2026年9月相場の裏側と10月の勝ち筋|石塚アナリストが語る日本株見通し

西村 万友奈

AFP・NISA取引アドバイザー

日本投資機構・石塚アナリストが語る、2026年9月相場の裏側と10月の勝ち筋

2026年9月の日本株市場は、日米の利上げ観測が強まるなか、前半は荒い値動きで大きく下げ、中旬に中銀イベントを通過した頃から切り返しました。
ただ、円安や原油高、米長期金利の上昇といった不安材料は消えず、神経質な展開が続いています。
思うように動けなかった投資家の方も多かったのではないでしょうか。

そんな相場でも、日本投資機構株式会社の石塚アナリストは、損失を小さく抑えて利益をきっちり伸ばし、月間でプラスの成績を残しました。
彼女の運用は、マクロ環境やイベントカレンダーから相場の流れを読み、お金が向かう先に合わせて銘柄を入れ替えるスタイルです。

「9月は、個人的には好きな相場でしたね」

そう話す石塚アナリストは、9月の相場で何を考えて、どのような銘柄を買いと判断したのでしょうか。
9月相場の振り返りから推奨銘柄の裏側、そして10月の日本株見通しや注目しているイベントまで、たっぷりと語っていただきました。

目次

2026年9月相場を振り返る|乱高下の末に小幅な着地

2026年9月の日経平均株価は、上下に大きく振れながらも、月間では441円(0.67%)の小幅高にとどまり、8月末とほぼ同じ水準で着地しました。

日経平均株価 日足チャート(2026年6月18日〜10月8日)

最大の焦点となったのは、日米の中央銀行の会合でした。
15〜16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、約3年ぶりとなる0.25%の利上げが全会一致で決まり、政策金利は3.75〜4.00%になりました。
続く17〜18日の日銀金融政策決定会合でも0.25%の利上げが決まり、政策金利は1995年以来31年ぶりの高水準となる1.25%程度に引き上げられています。

日経平均は、利上げ観測が強まるなかで9月15日に6万3,484円まで下げ、8月末からの下落幅は約2,800円(-4.3%)に達しました。
しかし、日銀会合を通過した18日に急反発し、月後半にかけては戻り基調が続きました。
とはいえ、29日には、中東情勢の先行き不透明感や原油高、配当権利落ちが重なって一時下げ幅が1,100円を超える場面も見られています。

こうした荒れた9月相場だったにも関わらず、石塚アナリストは「個人的には好きな相場だった」と話します。

「上下に振れても、最終的にはレンジに収まる相場が好きなんです。
今回は2,800円ほど下げる場面がありましたが、月間で見れば元の水準に戻ってくれました。
しかも比較的ゆっくり下げたので、買いを入れる余裕もありました。
近年はトランプ大統領の影響で、22時とか23時に先物を見ながら『そろそろセリングクライマックス(売りが出尽くす局面)かな』と思っていると、朝起きたら日経平均が2,000円も上がっていて、この急騰に入るのか、と頭を抱えることも多かったんです。
それに比べれば、今回の9月のように時間をかけてゆっくり下げてくれる相場は、本当にありがたかったですね」

一気に下がるのではなく、ゆっくり下がったことで、下でしっかりと拾いに行けたと、石塚アナリストは9月相場を振り返ります。

印象に残ったのは「無視を決め込んだ金融政策」


9月の印象に残ったニュースを聞くと、意外な答えが返ってきました。

「日銀会合とかFOMCって言いたいんですよ、金融政策が好きなので。
政策金利が上がってる、という話をしたいんですけど、今年の私は結構それを無視してるんです」

金融政策を日々チェックしているのにも関わらず、投資の判断の際には、あえて無視しているといいます。
理由は、AIというテーマの強さにありました。

「今の経済を見るうえでは、AIの方が重要だと思っているんです。
金利が上がっているのも、結局はAI需要が強いとか、生産性が上がっていくとか、AI投資がまだまだ続いて、データセンターもAI普及期にはもっと必要になるよね、といったストーリーがあるからだと思います。
そのストーリーが崩れない限り、金利が上がっても景気は強いよね、という話を続けられる。
だから、その前提が崩れなければ、金利が上がっても、株価は大きく崩れないかな、と思っているんです」

