へ移りました。

ニュースだけで買われる銘柄は値動きが速い一方、材料が途切れると失速しやすい点に注意が必要です。中長期で見るなら、政策名との一致よりも、政府・大企業からの受注、設備投資、受注残の増加が確認できる企業を優先します。

重点17分野と370兆円の正しい読み方

日本成長戦略は、17分野のなかから62の主要な製品・技術を選び、2040年度までの官民投資ロードマップを示しました。累計370兆円超は政府支出だけではなく、民間企業による設備投資や研究開発投資も含む目標です。

支援方法は分野ごとに異なり、補助金、政府調達、研究開発支援、規制整備、国際展開支援などが組み合わされます。「17分野に入った=全関連企業の利益が増える」わけではなく、ロードマップが企業の売上へ接続するかの確認が必要です。

No.戦略分野主な投資対象
1AI・半導体フィジカルAI、次世代半導体、領域特化型AI
2デジタル・サイバーセキュリティクラウド、サイバー防御、デジタル基盤
3情報通信オール光網、海底ケーブル、次世代無線
4量子量子計算、量子通信、量子センシング
5防衛産業無人機、艦艇、デュアルユース技術
6航空・宇宙航空機、ロケット、衛星・宇宙サービス
7海洋海洋資源、深海探査、海洋データ
8造船次世代船舶、建造能力、DX・省人化
9マテリアル重要鉱物、先端素材、部素材
10合成生物学・バイオバイオものづくり、製造基盤
11創薬・先端医療創薬、再生医療、医療DX
12資源・エネルギー安全保障・GX電力、燃料、GX設備
13フュージョンエネルギー核融合機器、部素材、実証設備
14防災・国土強靱化インフラ更新、防災DX
15港湾ロジスティクス港湾自動化、荷役機器、物流DX
16フードテック食品開発、スマート生産、代替素材
17コンテンツゲーム、アニメ、映像、海外展開

経済安全保障の核心|半導体・素材・レアアース

経済安全保障の核心|半導体・素材・レアアース

高市氏の政策の柱は、サプライチェーン(供給網)の自立化・国内生産の回帰・技術流出の防止といった経済安全保障です。半導体・素材・海洋資源の分野で、具体的な予算と政策が動き始めています。

半導体の国産化は国策の最前線

日本政府は兆円規模の半導体支援を継続中です。TSMCの熊本工場(JASM)への累計1.2兆円超の支援、次世代半導体の国産化を目指すラピダスへの大型補助金も実行・計画されています。2026年度予算ではAI・半導体支援に1兆2,390億円が計上され、国策の本気度が数字に表れています。

関連銘柄としては、製造装置のSCREENホールディングス・東京エレクトロン、シリコンウエハーのSUMCOなどが挙げられます。ただし、補助金の直接受給企業と、国内設備投資の拡大から間接的に需要を得る企業は区別が必要です。設備投資計画や受注高へ波及しているかを決算で確認しましょう。

素材・装置産業にも恩恵が広がる

レアアース代替材や半導体製造に不可欠なフォトレジスト(回路パターンを焼き付ける感光材料)などは、国際的な供給途絶リスクが高く、経済安全保障上の重要品目です。JSR・信越化学・日東電工といった日本企業が高い技術的優位性を持ち、サプライチェーン安定化支援と歩調を合わせて再評価されています。

南鳥島沖で約50トン回収|海洋資源も動き出す

重点17分野の「海洋」分野では、中国依存度の高いレアアースの国産化が重要テーマです。JAMSTECは2026年1〜2月、地球深部探査船「ちきゅう」を使い、南鳥島沖の水深約6,000メートルから約50トンのレアアース泥を回収しました。

分析ではレアアース全体の約54%を中・重希土類が占め、環境モニタリングでも有害・放射性物質に顕著な値は確認されませんでした。次の総合試験は2027年2月の予定ですが、商業生産の開始時期は未定です。現時点では実証参加企業と、深海・海洋技術を持つだけの連想株を分けて見る必要があります

