ビットコイン関連銘柄の本命は?日本の注目株と仮想通貨関連銘柄を2026年版で解説

大畠 典仁

日本投資機構株式会社 アナリスト

ビットコイン関連銘柄の本命は?日本の注目株と仮想通貨関連銘柄を2026年版で解説

仮想通貨は「暗号資産」とも呼ばれ、新しい投資の選択肢として世界的に存在感を高めています。ビットコインを中心に急騰と暴落を繰り返しながら、金融市場の一角を形成してきました。

投資初心者にとっては難解に見えますが、仕組みやリスクを理解すれば身近なテーマ株やETFと同じように取り組めます。

本稿では、ビットコイン関連銘柄の本命候補を中心に、仮想通貨市場の特徴、過去の相場、リスク管理、将来性までを整理し、日本株で注目される関連銘柄をわかりやすく解説します。

目次

仮想通貨は中央管理者を持たないデジタル資産

仮想通貨を理解する出発点は、円や株式との違いを整理する作業です。中央管理者を置かず、ネットワーク参加者が取引履歴を共有するデジタル資産だと捉えると、価格が動く理由や関連株の収益構造も読みやすくなります。

仮想通貨の基本構造

仮想通貨はインターネット上でやり取りされるデジタル資産で、銀行などの中央機関を介さずに取引が行われます。代表例が2009年に誕生したビットコインで、ブロックチェーンという分散型台帳に取引履歴を記録し、改ざんリスクを防いで安全性を確保しています。

取引の正当性は一社のサーバーではなく、決められた手順に沿って複数の参加者が検証します。秘密鍵で資産を管理する点も銀行預金とは異なり、保管方法や送付先の確認まで利用者自身の責任になります。

投資対象としての特徴

価格変動が大きくリスクも伴いますが、成長性の高さが投資家を引き付けてきました。送金や決済だけでなく、資産運用や国際送金の手段として利用が広がる中、関連銘柄の株価を押し上げるテーマとしても注目されています。

株式のような配当や債券のような利息がないため、価格は将来の利用価値と需給への期待を強く映します。直接保有と関連株では値動きの経路も異なるので、投資前に何へ資金を投じるのかを明確に分けて慎重に考えます。

仮想通貨は新しい投資資産クラス

株や債券に並ぶ投資の選択肢として、仮想通貨は短期間で存在感を高めてきました。特にビットコインは2009年の誕生からわずか十数年で「デジタルゴールド」と呼ばれるまでに成長し、国際金融市場に組み込まれています。

価値の源泉はブロックチェーン

仮想通貨の特徴は中央管理者がいない点にあります。送金や決済の記録は世界中のコンピュータで同時に検証され、改ざんがほぼ不可能。これにより「信用を分散して担保する仕組み」が成立し、価値の根拠を与えています。

ブロックチェーンの価値は、過去の記録を参加者間で照合し、一部の障害や不正だけでは台帳全体を書き換えにくい点にあります。ただし、仕組みが堅牢でも取引所や個人端末の管理まで安全になるわけではありません。

ビットコインは発行上限が希少性を支える

ビットコインは発行上限が2,100万枚と決められており、希少性が価格を支える構造です。法定通貨と異なり、政府による無制限発行はできません。この設計がインフレに強いとみなされる理由の一つです。

新規発行量はおおむね4年ごとの半減期に減り、供給ペースがあらかじめ見通せます。需要が増えても供給上限を変更しにくい設計が、希少資産として評価される根拠です。一方、希少性だけで価格上昇が保証されるわけではありません。

仮想通貨の魅力はボラティリティと分散投資

仮想通貨は値幅を狙える一方、短期間で損失が膨らみやすい資産です。高いボラティリティを収益機会と見るだけでなく、株式などと値動きがずれる可能性も含め、保有目的と許容損失を先に決める必要があります。

値動きが激しい理由

ビットコインやイーサリアムの価格は需給で決まり、中央銀行の介入がないため、需給の変化がそのまま価格に反映されます。さらに市場規模が株や債券に比べて小さい点も、ボラティリティを高める要因です。

取引は世界で24時間続くため、政策発表、規制報道、大口売買が日本の夜間にも価格へ反映されます。レバレッジ取引の強制決済が連鎖すると、現物の需給以上に値幅が広がる点も、重要な違いです。投資前に必ず整理しておきます。