金利の水準はある程度意識しつつも、AIがどこまで私たちの生活に浸透していくかという方向性をより重視している、といいます。

具体例に挙げたのは、9月8日に登場したMetaの個人向けAIエージェント「Muse」が、18日に米国のApp StoreでChatGPTを抑えて無料アプリ1位になったというニュースや、9月29日(米国時間)にOpenAIが開いた年次開発者会議「DevDay 2026」です。
DevDayでは、常時稼働のAIエージェント「dots」や新モデル「GPT-6.1 Sol」など、20件以上の新機能が発表されました。

自身も最新のAIモデルを使い込むなかで、様々な仕事がスムーズになっているといいます。
そして、自身の経験を投資判断にも生かしているそうです。

「最新モデルが出た瞬間に使ってみて、詳しい人の評価も見て、この評価や使いやすさなら投資家の期待も高まっていくな、などと考えます。
逆に、そうした新たなモデルに代替されそうな仕事をしている会社は、厳しそうだな、と考えて避けていますね」

苛立ちは「特になし」、唯一の心残りは「あと1円」

9月の相場について、思い通りにいかず苛立った場面はないかと尋ねると、少し考えてこう答えました。

「今月は特になかったですね」

ただ、唯一の心残りが、ある銘柄の話でした。

「上がったところで利確できなかった銘柄がありました。
あと少しで目標の水準に達するからと様子を見過ぎてしまいました。
利幅を取ろうと思う限り、こうしたことってなくなりはしないんですが、やっぱり悔しかったですね」

プロのアナリストでも、狙いどおりに利益を確定できず、悔しい思いをすることがあります。
上がったところで思うように売れない悔しさは、個人投資家と変わりません。

広いユニバースからトップダウンで選ぶ|石塚アナリストのスタイル


それでは、石塚アナリストは、どんな基準で銘柄を選んでいるのでしょうか。

「私は多分、弊社のアナリストのなかでも一番トップダウンっぽいアプローチだと思います。
自分のユニバース(銘柄の候補群)は持っているんですが、あまり偏らせずに、いろんなセクターを広く見ています。
そのうえで、市場の中でどこにお金が向かいそうかを見ながらポジションを調整しています」

トップダウンアプローチとは、経済全体や相場の大きな流れから考え、有望な分野や銘柄に絞っていく手法です。

他にも、自身の運用の特徴として、マクロ環境やイベントを強く意識している点を挙げました。

「私は、毎月の市場スケジュールを俯瞰してみて、だいたいこのあたりが買いで、このあたりが売りで、という『妄想』をする習慣があります。
そういうシナリオを持った上で、ポジションの大きさを決めています。
これが、勝率の高さや運用成績の安定につながっていると思っています。
9月はイベントがたくさんありましたから、妄想しやすかったですし、概ねその通りに動いてくれました」

徹底したリスク管理が成績安定に寄与

さらに、石塚アナリストの運用を支えているのが、徹底したリスク管理です。

「リスク管理については結構シビアに見ていますね。
思ったのと違う値動きになったら、いったん手放して、さっさと仕切り直すようにしています。
持っていたら戻ったのに、と思われるかもしれませんが、その銘柄を持つよりも、他の銘柄を買い直す方が効率が良い場合もあります。

たとえば、AI・半導体関連株って、今のところ調整があっても、結局2~3か月で戻していますけど、そうならない、戻りに時間がかかる時は必ずやってくると思っています。
資金は限られていますから、相場を待つよりも相場に合わせて動きたいと思ってしまいます」

結果として、石塚アナリストは、9月の相場でも大きな損失を出す場面はなく、安定したパフォーマンスを維持しました。

「みんなが気になり始めたタイミング」で乗る

では、推奨候補となる銘柄はどのように選ぶのでしょうか。
石塚アナリストは、ここでもAIによる変化を話題に出しました。

「今は、AIでものすごい速さでデータ分析ができるようになっていますよね。
個別株の決算資料を全部AIに読み込ませる、ということも色々な人が色々な方法でやっている時代だと思うんです。
そんな時代にアルファ(市場平均を上回る収益)を取るのは、なかなか難しくなってきています」