都市鉱山の活用|リサイクル網の強靭化

半導体や蓄電池に不可欠なレアアースをはじめとするレアメタルの安定供給に向けて、使用済みの電子機器などから資源を抽出する「都市鉱山」の活用が国策として推進されています。国際的な供給途絶リスクを軽減し、日本国内での資源循環システムを確立する狙いがあるからです。

日本成長戦略でも、重要鉱物の供給網強靱化やリサイクル技術の高度化が投資対象に含まれています。

関連候補は、高度な製錬・回収技術を持つ住友金属鉱山や三菱マテリアルなどです。ただし、都市鉱山事業の売上構成や設備増強の規模は企業ごとに異なります。テーマ名だけで判断せず、回収量・処理能力・採算性を確認しましょう。

造船関連株|建造能力倍増を目指す重点分野

造船関連株|建造能力倍増を目指す重点分野

造船は戦略17分野の一つに位置づけられ、政府は官民での設備投資、人材育成、DX・ロボット導入を通じて国内建造能力を引き上げる方針です。商船需要だけでなく、艦艇や次世代燃料船まで政策対象が広い点が特徴です。

今治造船がJMUをグループ化|再編が進む国内造船

今治造船は2025年にJMUのグループ化を発表し、2026年から新体制が動き始めました。ただし、今治造船とJMUはいずれも非上場です。株式市場では、舶用エンジン・港湾クレーンを手掛ける三井E&S、船舶用エンジンのジャパンエンジンコーポレーション、艦艇や舶用機器を持つ川崎重工業などが関連株として意識されます。

政府は2035年に国内建造量を現在の約2倍となる約1,800万総トンへ引き上げる目標を掲げています。一方、実現には人材確保や造船所の生産性向上が必要です。「造船スーパーサイクル」という期待だけでなく、各社の受注残、採算、設備増強が利益へ結び付くかを確認しましょう。

📌 造船テーマの注目ポイント

✅ 2035年に国内建造量約1,800万総トンを目指す政策目標
✅ 今治造船・JMUは非上場。上場株では舶用機器やエンジン企業を確認
✅ 受注残だけでなく、原材料費・人件費を転嫁できるかが利益の分岐点

防衛×宇宙×サイバー|高市銘柄の核心テーマ

防衛×宇宙×サイバー|高市銘柄の核心テーマ

防衛産業、航空・宇宙、デジタル・サイバーセキュリティは、それぞれ戦略17分野に含まれます。2026年度の防衛関係費は8兆9,843億円で、SACO・米軍再編関係経費などを含む防衛予算は初めて9兆円を超えました。ミサイル、無人機、艦艇に加え、宇宙・サイバー領域への配分も重要になっています。

防衛産業の拡大と関連銘柄への波及

防衛装備の主契約企業では三菱重工業・IHI・川崎重工業が中心です。周辺企業として日本製鋼所や住友電工なども挙げられますが、案件ごとの関与度は異なります。防衛省との契約、企業が開示する防衛事業の売上・受注残、生産能力増強を確認できる企業ほど政策との距離が近いと判断できます。

宇宙産業は実需産業へ|衛星コンステレーションが国策化

防衛省は多数の小型衛星を連携させる衛星コンステレーションの整備を進めています。スカパーJSATは三菱電機・三井物産と組成した事業体を通じ、2026年2月に防衛省と整備・運営事業の契約を締結しました。政策との接点が「期待」ではなく契約で確認できる例です。

宇宙関連では、ロケット製造・打ち上げを担う三菱重工業、ロケットエンジンや防衛・宇宙機器を展開するIHI、衛星運用のスカパーJSATなど、収益源の異なる企業があります。SpaceXのIPO観測は市場の関心材料ですが、日本企業の業績は国内外の契約や打ち上げ実績で評価すべきです。

なお、IHIエアロスペースはIHIの連結子会社であり単独上場していません。三井E&Sは主に舶用エンジン・港湾物流の関連株であり、宇宙輸送の本命として扱うのは適切ではありません。