分散投資としての役割

ビットコインは株式市場と完全には連動せず、リスク分散の観点で組み込まれるケースがあります。実際に米国では一部の年金基金や上場投資信託(ETF)がビットコインをポートフォリオに取り入れ始めています。

分散効果は常に同じではなく、市場が一斉にリスク回避へ傾く場面では株式と同時に下がる可能性があります。資産全体の一部にとどめ、定期的に比率を戻す方が、一時的な相関変化へ柔軟に対応しやすくなり、損失管理にも役立ちます。

ビットコイン関連銘柄は2016年以降の相場急騰で注目拡大

2016年以降のビットコイン上昇は、国内株式市場に新しい物色テーマを生みました。取引所、マイニング、決済などBTC高で収益機会が増える企業へ短期資金が集まり、仮想通貨相場と関連株を合わせて見る習慣が広がりました。

ビットコイン相場の急伸

2016年初に1BTC=約4万円前後で推移していたビットコインは、2017年12月に約220万円へと急騰しました(出典:CoinMarketCap)。わずか2年足らずで50倍以上の値上がりとなり、世界的な投資テーマへと成長しました。

この上昇局面では、口座開設や売買が急増し、取引所を運営する企業の成長期待も膨らみました。ただしBTC価格と企業利益は同じではありません。手数料体系、顧客数、システム費用を通じて業績へ届くまでを確認します。

関連銘柄の物色人気

国内市場でもGMOインターネット(マイニング参入)、リミックスポイント(取引所運営)などが短期的に人気化し、株価が数倍に上昇した局面がありました。

2017年当時は「仮想通貨関連株」というカテゴリー自体が強いテーマ性を持ち、市場を大きく賑わせました。

当時は事業規模が小さくても、参入発表だけで買われる銘柄が見られました。現在の銘柄選びでは、テーマの新鮮さだけでなく、売上高や営業利益への寄与、投資額、撤退リスクまで追う必要があります。

リミックスポイントは取引所期待でテンバガーを記録

2016年1月から2019年3月までの月足チャート TradingViewより引用

2017年の関連株ブームで強い値動きを見せた一社がリミックスポイント(3825)です。子会社を通じた取引所事業へ期待が集まり、BTC高と売買代金の増加が株価材料へ直結する銘柄として個人投資家の注目を集めました。

急騰の背景

2017年初に100円台だった株価は、仮想通貨の取引高拡大を背景に投資資金が殺到し、6月には1,800円まで上昇しました(出典:東証データ)。わずか半年足らずで株価10倍(テンバガー)以上の急伸となり、「仮想通貨関連株」というテーマを確立させた象徴的な銘柄でした。

急騰率だけを見ると魅力的ですが、起点の株価や発行済み株式数が違えば再現性は測れません。売買代金が細ると下落も速いため、過去チャートは上昇幅と同時に高値からの調整幅も確かめます。

投資家心理を動かした要因

急騰を後押ししたのは、ビットコイン価格の爆発的な上昇だけではありません。

仮想通貨取引所のライセンス制度導入(2017年4月施行)により、業界が制度的に整備され始めました。「成長余地が大きい市場」と認識され、投資家の期待が一気に高まったのです。リミックスポイントはその追い風を最も強く受けた企業の一つでした。

価格上昇、取引量の増加、制度整備が同時に進んだ点が相場の熱を強めました。一つの材料だけでなく、業績期待を裏づける複数の変化が重なったかを見分ける視点は、現在の関連株にも使えます。

GMOインターネットは資本力と金融基盤で物色された

2017年1月から2025年9月までの月足チャート TradingViewより引用

GMOインターネット(9449)はインターネット基盤と金融サービスを持つ企業です。2017年のマイニング事業参入を受け、既存事業の資本力を使って仮想通貨市場を開拓できる関連株として買いが集まりました。

急騰の背景

同社株は2017年後半、マイニング事業の開始発表を契機に投資家の買いが集中。ビットコイン価格が200万円を突破したタイミングと重なり、株価は短期的に大幅高となりました。