そこで、まだ数字やテキストになっていない情報に目を向けているといいます。

「経営者が決算説明会で話していた言葉のニュアンスだったり、消費者として『最近こういう話をしている人が多いよね』『これが話題になりつつあるんじゃない』とか。
言葉になる前のアイデアのほうが、だんだん大事になってくると思っています」

石塚アナリストは、これから上がる銘柄を探す作業を、週刊誌が売れる企画を考える作業に例えます。

「みんなが当たり前に知っていることは、もうありふれたネタで、売れる企画にはなりません。
株で言えば高値掴みになってしまう。
だから、みんなが気になり始めた、だけどまだ実際に取り上げている人は少ないようなタイミングを掴んで、上手く乗っかれると気持ちいいな、と思っています」

データで誰もが同じ答えにたどり着きやすくなった今だからこそ、まだ言葉にすらなっていない気配を拾いにいく。
それが、石塚アナリストの選定の芯にある強さでした。

2026年9月に石塚アナリストが選定した銘柄の推奨理由

9月の日本株市場で、FOMC・日銀会合、そしてシルバーウィークといったスケジュールを意識しながら、石塚アナリストは淡々と銘柄を推奨していきました。
連休前に上昇した銘柄の利益を確定し、連休が明けたら新しい銘柄を買い推奨し直しています。
大きく上昇した2銘柄と、損切りのルールを、本人の言葉とともに振り返ります。

マクニカホールディングス(3132)|日経の逆を行く半導体の「遅行組」

【3132】マクニカホールディングス 日足チャート(2026年4月1日~10月8日)

マクニカホールディングスは、半導体や電子デバイスの輸入販売を主力に、サイバーセキュリティや自動運転などにも事業を広げる技術商社です。
27年3月期第1四半期は売上高39.7%増・営業利益101.4%増と大幅増収増益で、半導体事業の営業利益が133%増、サイバーセキュリティ事業も営業利益が28%増と、両事業がそろって好調でした。
決算発表は7月27日で、推奨は約1カ月半後の9月7日。

このタイミングで推奨した決め手は、決算よりも値動きでした。

「この時期は、日経平均がちょうど戻り高値で跳ね返されたタイミングだったんですよ。
75日移動平均線のあたりで跳ね返されて下げていった。
多くの銘柄が『戻り高値をつけたかもしれない』という日だったんです」

FOMCの利上げ織り込みが進むなか、相場全体が戻り待ちの売りに押されそうな場面で、指数と連動しにくい銘柄を探していたといいます。

「半導体商社って、半導体関連株のなかでも遅行的に動く傾向があるんですよね。
半導体が全部上がったあとに、最後に上がってくるイメージを持っています。
メモリ価格が下落したとしても、自動運転やフィジカルAIなど、幅広いテーマに絡んでいて、そこで需要を掴めるわけです。
実際、半導体関連株が下落するなかでも、相対的に強かったんです」

売却は、シルバーウィーク直前の9月18日でした。
米国市場での半導体株の買い戻しや日銀会合後の上昇を受けて4,000円を突破し、第一目標値に到達します。
新高値圏で続伸の余地はあるものの、連休明けの地合いが読みづらいと見て、いったんの利益確定を推奨しています。

「日銀後の日経平均の上げは想定内だったんですけれども、売り方の買い戻しが中心だろうとも思っていました。
そういう急激な買い戻しは、数日後に反動が来るものです。
カレンダーを見て、米国で金、月、火、水と4営業日あれば、日本時間の木曜まで買い戻しが続く可能性は低いと思いました。
さらに、連休明けに指数が上がっていたとしても、主役となるセクターは変わっているかもしれません。
その後、どこにお金が向かうかは分からないから、そこはまた連休明けに考えよう、と思いました」

網屋(4258)|「サイバーセキュリティは絶対に必要」という確信

【4258】網屋 日足チャート(2026年4月1日~10月8日)

網屋は、国産SIEM「ALog」などを主力に、データセキュリティとネットワークセキュリティを展開する国産のサイバーセキュリティ企業です。
8月12日発表の26年12月期第2四半期累計(1-6月)は売上高23.7%増・営業利益31.3%増と、両事業がそろって成長しました。