能動的サイバー防御が国産ソフト需要を喚起

能動的サイバー防御の制度整備と重要インフラ対策を背景に、監視、脅威分析、演習、インシデント対応などの需要拡大が見込まれます。NECは2026年にBAE Systemsと能動的サイバー防御分野で協業し、NATOのサイバー防衛演習にも参加しました。一方で、海外製品が一律に排除されたり、既存製品が強制交換されたりする制度ではありません。関連企業は政府案件の実績とサービス競争力で選別します。

AI・量子・合成生物学|次世代国策テーマの全容

AI・量子・合成生物学|次世代国策テーマの全容

AI・半導体、量子、合成生物学・バイオは、それぞれ独立した戦略分野です。短期の設備投資が業績に反映されやすい半導体と、研究開発から事業化まで時間を要する量子・合成生物学では、投資時間軸が異なります。

国策AIで動く高市銘柄

AI関連では、公共・企業向けシステムの富士通・日立製作所・NEC、車載・産業向け半導体のルネサスエレクトロニクス、データセンター・通信基盤のNTT・KDDIなどが候補です。ただし、AIという名称だけでは対象が広いため、フィジカルAI、次世代半導体、領域特化型AIという政府の重点対象と各社の事業が重なるかを確認します。

量子技術が「研究」から「産業実装」へ移る節目

量子分野の主要対象は、量子コンピューティング、量子通信・ネットワーク、量子センシングです。量子計算や量子暗号通信では富士通・NEC・東芝などが研究開発を進めています。ただし、現時点では研究開発費が先行する企業も多く、売上への寄与時期を慎重に見極める必要があります。

合成生物学・バイオ|長期育成型の国策テーマ

合成生物学は、微生物などを設計・改変して素材、食品、燃料、医薬品などを生産する技術です。政府はバイオものづくりとバイオ医薬品・再生医療を主要対象に据え、国内製造基盤と初期需要の創出を進めます。

関連企業は、発酵・培養技術、受託製造、プラント設計、バイオ素材など多岐にわたります。半導体工場のように短期間で巨額受注へ直結するとは限らず、実証から量産へ移れる企業を選ぶことが重要です。

フュージョン・医療・コンテンツ|長期育成の高市銘柄

フュージョン・医療・コンテンツ|長期育成の高市銘柄

フュージョンエネルギー、創薬・先端医療、コンテンツも戦略17分野に含まれます。ただし、政府調達が売上へ結び付きやすい防衛と比べ、研究開発、承認、海外展開に時間を要する分野です。

短期のテーマ性だけでなく、技術の実用化段階、企業の自己資金、既存事業との相乗効果を見ながら選別します。

フュージョンエネルギー(核融合)|次世代のクリーンエネルギー

フュージョンエネルギーは、エネルギー安全保障と脱炭素の両面から研究開発が進む長期テーマです。政府は発電実証、炉・関連機器、部素材、サプライチェーン形成を投資対象に位置づけています。

2030年代の発電実証を目指す一方、商用化までの技術・コスト面の不確実性は大きく残ります。

関連候補には、高温超電導線材や光学・レーザー技術、重電・プラント技術を持つ企業があります。フジクラ、浜松ホトニクス、三菱重工業などが挙げられますが、核融合関連売上の規模は限定的な場合があります。研究参加の有無だけでなく、受注額と全社業績への寄与を確認しましょう。

創薬・先端医療|再生医療の実用化と新薬開発の推進

ワクチンや医薬品の国産開発能力を高めるため、創薬スタートアップへの支援や再生医療の研究開発が強化されています。

iPS細胞などを活用した再生医療、創薬基盤、バイオ医薬品の製造能力、医療DXが主要な対象です。AI創薬も有力ですが、研究成果が製品売上になるまでには臨床試験と承認が必要です。

クオリプスやセルシードなどの再生医療ベンチャーは値動きが大きく、開発結果や資金調達によって評価が変わります。大型製薬、製造受託、培地・装置メーカーを含め、承認確度と資金繰りを分けて比較する必要があります。