グループ内のFXや証券サービスとの相乗効果も意識され、「総合金融+仮想通貨インフラ」という評価が加わった点が強みでした。

新規事業の発表とBTC高が重なり、将来利益を先取りする買いが膨らんだ局面です。参入後は設備投資、電力費、暗号資産価格が採算を左右するため、発表時の期待と実績を分けて追う必要があります。

市場での位置づけ

GMOは大企業ならではの資本力でマイニング機材やデータセンターに投資し、国内投資家に「信頼できる関連銘柄」として受け止められました。リミックスポイントのような新興企業とは異なり、安定基盤と新事業を兼ね備えたバランスが支持されたのです。

関連事業以外の利益が下値を支える一方、仮想通貨部門の寄与が小さければBTC高への反応も限定的です。大企業という安心感だけで選ばず、セグメント利益と投下資本を確認します。

マネックスグループは証券と暗号資産の両輪が強み

2016年4月から2025年9月までの月足チャート TradingViewより引用

マネックスグループ(8698)はオンライン証券の顧客基盤に暗号資産事業を組み合わせています。証券収益で事業の安定性を確保しつつ、取引活況時は暗号資産部門の伸びを取り込める構造が中長期候補としての特徴です。

サービスの拡大

同社傘下のマネックス証券は株式や投資信託に加え、コインチェックを通じた仮想通貨取引を提供。初心者でも証券口座と仮想通貨を一元管理できる利便性が特徴です。

「従来型投資」と「新しい資産クラス」をつなぐ存在として、利用者数を増やしています。

利用者にとっては、同じグループ内で株式と暗号資産へ接点を持てる点が強みです。企業分析では利便性だけでなく、口座数、預かり資産、取引高が手数料収入へ結びついているかを確認します。

業績の伸長と今後の期待

2021年以降、ビットコイン高騰に伴いコインチェックの収益が急増し、グループ業績を押し上げました。

現在も取引所運営やNFT・IEO事業などを拡大しており、仮想通貨市場の拡大と歩調を合わせる形で成長が見込まれます。

証券事業の安定収益と仮想通貨事業の成長性を兼ね備えた同社は、仮想通貨関連銘柄の中でも中長期投資に向いた存在として期待できるでしょう。

見るべき指標はBTC価格だけでなく、暗号資産部門の取引収益とグループ全体への利益寄与です。

2026年8月のビットコイン関連株はBTC保有型の値動きが大きい

ビットコイン関連銘柄の本命と選び方(取引所・マイニング・インフラ系)

2026年8月20日の東京市場では、ビットコイン価格へ直接反応しやすいBTC保有型の上昇率が、取引所・金融型を上回りました。本命候補は社名やテーマ性ではなく、BTC保有額が企業価値と利益へどの程度効くかで分かれます。

8月20日前場はBTC保有型が上昇率上位に並んだ

同日の比較では、保有BTCの評価額が変わる企業ほど株価反応が大きくなりました。

銘柄タイプ8月20日前場確認点
【3350】メタプラネットBTC保有型253円・16.06%高43,000BTCを保有
【3825】リミックスポイントBTC保有・エネルギー224円・5.66%高暗号資産の評価損益が改善
【8105】Bitcoin Japan投資・BTC取得計画92円・3.37%高BTC取得予定額は約6.6億円
【7177】GMOフィナンシャルHD取引所・総合金融1,085円・1.02%高取引高と暗号資産部門の利益

BTC保有型ではメタプラネットの上昇率が突出

メタプラネット(3350)は8月20日前場を253円で終え、前日比16.06%高となりました。公式サイトのBTC保有量は43,000BTCです。保有資産の評価額がBTC価格へ直結するため、今回の急反発では買いが最も集中しました。

リミックスポイント(3825)は224円で5.66%高でした。同社は暗号資産の評価損益が6月末から約23.7億円改善し、8月20日9時時点で4.23億円の評価益へ転じたと公表しています。保有量だけでなく、評価損益が決算へ及ぼす金額まで確認します。

取引所・金融型はBTC高より取引量の回復が業績を動かす

GMOフィナンシャルホールディングス(7177)は1,085円で1.02%高にとどまりました。2026年1〜6月の営業収益は295億円、営業利益は104億円ですが、連結業績はFXや証券事業にも左右されます。BTC上昇率をそのまま株価へ当てはめられる企業ではありません。

