【2026年4月】日本株相場まとめ|乱高下の末に史上最高値更新、日経平均が一時6万円を突破

日本投資機構 編集部

日本投資機構株式会社

2026年4月の日本株市場は、3月の下落から大きく値を戻す動きとなり、日経平均株価は月間で16.10%上昇。

月初にかけては、中東情勢の悪化が景気に与える影響が警戒され、軟調な株価推移が続きました。

しかし、その後は停戦期待が徐々に高まり、AI・半導体株が大きく値を戻します。

半導体関連株がけん引する形で、日経平均は史上最高値を更新し、4月27日には6万円台を突破する場面も見られました。一方で、自動車株や内需株などは軟調な推移が続き、「日経平均だけが強い」二極化も鮮明でした。

この記事では、そんな2026年4月の日本株相場を振り返りながら、相場を動かした3つの要因やセクター別動向、5月以降の注目ポイントまで総まとめします。

目次

2026年4月の日本株式市場を振り返る

日経平均株価 日足チャート ※TradingViewより引用

日経平均株価は3月31日に一時5万558円まで下落し、年初来安値を更新。

しかし、4月1日にトランプ大統領が停戦への意向を示すと、前営業日比2,675円高と急反発を見せています。

その後、パキスタンが米国・イランによる2週間の停戦合意の成立を発表。

中東情勢の緊張緩和期待からAI・半導体株を中心に買い戻しが加速し、4月16日には5万9,518円の史上最高値を更新しました。

原油価格の高止まりによる企業業績悪化への懸念は残ったものの、停戦延長への期待が相場を支える形となり、4月27日には一時6万円台を突破しました。 

2026年4月の相場を動かした3つの要因

4月の相場は、停戦期待と失望が高まるとともに、株価が大幅上昇に向かいました。その中で相場を動かした3つの要因を振り返ります。

停戦期待と交渉の一進一退が相場の乱高下を演出

4月の相場を動かした最大の要因は、中東停戦交渉の行方でした。

3月末には、イランによるホルムズ海峡閉鎖とフーシ派の参戦が重なり、相場は急落。警戒感が残るなかで4月の相場がスタートしました。

しかし、4月8日に予告されていた米軍の「イラン総攻撃」は事実上回避。

パキスタンが米国・イランによる2週間の停戦合意の成立を発表すると、中東情勢の緊張緩和が期待されて株価は大幅高となりました。 

4月12日にはパキスタンでの和平交渉が合意に至らず、再び下落する場面もありましたが、下値を模索するには至りませんでした。

情勢には不安定さが残りましたが、情勢が悪化には向かわないとの見方から、日経平均株価は上昇基調に向かいます。

2週間の停戦合意でAI・半導体株が急反発、日経平均を史上最高値へ

米イラン間の2週間の停戦合意により地政学リスクが低下すると、NY原油先物が大幅下落。 

投資家のリスク回避姿勢が緩和し、売り込まれていたAI・半導体関連銘柄へ買いが一気に回帰しました。 

この動きが日経平均を押し上げ、4月16日には5万9,518円の史上最高値を更新しました。

決算ラッシュで「ガイダンスリスク」が顕在化、内需・輸出株は明暗

4月は2月期決算企業を中心に決算発表が集中しました。 

しかし、原油高や円安によるコスト増を懸念し、今期の業績見通しを慎重に示す企業が増加。 

市場予想を下回る見通し、いわゆるガイダンスリスク(会社側が発表する慎重な業績見通しによる株価下落リスク)が早くも顕在化し、決算後に株価が下落する銘柄が相次ぎました。