コンテンツ産業|アニメやゲームを巨大輸出産業へ育成

アニメ、ゲーム、漫画、映画、音楽などのコンテンツは、海外売上の拡大を目指す戦略分野です。政府は制作力の強化、海外展開、海賊版対策、クリエイターへの還元などを進めます。

ただし、政策支援よりも作品のヒット、保有IP、海外配信・ライセンス網が業績を左右しやすい分野です。

関連候補は、ソニーグループ、バンダイナムコホールディングス、東宝、サイバーエージェントなどです。国策テーマというより、IPを継続的に創出し、海外で収益化できる企業を選ぶ視点が重要です。

通信・デジタルインフラ改革で動く銘柄

通信・デジタルインフラ改革で動く銘柄

情報通信分野では、オール光ネットワーク、海底ケーブル、非地上系ネットワーク、5G・Beyond 5Gなどが主要な投資対象です。通信事業者だけでなく、光ファイバー、基地局、データセンター関連にも投資が広がります。

NTT法見直しのインパクト

2024年の改正NTT法では、NTTに課されていた研究成果の開示義務が撤廃されました。関連銘柄はNTT・KDDI・ソフトバンク・住友電工・フジクラなどです。ただし、制度改正の恩恵と通信設備投資の恩恵は別に評価します。

防災・国土強靱化で広がる内需株

防災・国土強靱化では、老朽インフラの更新、上下水道対策、ドローンやAIを使った点検、防災情報基盤などが対象です。NEC・富士通などのIT企業に加え、応用地質、NJSなどの調査・設計企業も候補になります。なお、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は非上場化しているため、上場銘柄一覧からは除外します。

高市銘柄一覧|本命候補とテーマ連想株を比較

高市銘柄一覧|本命候補とテーマ連想株を比較

本記事では、複数の戦略分野にまたがり、すでに政府契約・受注・設備投資が確認できる企業を本命候補とします。政策名と事業が似ているだけの企業はテーマ連想株として区別します。

三菱重工業【7011】防衛・宇宙・エネルギーの本命候補

三菱重工業は、防衛装備、H3ロケット、原子力、ガスタービン、次世代エネルギーなど複数の戦略分野に実事業を持ちます。会社側も防衛と原子力を重点領域とし、生産能力の増強を進めています。政策との接点の広さと、すでに積み上がった受注残の両方を持つ点で、本命候補の中心です。一方、株価が政策期待を先に織り込んでいる局面では受注増だけでなく採算改善も必要です。

日本電気(NEC)【6701】防衛・宇宙・サイバーの複合銘柄

NECは、防衛装備、衛星・通信、サイバーセキュリティ、AI、量子と複数分野に関与しています。2026年には豪州フリゲート艦向け防衛装備の大型契約や、BAE Systemsとの能動的サイバー防御分野での協業を発表しました。単なる高市トレードの連想ではなく、契約と事業展開を確認できる複合銘柄です。

IHI【7013】防衛・宇宙の成長を会社計画に明示

IHIは航空エンジンに加え、ミサイル用固体ロケットモーター、無人水中航走体、宇宙機器などを展開しています。会社は2026年度以降、防衛と宇宙インフラの成長を目指す方針を示しました。防衛需要の拡大が会社計画に反映されている一方、民間航空エンジンの市況や為替の影響も受けます。

その他の高市関連銘柄一覧

銘柄名主な戦略分野政策との距離確認ポイント
スカパーJSATホールディングス【9412】航空・宇宙、防衛直接契約防衛省の衛星コンステレーション整備・運営事業を契約
東洋エンジニアリング【6330】海洋、マテリアル実証へ直接関与南鳥島レアアース泥の採鉱機器を設計・製作
三井E&S【7003】造船、港湾ロジスティクス実需関連舶用エンジンと港湾クレーンの受注・採算
富士通【6702】AI・半導体、量子、情報通信研究・実装公共・企業案件と先端技術の売上寄与
NTT【9432】情報通信、AIインフラ投資IOWN、データセンター、設備投資負担
デジタルアーツ【2326】サイバーセキュリティ需要関連公共・企業向け契約と競争力
応用地質【9755】防災・国土強靱化需要関連防災・インフラ点検案件の受注