マネックスグループ(8698)もCoincheckを傘下に持つため、BTC高は追い風です。ただし、収益へ効くのは価格そのものより顧客の売買増加です。取引高、預かり資産、デジタルアセット事業の利益がそろって伸びているかを確かめます。

Bitcoin Japanは社名とBTCへの投資額を分けて見る

Bitcoin Japan(8105)は8月20日前場を92円で終え、前日比3.37%高でした。7月公表の資金調達計画では、調達予定額約96.6億円のうちBTC取得へ回す予定額は約6.6億円です。残る資金はAIやロボット分野などへ振り向けられます。

社名にBitcoinが入っていても、企業価値の大半がBTCへ連動するわけではありません。BTC取得の実行額、既存事業の損益、増資後の株式数を同じ時点で比べると、純粋なBTC保有型との違いが見えます。

本命候補は保有額・時価総額・希薄化を同じ日付で比べる

BTC保有型の順位を比べるだけでは、株価の割高・割安は決まりません。保有BTCの時価に対して企業の時価総額がどこまで上乗せされているか、借入金や税負担を差し引いても余力が残るかを確認します。

増資や新株予約権で取得資金を集める企業では、総保有量が増えても1株当たりBTCが減る場合があります。本命を選ぶ基準はBTCの総量ではなく、1株当たりBTCが増え、希薄化後も本業と財務が持ちこたえるかです。BTC反落時の下落幅も大きくなります。

ビットコイン関連株は、BTC保有型、取引所型、総合金融型で値動きの理由が異なります。一日の上昇率だけで出遅れを探さず、利益へ伝わる経路を比べてください。

仮想通貨の将来展望はETFと実需拡大

仮想通貨市場の将来を左右するのは、投機的な売買だけではありません。ETFを通じた金融商品化と、送金・決済で使われる実需の拡大が同時に進めば、取引所や決済基盤を持つ関連企業の収益機会も広がります。

ETFのインパクト

ETFの登場により、証券口座を通じてビットコインに投資できる環境が整いました。これにより、従来は敬遠していた年金基金や機関投資家が参加しやすくなり、市場の安定性も高まると期待されています。

現物を保管せず既存の証券取引の枠組みで売買できるため、運用会社は管理や会計の負担を抑えられます。一方、ETFの資金流入は日ごとに変わります。承認そのものより、残高や売買代金が継続して増えているかを丁寧に追います。

実需拡大の動き

決済手段としての採用も広がっています。米国の一部小売大手や旅行会社ではビットコイン決済を導入、日本でも家電量販店やECサイトで利用可能な場面が増えました。投資対象から「生活に溶け込む通貨」へ変化しつつあります。

ただし日常決済では、価格が安定したステーブルコインや既存の電子決済との競争があります。利用店舗数だけで成長を測らず、決済額、継続利用率、手数料収入まで見ると、関連企業の実需を判断しやすくなります。

仮想通貨関連銘柄は世界経済の基盤化で投資妙味が高まる

仮想通貨は決済、資産運用、国際送金へ利用範囲を広げています。市場規模、実需、ETF経由の資金という三つの成長経路を分けて確認すれば、関連企業がどの需要から利益を得るのかを具体的に評価できます。

市場規模の拡大

仮想通貨市場はビットコインを中心に大きな資産クラスへ育ち、個人だけでなく企業や運用会社も参加しています。時価総額は価格変動で大きく変わるため、一時点の金額だけでは成長を測れません。

継続的な需要を見るなら、保有者数、取引高、預かり資産、開発者や事業者の参加を合わせて確認します。関連株では、この拡大が口座収益や決済手数料へ転換されている企業ほど業績との接点がはっきり見えます。決算のたびに比較を続けます。

実需の広がり

米ドルなどに価値を連動させて安定性を確保した仮想通貨「ステーブルコイン」は、送金や決済に広く使われ始めています。

ステーブルコインは値動きを抑えながら、ブロックチェーン上で資金を移せる点が強みです。

一方で発行体の信用、準備資産、各国規制という固有のリスクがあります。決済額の大きさだけで判断せず、償還の仕組みや監査状況を確認します。関連株では実際の送金件数と手数料収入を継続して追う姿勢がとても重要です。