事業環境も追い風です。
警察庁によると、2026年上半期のランサムウェア被害は123件と半期で過去最多を記録しました。
こうしたなか網屋は9月14日、ランサムウェア攻撃の痕跡の把握や原因調査を支援するALogの最新版を発表しています。

推奨は9月16日。
石塚アナリストは、網屋が手がけるサイバーセキュリティという分野を、1年ほど追い続けてきたといいます。

「AIでいろいろ作れるようになってから、1年ぐらいずっと気になっているテーマなんです。
私たちもAIでシステムを作りますが、本番に投入するときに問題になるのは、いつもサイバーセキュリティ。
作ることはできても、『セキュリティは大丈夫なの?』というところに責任を持つのは、やっぱりプロの人に聞かないと分からない。
AIが発達すればするほど大事になるので、AIが発達する限り今後も需要はあり続けると思っています」

一方で、AIがセキュリティを代替するという見方から、売られる場面もあるテーマです。

「OpenAIが『そこまで全部責任を持ちます』と言ってきたら、終わるかもしれない。
でも、今AIを活用している時点では、すごく必要だなと思います。
だから、OpenAIなど最先端の動きも追いかけながら、まだ買えるテーマかどうかの判断は常にしていかなければいけません」

推奨の約1週間前の9月10日(米国時間)には、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが米ゴールドマン・サックス主催の会議で、サイバーセキュリティーがAIの次の主要な活用分野になる可能性が高いとの見方を示しました。

「短期的にも注目されていましたし、長期的にも需要は強いという考えがあり、企業自体の業績も好調でした。
ボラティリティ(値動きの荒さ)はありますが、攻めてもそんなに怖くないな、と思って推奨しました」

売却は2日後の9月18日でした。
連日で上場来高値を更新して第一目標値に達し、需給もテーマ性も良好で上値余地はあったものの、値動きが荒く、シルバーウィーク明けの地合い次第では利益確定売りが強まる可能性があると見て、いったん利益を確定しています。

「ポジティブな損切り」|石塚アナリストの損切りルール

石塚アナリストに、損を小さく切っている理由を聞くと、まず駆け出しの頃の話から始まりました。

「アナリストを始めたばかりの頃は、やっぱり損切りが嫌だなと思うこともありました。
しかし、損を適切に切らないとお客さまの損失拡大にも繋がります。
そこで、最初は損切のルールを決めて、強制的にやっていました」

今は、感覚が変わったといいます。

「最近は相場が悪くないこともあって、思ったように動かない、グズグズ下がってくる、となると、1つの銘柄に固執して付き合う理由が薄れてくるんですよね。
それなら次に行こう、という感覚が大きくなっています。
資金を動かさないともったいないですし、もっといい銘柄があるから切り替えていこう、というポジティブな損切りをすることが増えました。
15%くらい上がってくると反落するタイミングも出てくるので、そこに付き合わせてまでこの銘柄を引っ張るか、次に行くかを考えて、次に行くという判断をすることが多いです」

損切りを負けの確定ではなく、資金を次に回すための入れ替えと捉えているそうです。

「私は弊社の商品を、『プロのトレードを体感してもらうサービス』だと捉えています。
そもそもお客様は、インデックス投資以上の、積極的なリターンをプロに頼って実現したいと思って参加されています。
ですから、『この銘柄はファンダが良いからずっと持っていましょう』という風に言って、動かない期間に長く付き合わせるわけにはいけません」

一方で、長期投資もやりたいという方には、相談したうえで推奨銘柄の一部を持ち続けてもらうことも、一緒に考えているといいます。

2026年10月の相場見通し|雇用統計と中間選挙への目配り

最後に、10月の日本株市場について、相場の見立てを聞きました。
10月は、27〜28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、29〜30日には日銀の金融政策決定会合と、9月に続いて中銀イベントが月末に連続する月です。

こうした10月相場を、石塚アナリストはどう見ているのでしょうか。

債券の売りポジション増加は、金利低下・株高の兆し?