2026年4月のセクター動向|「AI独走」と「指数だけ強い」二極化相場

停戦期待を追い風にAI・半導体株が急騰する一方、内需・資源株は厳しい展開が続いた4月。セクター間の明暗がはっきりと分かれた1ヶ月を振り返ります。

AI・半導体、光ファイバー株に資金集中

停戦合意を受けた地政学リスクの低下により、売り込まれていたAI・半導体関連株に買いが殺到しました。

AIデータセンター向け光ファイバーを手がける古河電気工業 (5801) は、4月7日終値36,510円から9日高値45,480円まで24.6%上昇。

半導体製造装置のアドバンテスト(6857) も、4月7日終値22,200円から9日高値25,010円まで、12.7%上昇しました。

また、エヌビディア向け半導体パッケージ基板を供給するイビデン(4062) も、4月20日終値9,575円から24日高値12,830円まで34.0%上昇。AI関連株全体に買いが波及しました。 

内需・輸出株はガイダンスリスクで年初来安値が続出

4月は多くの日本企業が決算を発表する時期であり、月後半にかけてはガイダンスリスクが強く意識されました。 

特に、原油高によるコスト増加や世界景気減速への懸念が重荷となり、自動車・内需関連株には売りが優勢となりました。

例えば、トヨタ自動車(7203) は4月20日終値3,390円から、30日終値3,023円まで10.8%下落し、年初来安値を更新。

そのほかにも、内需・輸出関連株を中心に年初来安値を更新する銘柄が相次ぎました。

資源・石油株は停戦期待で失速

3月まで相場を牽引していた資源セクターは、停戦期待による原油価格の急落で一転して下落に転じました。

INPEX(1605) は停戦期待による原油価格急落をきっかけに、4月13日終値4,277円から22日終値3,807円まで10.9%下落。 3月の主役の座を明け渡す形となりました。

2026年5月の注目ポイント

4月の相場を踏まえ、ここからは5月以降に投資家が押さえておくべきポイントを解説していきます。

ホルムズ海峡の動向と原油価格の安定に引き続き注目

5月相場の最大の焦点は引き続き中東情勢の行方です。 

ホルムズ海峡をめぐる不安定な状況が続く中、封鎖が長引けば原油高によるコスト増懸念が内需・自動車・エネルギー株の重石となりそうです。

原油価格の安定が確認されるまでは、慎重な展開が続く可能性があります。

FRB議長交代と米中首脳会談に注目

5月15日でパウエルFRB議長が任期を終え、5月16日からケビン・ウォーシュ氏が新議長に就任する見込みです。 

ウォーシュ氏は「市場との対話」の見直しやバランスシート縮小の必要性を主張しており、就任後の政策スタンスに市場の関心が集まっています。

また、5月14日〜15日には米中首脳会談が予定されており、通商交渉を含む幅広い議題が相場を動かす材料になりそうです。

為替介入後の円相場と日銀の動向

4月30日夜に政府・日銀が為替介入を実施したとの報道が流れ、1ドル=155円台まで急激な円高が進行しました。 

介入後の円相場の動向や日銀の政策判断が、引き続き相場に影響を与える可能性があります。 

まとめ

2026年4月の日本株市場は、中東の停戦交渉をめぐる「期待と失望の繰り返し」に翻弄された1ヶ月でした。

その中でも日経平均は史上初めて一時6万円台を突破するという、相場史に残る節目を達成しました。

AI・半導体株の急騰が指数を押し上げる一方、自動車・内需・資源株の多くが年初来安値を更新。「日経平均だけが強い」二極化の深刻さも浮き彫りになりました。

さらに5月は、3月期決算ラッシュやFRB議長交代、米中首脳会談など、相場を左右するイベントが続きます。

AI半導体一極集中の相場が続くのか、それとも物色の裾野が広がり相場の歪みが解消されるのか。

ホルムズ海峡の行方とともに、引き続き最新の市場情報をチェックしながら、投資判断に役立ててください。 

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執筆者情報

nari

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INVEST LEADERSを運営する顧問投資会社「日本投資機構株式会社」の代表取締役を含めたスタッフ及びサポートアナリストの記事を掲載しています。株式投資や金融に纏わる話題は勿論のこと、読者の暮らしや生活を豊かにするトピックスや情報を共有していきます。

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