金融との融合

2024年1月に米国で承認された「ビットコイン現物ETF」は、実物のビットコインを裏付け資産とする金融商品です。

ローンチ初週に40億ドル超の資金を集め、以降も恒常的に資金流入が続いています。

従来の投資信託や株式と同じ枠組みで取引でき、伝統金融と仮想通貨の橋渡しが進んでいます。取引経路が増えるほど、市場の参加者層も広がります。

金融との融合が進むほど、保管、清算、価格情報、リスク管理を担う周辺企業にも商機が広がります。BTC価格の上昇だけでなく、運用残高に連動する継続収益を持てるかが中長期評価の分かれ目です。

投資の示唆

「市場規模×実需×ETF資金」の三層構造が揃い、関連銘柄の収益機会は拡大しています。

仮想通貨の取引所、資産を安全に預けるカストディ、決済インフラ、ブロックチェーン応用ビジネスの4領域へ分散します。短期的なボラティリティを和らげつつ、成長市場の恩恵を取り込みやすくなります。

銘柄を業態別に並べ、売上を動かす指標が重ならない組み合わせにすると、テーマ内の分散が機能しやすくなります。名前だけの関連性は除外し、決算資料で収益経路を説明できる企業を残します。

仮想通貨のリスクは規制・詐欺・税制に潜む

仮想通貨は大きな成長余地を持つ反面、損失要因も多い資産です。各国の規制、取引所や詐欺の被害、売却益にかかる日本の税制を理解しないまま取引すると、値下がり以外の理由でも手取り資産を減らします。

規制リスク

各国の金融当局はマネーロンダリング防止や投資家保護を理由に規制を強化しています。過去には中国が取引所を全面禁止した例があり、価格に大きな影響を与えました。

規制は市場を縮めるだけでなく、事業者の信頼性を高める方向にも働きます。重要なのは規制の有無ではなく、対象地域、施行日、企業の対応費用と収益への影響です。国内株なら交換業登録や開示体制も確認します。

海外報道だけで売買せず、当局や企業の一次情報を読み、適用範囲を確かめます。

日本における税制

日本で個人が暗号資産を売却または使用して得た利益は、原則として雑所得に区分されます。給与など他の所得と合算する総合課税のため、所得額によって税負担が変わります。

株式の譲渡益と同じ扱いだと思い込まず、取得価額、売却額、交換履歴を保存する作業が欠かせません。暗号資産同士の交換や決済でも損益計算が必要になる場合があります。売買の都度、漏れなく記録します。申告前は国税庁の最新案内や税理士へ必ず確認してください。

仮想通貨投資は半減期と事業収益を分けて追う

仮想通貨と関連株を分析する際は、同じ材料を見続けるだけでは不十分です。BTCの供給サイクルと、企業の売上や利益を動かす事業指標を分けて追うと、相場全体の期待と個別企業の実力を混同しにくくなります。

市場サイクルを意識する

仮想通貨は「半減期」という供給量の減少イベントが価格上昇のトリガーになってきました。過去のビットコイン相場では半減期の翌年に大きな上昇を記録しており、長期視点での参考材料となります。

ただし過去と同じ時期に同じ上昇率が再現される保証はありません。金利、ETF資金、規制、大口保有者の売買も需給を変えます。半減期は売買の合図ではなく、供給ペースが変わる重要日として位置づけ、ほかの指標と必ず併用して判断します。

テーマ投資としての魅力

ブロックチェーン技術は金融領域だけでなく、物流や医療、不動産、エネルギー管理など幅広い産業に応用が進んでいます。

社会インフラに組み込まれるにつれ、仮想通貨や関連銘柄は単なる投機対象ではなく「成長テーマ」として投資妙味を持ち続けるでしょう。

関連技術の採用が増えても、上場企業の利益へ届かなければ株価の裏づけにはなりません。導入社数、継続契約、粗利益率を確認し、実証実験の発表と収益化済みの事業を分けて評価します。

初心者は業績連動・収益分散・技術力で関連株を選ぶ

関連株は証券口座で買えますが、企業ごとにBTCとのつながり方が違います。暗号資産需要と業績の連動、他事業による収益分散、ブロックチェーン技術の収益化という三つの基準で比べると、社名や話題性だけの銘柄を避けやすくなります。