石塚アナリストが着目したのは、月前半の米雇用統計です。

「足元では、債券の売りポジションが大きく組まれているようです。
ですから、雇用統計が強すぎなければ、金利は下がると思います。
内容によっては、急低下もあり得る。
そうなれば半導体関連など成長が期待されている銘柄が上がってくると思うので、月の5日から9日あたりまでは相場が強そうなイメージを持っています。
日経平均は、下手したら7万円を試しに行ってもいいんじゃないでしょうか」

この取材の後の10月2日、米9月雇用統計が発表されました。
非農業部門雇用者数は前月比2.9万人増と市場予想(9万人前後)を大きく下回り、失業率は4.2%に上昇しました。
7月・8月分も合計6万人下方修正されました。

FRBの10月追加利上げ観測は、この結果を受けて一段と後退しています。
CME FedWatchによると、10月28日のFOMCで利上げが実施される確率は、5日(米国時間)時点で23.8%でした(据え置きは76.2%)。

日経平均は5日に1,637円高と大幅に反発し、6日も続伸しました。
終値では7万683.98円と、7月1日以来、約3カ月ぶりに終値で7万円台を回復しています。

米中間選挙前には手控えムードも強まりそう

ただし、金利の低下は長続きしていません。
米10年債利回りは雇用統計の発表直後に一時5.15%台まで下がったものの、すぐに切り返し、2日の米財務省発表値は5.28%と前日(5.24%)を上回りました。
10月の利上げ観測は後退した一方、年内の追加利上げ観測は根強く、長期金利も高止まりしています。

石塚アナリストは、月後半については、11月の米中間選挙に向けたスケジュールが徐々に意識され始めると話します。

「過去の中間選挙では、2018年が印象に残っています。
この年は、米中の貿易戦争もあって、10月に急落し、いったん戻したあとに、12月にクリスマスショックと呼ばれる大きな下落がありました。
今回そこまで荒れるかは分かりませんが、イベントが近づきすぎると、警戒感が強まりやすいかなと思います。
まだ少し先になるので、何とも言えませんが、相場が戻しているうちに乗っておいて、月末にかけては無理しないでも良い、という状況をつくりたいですね」

過去の荒れた年を踏まえつつ、どこで積極的に買いを入れていくかを、あらかじめシナリオとして描く姿勢がうかがえます。

半導体か、それ以外か|「AIの恩恵」を受けるのはどこか

最後に、個人投資家に向けたメッセージを聞きました。

「みなさんが一番気になるのは、やっぱり金利ですよね。
アメリカの住宅ローン金利が約7.3%というのは、正直高すぎる水準です。
お金を借りる側がどうしても控えめになる部分は、出てくるとは思いますし、株が相対的に割高というのもわかります」

米国の30年固定住宅ローン金利は、10月1日発表のフレディマックの調査で平均7.28%と、約3年ぶりの高水準です。
住宅ローンの申請件数も4週連続で減っています。

しかし、それでも、過度に悲観する必要はないといいます。

「きちんと需要を取り込んで成長を続けている会社に対しては、そんなに悲観的になることはないんじゃないでしょうか。
結局金利が上がるのは、AI需要が強いから、というところがあります。
それを前提に、半導体か、もしくはAIを使う側の企業なのか。
どちらが良いのかという見立ては日々変わっていきますが、新たなテクノロジーの恩恵を受けている企業を買う考えを軸に持つのが良いと思います」

ユニバースを広く持ち、イベントカレンダーを読みながら、規律を守って利益を積み上げていく姿勢は、10月の荒れやすい相場でも変わらず貫かれそうです。

金利に振り回されるのではなく、AIという大きな流れがどこに恩恵をもたらすのかを見極めながら、恩恵を受けそうな銘柄を拾い、はまらなくなれば次の銘柄に資金を移す。
難しい相場ほど、こうした地道な組み立てが勝ち筋につながるのでしょう。

※本記事は、2026年10月時点における石塚アナリスト個人の見解・分析を、インタビュー内容に基づいてまとめたものです。個別銘柄の値動きや実績は取材時点のものであり、将来の成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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執筆者情報

nari

西村 万友奈

AFP・NISA取引アドバイザー

日本投資機構株式会社のカスタマーサクセスとして、日々お客様の資産運用に寄り添う。服飾系大学卒業後、15年間アパレル業に従事。コロナ禍を機に資産形成の重要性を再認識して金融業界へ転身。さらに大学へ3年次編入し、ファイナンシャルプランナーコースを修了。培った金融知識をもとに、金融リテラシーの大切さと資産運用の重要性を発信している。

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