高市トレードの投資戦略|期待買いと実績買いを分ける

高市トレードの投資戦略|期待買いと実績買いを分ける

高市銘柄は、政策ニュースで動く短期のテーマ相場と、受注・利益で評価される中長期の業績相場を分けて考えます。

短期は政策発表後の値動きと出来高を確認

短期では、成長戦略、予算、規制改正、政府調達、企業の受注発表が材料になります。ただし、発注時期は事業ごとに異なり、毎年秋に一律でピークを迎えるわけではありません。

政策の観測報道で先に急騰した銘柄は、正式発表で材料出尽くしになる場合があります。発表後に出来高が続くか、企業名や投資額が具体化したか、実際の受注へ進んだかを確認し、期待だけの高値追いを避けます。

中長期では実需拡大に連動する企業を選ぶ

経済安保・通信・防衛・AI・宇宙は一過性ではなく、制度や予算で支えられる分野です。政策が各企業の需要増加につながっているかを数字で確認しましょう。見るポイントは受注残(積み上がっているか)、長期契約の比率(何年契約か)、利益率の推移です。

政策支援があっても、投資負担の増加、研究開発の遅延、採算悪化は起こり得ます。国策銘柄という言葉だけで判断せず、個別企業の技術力、契約、利益率、資金繰りを確認する姿勢が必要です。

✅ 中長期投資のチェックポイント

受注残は増加・積み上がっているか
② 契約や設備投資の金額が全社業績に影響する規模
利益率は改善傾向にあるか
④ 補助金だけに依存せず、自社技術で継続受注できるか

高市銘柄でよくある質問

高市銘柄の本命はどの企業ですか?

複数の戦略分野に実事業を持ち、防衛・宇宙・エネルギーの受注残が確認できる三菱重工業が総合的な本命候補です。防衛・宇宙・サイバーの契約を持つNEC、防衛・宇宙の成長を会社計画に織り込むIHIも政策との距離が近い企業です。ただし、本命は株価水準や決算によって変わります。

「高市17銘柄」という一覧はありますか?

政府が指定した「高市17銘柄」はありません。17という数字は、AI・半導体、防衛、宇宙、造船などの戦略17分野を指します。各分野に複数の上場企業が関係するため、銘柄数は17社に限られません。

高市銘柄ランキングは何を基準に選びますか?

ランキングを見るときは、①政府や大企業との契約、②複数の戦略分野への関与、③受注残と利益率、④政策期待を織り込んだ株価水準の順で確認します。本記事では、この基準から三菱重工業、NEC、IHIを本命候補としています。

高市早苗首相の政策で株価はどうなりますか?

政策発表直後は関連銘柄へ短期資金が入りやすい一方、実際の株価は業績、金利、為替、市場全体の地合いにも左右されます。政策テーマだけで上昇が続くとは限りません。予算から企業名、受注、売上、利益へ材料が具体化しているかを確認します。

まとめ|高市銘柄は17分野と実需の接点で選ぶ

2026年7月に決定した日本成長戦略は、17分野・62の主要製品と技術に対し、2040年度まで累計370兆円超の官民投資を見込みます。一方、2026年度一般会計の122兆3,092億円は国全体の予算であり、17分野への投資額ではありません。

高市銘柄の本命を選ぶ基準は、政策との接点ではなく、政策が契約・受注・利益へ変わっているかです。三菱重工業、NEC、IHIなどの本命候補と、小型のテーマ連想株では値動きとリスクが異なります。受注残、利益率、投資負担を確認しながら選別しましょう。

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執筆者情報

nari

大畠 典仁

日本投資機構株式会社 アナリスト

準大手の証券会社にて資産運用のアドバイザーを務めた後、日本株主力の投資顧問会社の支店長となる。現在は日本投資機構株式会社の筆頭アナリストとして多くのお客様に株式投資の助言を行いつつ、YouTubeチャンネルにも積極的に出演しており、資産運用の重要さを発信している。

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