①仮想通貨の需要と企業の業績が連動しているか

最初に注目すべきなのは、「その企業が仮想通貨の盛り上がりによって実際に利益を上げやすいビジネス構造になっているか」です。

たとえば、ビットコインなどの取引量が増えると手数料収入が伸びる仮想通貨取引所、マイニング機器や関連技術を提供する企業などは、相場と連動して業績が動きやすい傾向があります。

例:コインチェックを展開するマネックスグループ、マイニング分野に参入しているGMOインターネットグループなど

四半期ごとの取引高と利益の変化を並べて確認します。

②他の収益源があり、仮想通貨に依存していないか

仮想通貨は値動きが非常に激しいため、その分野だけに依存している企業は業績が乱高下しやすくなります。

一方、証券事業や資産運用など他の安定した収益源を持つ企業であれば、仮想通貨市場が低迷してもある程度の収益を確保でき、リスク分散になります。

例:SBIホールディングス、マネックスグループなどは仮想通貨以外にも事業の柱を持っており、安定感があります。

ただし事業が分散するほど、BTC上昇時の利益感応度も低くなります。安定性と上昇余地のどちらを重視するかを決め、暗号資産部門の利益比率を比べます。

③ブロックチェーンや暗号技術の将来性に関わっているか

仮想通貨そのものだけでなく、関連する技術にも注目が必要です。たとえば、ブロックチェーン技術を活用したシステム開発、NFT、Web3、メタバース連携といったテーマに取り組む企業は、仮想通貨相場とは別の観点で成長が期待されます。

こうした企業は短期的な相場変動に左右されにくく、中長期目線で注目できます。

例:システム開発を行うTIS、NFTプラットフォームを展開するCAICA DIGITALなど

採用実績と契約収益まで確認します。

最終判断はテーマ性より業績への影響を優先する

仮想通貨関連というだけで株価が物色される場面もありますが、企業のビジネス構造や収益インパクトを見極めなければ、期待外れに終わる例も少なくありません。

「仮想通貨」というキーワードだけで判断せず、「この企業はなぜ関連銘柄なのか」「仮想通貨の動きがどれほど業績に影響するのか」という本質的な視点を持つ姿勢が、賢い投資判断につながります。

決算資料を読んでも収益経路を説明できない銘柄は、材料が薄れた後に買いが続きにくくなります。株価上昇の理由と利益増加の根拠を一文ずつ書き出し、両者がつながる企業だけを候補に残します。

仮想通貨関連株は証券口座から少額で始められる

仮想通貨関連株は通常の日本株と同じく、証券口座から購入できます。値動きの大きい銘柄へ一度に資金を入れず、単元未満株も使って少額から始めると、BTC価格と個別材料の両方へ反応する特性を実地で把握できます。

まとめ|本命はBTCとの連動経路と財務で選ぶ

ビットコイン関連銘柄には、BTC保有型、取引所型、総合金融型、技術・決済型があります。本命候補はBTC高が企業価値や利益へ届く経路が明確な企業です。

保有型では1株当たりBTCと希薄化、取引所型では取引高と手数料収入、総合金融型では暗号資産部門の利益比率を確認します。上昇率だけの比較では割安さを判断できません。

購入前に許容損失を決め、決算資料と資金調達条件を読みます。テーマの成長性に加え、BTC反落時にも本業と財務が耐えられるかまで確かめてください。

今なら急騰期待の“有力3銘柄”を
無料で配信いたします

買いと売りのタイミングから銘柄選びまで全て弊社にお任せください。
投資に精通したアナリストの手腕を惜しげもなくお伝えします。

弊社がご提供する銘柄の良さをまずはご実感ください。

▼プロが選んだ3銘柄を無料でご提案▼


銘柄情報を含む朝刊・夕刊の市況配信の他、当社で提供している商品も別途ご案内させていただきます。また、最終的な投資判断はお客様ご自身で行っていただけます様お願いいたします。

執筆者情報

nari

大畠 典仁

日本投資機構株式会社 アナリスト

準大手の証券会社にて資産運用のアドバイザーを務めた後、日本株主力の投資顧問会社の支店長となる。現在は日本投資機構株式会社の筆頭アナリストとして多くのお客様に株式投資の助言を行いつつ、YouTubeチャンネルにも積極的に出演しており、資産運用の重要さを発信している。

記事をシェア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次